よかど!鹿児島

企業家交流協会のモノづくり、人づくり、地域づくりのための支援活動や鹿児島の魅力などについて情報提供していきます。

海外生産が加速/どうなる日本経済(76)

2010-10-04 06:31:29 | どうなる日本経済

海外生産比率引き上げが加速

日産7割、キャノンも最高、過去最高更新が相次ぐ

先月末の日経新聞に、標記のタイトルでの記事が掲載されました。日本の大手製造業はどこに行くのか気になります。

トヨタ自動車や日産自動車の海外生産比率は通年で過去最高に達する見通しとなり、電子部品や精密機器も海外生産が拡大しているようです。
2010年4~9月期の実績為替レートは主要輸出企業の平均で前年同期比7円前後の円高・ドル安になり、海外生産拡大は円高対応力を強めていますが、生産能力全体が増えない中での海外拡充は国内の空洞化につながる懸念もあります。

例えば、トヨタは2010年の海外生産が425万台と前年比19%増える見通しで、国内を105万台上回り、海外生産比率は57%と前年より約1ポイント上昇しています。昨年12月に豪州、今年6月には英国でハイブリッド車(HV)の生産を開始しました。

また、日産は新興国での生産比率(台数ベース)が11年3月期に前期の3割から4割程度に高まりそうです。連結の海外生産比率は7割を突破すし、ホンダも海外生産比率が7割強になる見通しだそうです。

一時、1ドル=82円台まで進んだ円高は政府・日銀の介入で小康を保っており、足元では84円台となっていますが、ただ、消費地生産重視の観点から海外生産拡大は避けて通れなくなっているようです。
   
ここへきての円高は、日本企業にとって海外企業買収の好機になっている面もあり、海外生産比率拡大を再加速させる可能性があります。円高対策の継続や法人税率の引き下げなどを求める声が強まっています。

それにしても、日本の大手製造業はどこに行くのか?。このまま海外生産加速を続けるのでしょうか。           

かごしま企業家交流協会

http:// www.kagoshima-kigyouka.com/ 

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