まいど、日本機関紙出版です。

〒553-0006 大阪市福島区吉野3-2-35
 TEL06-6465-1254 FAX06-6465-1255 

昨夜も「ぎんのスプーン」は熱く燃えた

2009年04月11日 | 編集・営業ふらふら雑記

 昨夜は新刊本の校了後、新大阪は大橋明日香さんのお店「ぎんのスプーン」にて夕方から編集会議。性的マイノリティ関連本の第2弾についてです。今度の本はすでに原稿募集の告知もしている通り、いろんな人に「性と生」を語ってもらう内容です。文字通り如何に老若男女の様々な性的立場の人に登場してもらうか、そのことについてあれこれ意見交換しました。発行予定を7月末に設定、これから動きを速めていくことにしました。

 会議後は、このテーマに関心を持つ人々、あるいは「ぎんのスプーン」ファンの人たちというか、尼崎方面、神戸方面、淀川方面、東淀川方面、さらに遅れては岸和田方面というか、総選挙方面というか、いろんな人が泡盛や焼酎、牛肉佃煮、ワインケーキ、プリンなど豊富な差し入れ持参で、賑やかな集まりになりました。

 私がお会いするのが初めての人もたくさんおられたのですが、中にトランスジェンダー(FTM)の子どもさんを持つお母さんが来られてました。子どもさんのカミングアウトを真正面から全身で受け止め、家族全員の協力でその子の苦しみを取り除くために奮闘されている姿に胸打たれてしまいました。

 そうこうするうちに時間が遅くなり気がつくと11時半です。以前のように、再び歩いて家に帰るというようなアホはやめておこうと、勇気を持って一人先に会計を済ませて店を後にしました。う~ん、あれから皆さんいったいどうなったんでしょうかね?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ケアマネ白書』1年がかりで、本日校了!

2009年04月10日 | ただ今、編集作業中の本

 ちょうど昨年の今ごろの時期だったか、提案があって会議で検討、「GO」となったのが『ケアマネ白書―現場の声が介護保険を変える―』(よりよい介護をめざすケアマネジャーの会編)。1年がかりでようやくただ今、校了しました。

 今月から新しい介護度認定が始まりましたが、なんかいよいよというか、ますますというか利用者・家族にとっては使いにくい、わかりにくい、不安でいっぱいというのが率直なところでしょう。10年目に入った介護保険制度ですが、私もこの本を編集する中で、何が問題なのか、どうなればいいのかといったことに関心が深まってきました。自分にも将来、深く関係することだけに決してそれは無関心だとは言えないことなのです。

 でもなかなかその現実は表には現れてきません。見えないのです。一体現場で何が起こっているのか? 介護福祉の現場に人が来ない、来てもすぐに絶望して辞めて行ってしまう、そんな状況の中でホントに安心できる介護ができるのか? 働く人たちは、利用者は、家族は・・・その思いを丁寧に汲みとり、そこから、されるがままではなくて、ではそうすればいいのか、ホントに安心して豊かに老後を過ごせるようにするには・・・など、いろんな角度から提案をしています。

 大阪発、全国へ。この本は大阪の社会保障の運動の中から生まれてきました。長年にわたるケアマネジャーやヘルパーを始めとする人たちの運動と研究活動が原点にあります。

 ぜひ介護保険に関わる多くの人たちの購読をお願いします。

 あっ、23日ごろから順次出来上がってくる予定です。書店での発売は5月1日ごろからになりそうです。

 以上、取り急ぎご報告でした。ハイ!

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出会いの春 「学校くるまで3年も待ってんで」~子どもたちのまなざし 23

2009年04月09日 | 土佐いく子の教育つれづれ

■待ち望んだ入学の日

「せんせい、ぼくね、がっこうにくるまで三ねんもまってんで」(宇土学級)
「せんせいのなまえわすれへんように、まいにちねるとき『とさ先生、とさ先生、とさ先生』って三かいいうてねるの」
 学校に入学する日を指折り数えて待ってくれていたという一年生。恋人のように私の名前を三回も呼びながら眠りにつくという一年生。
 こんな子どもたちに、なんだ学校ってつまらないなあ、先生なんて大嫌いと思わせるわけにはいきません。心を引きしめ、出会いを待っていた新学期です。

■一生懸命な心を綴る
 どの子もかしこくなりたい、友だちと仲良くしたい、ぼくのこと大切にしてねという願いがまっすぐ伝わってくる新学期が始まりました。

  ◇  ◆  ◇

ぼくは、カメンライダーブラックみたいにつよくなりたいです。
犬もこわくないようになりたいです。
それで、みんなとなかよしになりたいです。
それで、けんかもしたくないです。
それで、人のわる口をいいたくないです。
それで、かしこくしたいです。
それで、かしこくべんきょうしたいです。

