ものづくりの基盤が揺らぐ
日本勢、円高続けば汎用品苦境
最近の日本経済に対し、経済界トップの言葉がどうも気になる。
まず1つは、新日本製鉄の三村昭夫会長の
「日本のものづくりを支えてきた基盤が揺らぎ始めている。」と言う言葉だ。特に深刻なのは、公平な条件で国際競争を行うための、税制などのビジネスインフラが整っていないことだと言う。
「日本は、生産拠点を持つ国としての魅力が急速に失われつつある。」と警鏡を鳴らしている。
2つ目は、ダイソーの佐藤社長の言葉だ。
「日本の化学メーカーは将来的に駆逐されるかもしれない。」「このまま円高が定着すれば、塩化ビニールなど汎用品では勝ち目がない。」
日本勢が強みとする技術力も「いずれ追いつかれる。と、危機感を強めている。巨大な消費地と見ていた中国などが、今や生産国として強力なライバルになりつつある。
「事業を絞り込みながら、世界に通用する高機能品をいくつ生み出せるかがカギ。5年後に企業の優劣敗がはっきりする。」と話している。
新日本製鉄の三村会長は、「必要なのは政府の強い意志と、政治のリーダ^シップ」と、訴えている。
かごしま企業家交流協会
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