儲かる企業の経営革新(5)
これは11月20日大阪市での当協会主催の(株)OYM 大山 繁喜社長の講演内容を提供しているものです
最後に、不況時の対応の仕方について
世界中が不況に突入してます。
①顧客の信用を得る。(決死の覚悟で)。
決死と必死は違う。ここを特に言っておきたい。ここは決死だ。
必死の覚悟をしたのは星野Japanだ。特攻隊の精神と一緒。必ず死ぬ。そういう覚悟ではダメ。
2ヶ月前の岡田阪神監督も目が泳いでいた。決死は死ぬことを決めていても死なないために如何にするかを考えていることだ。これには拘りがある。こういう覚悟をしてもらいたい。
北京オリンピックで3連投したソフトボールの上野貴美子投手は418球投げた。死ぬことを決めて投げていた。考えられない。普通はその1/3だ。
顧客の信用を得るために、今までのままでは顧客のパイは段々小さくなる。今までのことをしたら、同じような仕事しかこない。親会社も仕事を減らしている。10の内4しか来ない。そういうことにならないように決死の覚悟をしてもらいたい。
②スピードで環境変化への対応、今は、スピード、スピード、スピードだ。
これがないと環境の変化に対応できない。
ジャパネット高田で買ったパソコンが壊れ、電話したら富士通に聞いてみます猶予をくださいだったが、直に富士通にしたら即来て、治してくれた。トラブルでもスピードで対応してもらいたい。
コストを他より早く下げてください。一番大事なのは納期の短縮だ。
例えば、100個の受注を受け、100個造って、100個納品する。これを毎日10戸づつ造って毎日納品する、こういう方法をとるべき。場所がいらない。
③経営的サラリーマンへの変身
経営者の感覚を持ったサラリーマンを育てるべき。今は終日何にもしなくても給料がもらえる。そんな人はもういらない。
これからは経営者は背筋が寒くなる。
私は何が出来たか、出来たことは何か、一言でもいいから書かしてほしい。
こういうことをやることで、経営者的感覚が磨かれる。こういうことをしないと儲かる企業にはなれない。俗人的管理ではやっていけない。
④L/T(リードタイム)短縮で常に儲かる体質造り。
L/Tとは期間のことを言っている。注文から納品まで。3Sを徹底してほしい。
大分県にそういう企業がある見て真似してもらいたい。100見は1行にしかずだ。スピード、スピードで即やってほしい。
⑤徹底した改革で生産性の維持向上を。
これからは必ず仕事が減る。
仕事が半分になったら、例えば4人いたら、2人分しかない。人を残すと、4人で2人の仕事をすることになる。L/Tをやるべきだ。
何にもしなかったら、何にも出来ない。社長が100歩動いても会社は変わらない。又、社長が言っちょるわとなる。
従業員がその気になって、全員がせーのと一歩動いたら山が動く。会社が変わる。そうなるよう努力してください。
今回で、(株)OYM の 大山繁喜社長の講演録の提供を終わります。
ぜひ、講演内容を活かして戴き、世界的規模の厳しい不況を乗り越える参考にし
てください。
かごしま企業家交流協会
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