  ◇  ◆  ◇

 給食費が持って来れなくて「先生休職たべてもええか」と言いにくる二年生のよしくんの日記です。「字覚えられへん」と泣いていたよしくんですが、二年生になったら「かしこくべんきょうしたいです」「先生がんばるからね」と一生懸命な心を届けてくれました。

■暮らしを綴る
 今日、子どもを取り巻く暮らしはきびしく、社会の歪みが教室を直撃しています。
 「おとなになったらはたらけるしごとがありますように」と二年生が七夕のお願いごとに書く時代なのです。

  ◇  ◆  ◇

 前の日よう日、夜の10時ぐらいになったら赤ちゃんが泣いてこまった。それでミルクの作り方がわからんかったらだっこをして、一時間かかってやっとねた。
 けど、つかれてふとんに入ったら、また泣きそうになって、トントンしてやった。しんどかったです。
 
  ◇  ◆  ◇

 10時になっても仕事から帰らぬ両親を待ちながら、三年生の子が八ヶ月の弟の面倒をみている暮らしがここにあります。
 「一人で弟の世話ようがんばったなあ。えらかったよ。まあちゃん、しんどかったね」と思わず抱いてやりたいです。
 そして、こんな日記を教室で読むと、友だちがまあちゃんの暮らしを知って共感してくれるのです。
 師走の頃、よくケンカをするまあちゃんを見て、友だちが言うのです。
 「お歳暮でおばちゃん忙しいから、まあちゃん淋しいんやで。ほんでストレス解消にケンカしてるんや」。友だちの笑顔に支えられて、今日も元気に学校に来ています。(とさ・いくこ 中泉尾小学校教育専門員・大阪大学講師)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【ジェンダー・セクシュアリティに関する原稿募集のお知らせ】

日本機関紙出版センターでは以下の内容で出版原稿を募集します。ふるってご応募ください。

1.募集テーマ ジェンダーやセクシュアリティの視点から、日常生活の「性と生」をリアルに表現し、さまざまな人たちが多様で自立した生活が送れるために必要なことは何かを考えるもの。

2.字数数 1200字前後

3.選考 編集部および編集代表(杉山貴士、大橋明日香)が選考します

4.締切 2009年5月末

5.謝礼 刊行書籍を贈呈

6.応募方法のお問い合わせ先

  日本機関紙出版センター 担当:丸尾忠義
  TEL:06-6465-1254 FAX:065-6465-1255
  〒553-0006大阪市福島区吉野3-2-35
  E-Mail hon@nike.eonet.ne.jp
    http://blog.goo.ne.jp/kikanshi-hon

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジェンダー・セクシュアリティに関するエッセイ原稿募集のお知らせ

2009年04月08日 | 行事のご案内&報告

原稿募集のご案内

 日本機関紙出版センターでは以下の内容で出版原稿を募集します。ふるってご応募ください。

1.募集テーマ ジェンダーやセクシュアリティの視点から、日常生活の「性と生」をリアルに表現し、さまざまな人たちが多様で自立した生活が送れるために必要なことは何かを考えるもの。

2.字数数 1200字前後

3.選考 編集部および編集代表(杉山貴士、大橋明日香)が選考します

4.締切 2009年5月末

5.謝礼 刊行書籍を贈呈

6.応募方法のお問い合わせ先

  日本機関紙出版センター 担当:丸尾忠義
  TEL:06-6465-1254 FAX:065-6465-1255
  〒553-0006大阪市福島区吉野3-2-35
  E-Mail hon@nike.eonet.ne.jp
    http://blog.goo.ne.jp/kikanshi-hon

     

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すいた市民書房、新しい船出へ

2009年04月07日 | 本屋の窓から

 昨年来、心配していたわが地元の民主書店・すいた市民書房の行く末問題が何とか見通しが立ったようです。先日、店主の尾上さんより伺いました。

 今、書店の経営環境は悪化の一途をたどっています。日本書店組合連合会(日書連)の資料によると、1986年に12935店あった加盟店は2007年には5869店に減少、非加盟店と合わせると毎年1000店近い書店が廃業しています。売上げはずっと前年比マイナスか続き、大手書店チェーンを除く中小書店の営業時間は1日10時間以上が78%、定休日なしが41%、経営者の平均年齢70歳以上が22%、経営悪化状態にある店が86%、その悪化の原因としては客数の減少84%、立地環境の悪化40%、新刊・売行良好書の入荷困難30%、新古書店の出店影響28%、万引き被害9%などがあります。小売業種の中では利益率は酒店に次ぐ35位で、従業員給与は36位にあります。

