儲かる企業の経営革新について(2)
これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講 演内容を提供しているものです。
2 経営革新のプログラム
次に生産革新にはプログラムが必要。
これはやはり家に例えれば屋根だ。これには経営理念が必要だ。 皆さんの所にも経営理念はあると思う。
経営理念は何かと言うと最低4つは必要だが、まず、社員のため、会社のため、顧客のため、社会のため、この4つ位は経営理念の中に入っていないとだめ。
また、経営者の熱き想いがないと絶対だめ、今ISOが流行っているからあれを入れるとか、皆が入れているからあれを入れる、そういうのでは絶対だめ。
経営者の熱き想い、熱意、情熱、やる気こういうものが絶対ないと、経営革新とか生産革新とか成功しない。
それから重要なのは徹底した差別化、これが土台にあり、約束を守る人、感性の高い人、前向きな人、こういう人を育てて、心を磨くことだ。
流れる生産システム、これが屋根であって、土台であって、後は、売れた分だけ造れる体質、造った分だけ仕入れる体質、これが壁・柱になる。まず土台がしっかりしてないと、いくらやっても、ベースがしっかりしてないと、3Sできなくして、何が生産革新だ、ISOだとなる。ここをしっかりやってもらいたい。
3 経営管理の4つの原則
経営管理には4つの原則がある。
①専門化の原則。
②責任・権限一致の法則。
職務の責任は大き過ぎても小さ過ぎてもいけない。中小企業の場合は、社長が作業員に直接指示する場合がある。部長、課長、係長は何だったんだとなる。これは避けるべきだ。
③統制可能範囲の原則。
これは1人の管理者が何人の部下を使えるかだ。設計など難しい仕事は6人から8人しか使えない。それ以上の沢山の部下がいるともう成り行き管理になってしまう。単純作業の場合は、大体15人から30人は使える。
④命令統一性の原則。
組織の要因は1人の上司からだけから命令統一を受けるべきである。1人だけから受ける体制をつくってもらいたい。
次回は、経営理念と経営目標 (戦略と戦術)と、儲ける会社の条件とはということ
についての大山社長の講演内容を掲載します。
かごしま企業家交流協会
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