儲かる企業の経営革新について(3)
これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講 演内容を提供しているものです。
4 経営理念と経営目標 (戦略と戦術)
まず、経営理念とは、先ほど顧客満足とか4つ申し上げたが、定型的なもの、文章で抽象的なものでいい。
経営目的とは、成長性の目的、収益性の目的、生産性の目的、安定性の目的・弾力性の目的は環境に即応できる目的を持つことだ。
環境はどんどん変化する。株価が今朝8千円を割った。こういう状況を常々把握しておくことだ。
大企業は大体2割程度は自社株を持っている。例えば100億の資本金の会社が20億の株を持っていると、株価が半分になったら10億位は黙っていても他の国のマネーゲームで持って行かれている。そういうところにも気配りすべきだ。
経営目標これについては、数値目標を具体的に示す。
ISOを取っている所は多分品質目標があって、クレームを何%削減しなさいとか、生産不良を何%削減しなさいとかあるはず。この数値目標の所で具体的に指示をしないと判断に困る。物差しがないわけだから。
例えば、生産性をアップしなさいと言っても、例えば、30%アップというようにする。5%、10%は目標ではない。普通の改善だ。目標というのは30%か50%だ。
数値目標で具体的な目標を立ててもらいたい。
5 儲ける会社の条件とはこれは
①初期投資がかからない。
②仕入や在庫が少ない。
これもやってください。例えば、まとめ買いをすると安く買えるから買う会社がよくある。絶対こういう会社は勝てない。顧客のニーズが多様化しているから、自分だけのモノとかあるから、そういう意味で仕入れとか、在庫を極力減らす。ある会社で2年前1億5千万ほど在庫がありました。1年目で8千万円なった。2年目で今4千万に挑戦している。金利が安くなるし、会社が広々使える。モノが入ってこないから。
③利益率が高い。
④他社と同じことをしない。同じことをやっても絶対勝てない。
⑤他社がやる前に自社の手法を見つける。
3Sも一つの手法、ISOも手法だ。生産革新もそうだ。自社の手法を見つけよ。
実を言うとこれは全部私のことだ。口があれば、パソコン・本を買う位で初期投資は全くいらない。利益率はメチャクチャ高い。他社と同じことは絶対しない。よく物まねするコンサルがいるが、自分の流儀を編み出さないと絶対ダメ。3Sだけ、ISOだけの一つだけではダメ。経営から全部出来ないとダメだ。
次回は、いよいよ「儲ける会社の経営革新」とはということについて の
大山社長の講演内容を掲載します。
かごしま企業家交流協会
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