今年度上半期、円高追い風
日本企業が2010年度上半期(4~9月)に行った海外企業に対するM&A(企業の合併・買収)の総額が、前年同期比53・5%増の1兆5327億円に上ることが、米金融情報サービス大手トムソン・ロイターの集計でわかった。という記事がでました。
件数ベースでは、前年同期比57・9%増の251件で、比較可能な01年度以降では最も多い。国内市場が縮小する中、M&Aで積極的に海外展開を図り、生き残りを目指す企業が増えているとのことだ。
輸出型企業の多い国内では、輸出企業が円高で苦しんでいるが、大手企業では海外企業の買収が増えているということは、将にグローバル化の中で、大手企業としても生き残りを掛けた戦争を始めているということだろう。
NTTが南アフリカの情報技術(IT)大手「ディメンション・データ・ホールディングス」を2387億円で買収したほか、住友商事がブラジルの鉄鋼大手「ウジミナス」から鉄鉱石鉱山の権益を1705億円で取得している。
円高の陰にかくれて見えない部分であるが、これらの大企業が世界戦争に打ち勝ち、日本の苦しんでいる中小企業に明るい光を、ぜひ射し込んでもらいたいものです。
かごしま企業家交流協会
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