 すいた市民書房もこのようなことがすべて当てはまり、昨年からはいつまで店が持ちこたえるだろうかと、関係者が集まって話し合いながら、何とか存続の道はないものかと模索していた状態にありました。

 そしてもはやこれまでかと思っていたところに、この店を引き継いでやってもらえる後継者が現れたのです。前茨木市議会議員さんの岡崎栄一郎さんです。

 これから1年間ぐらいかけて引き継ぎを行いながら書店業務を把握してもらい、現在休止中にある外商部門を吹田、摂津から茨木、高槻、島本と北摂三島筋の民主団体、労組、学校、保育園、個人などに広げて担当してもらう予定とのことです。

 とは言うものの、簡単に状態がよくなるとはなかなか思えませんが、しかし廃業の危機は何とか避ける見通しができましたので、今後は特に、市民書房を取り巻く人々の協力・支援が大きな力になるものと思います。 

 機関紙出版としても可能な限りの協力をしていきたいと考えています。ぜひ読者のみなさんにも、さまざまな形でのご支援をお願いします。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「太陽のにおいがする人」…なるほど確かによくお天とさんにあたっていました

2009年04月06日 | 丸ちゃんの私的時間

 昨日の日曜日は絶好のお花見日和でした。もちろん花粉もたくさん飛んでたようで、夜は苦しみの中、就寝しました。はあっ…。

 第1日曜日だったので、7時40分には素早く起きて廃品回収の作業に合流。自治会役員をとりあえずは交替しましたので、これが最後の引き継ぎを兼ねた作業でした。2年間、合計24回の毎月1回日曜日の朝の自治会活動の一環でした。年度替わりということもあるのでしょうか、トラック1回分では積みきれない程の回収物が出ていました。

 家に帰って多少の家事をしていると11時になったので、川園公園へギターを引っ提げて向かいました。地元の後援会のお花見会での歌伴奏です。地元自治会の人たちが見回りに出るくらいの広い場所の桜の下、さまざまなグループがブルーシートやキャンプ用椅子と机に座ったり取り囲んだりして、宴会の準備中でした。

 後援会のブルーシートは公園の一番奥辺りにかなりの広さで敷かれて、すでに焼肉も焼かれ準備万端というところでした。参加費は500円で炊き込みご飯とおでん付きです。ビールは250円、発泡酒は200円、焼き肉は200円でした。一角には赤いクロスが敷かれ紅白の幕が吊るされた野点も出来るようになっています。

 お花見会が始まり1時間ぐらいした頃出番になり、即席で作られた歌集の曲を7~8曲伴奏しました。お年寄りが多いので古い歌が好まれました。そのうちに大阪府会議員のあべ誠行さんが来られ挨拶がありました。

 あべ議員からは府会議員団幹事長としてこの間、橋下大阪府知事が進める暴走府政に対して府議会で論戦を展開、大阪府庁のWTC移転計画ストップや福祉4医療助成制度の存続を勝ち取り、知事をして「ボクの感覚がズレていました」と言わしめたことなどの報告がありました。

 さらに衆議院大阪7区の候補者の駒井さんも来られ、挨拶の後、花笠音頭の替え歌の「駒井音頭」が披露されたり、大正琴の演奏などもありました。

 お花見会後、家に帰ってしばらくホッとした後、今度は東集会所の中ブロック防犯委員会懇親会に出席しました。東集会所は市立東幼稚園があった場所で園庭であった芝生の広場には大きな桜の木がほぼ満開、机と椅子をその下に運んでの 
 懇親会後、ただちに家に帰って支度をして今度は中崎町は堀垣堂へ。京橋・山葵のSおりさんの激励会です。ちょっと遅れてテーブルに着くと、H谷川さんが「M尾さんが今横を通ったら、太陽のにおいがした」とおっしゃいました。「太陽のにおい」ですか。それはいいですね…うん、うんと言いながら着ている服をかいでいました。あはっ!

 会は8時過ぎには散会しました。帰りながら携帯でテレビを見るとなんと、先ほどまで負けていた広島が同点に追いついているではありませんか! おおお~っと、これは急いで帰らねばと環状線から大阪駅で京都線に乗り換えます。急いでといっても自分が電車を運転するわけではないのでどうしようもないのですが、まあ気持ちだけは急いでいました。

 かくてゲームは総力戦となり同点引き分けでしたが、開幕戦連勝に引き分けで負けなし、しかも相手が優勝候補筆頭の巨人に対してですから、負け試合を引き分けに追い込んだ意味は大きいのです!と突然1広島ファンになっていた自分がいました。

 うーむ、なんかいろいろ忙しく動き回ってた桜と花粉の日曜日でした。

 

 

 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昨日は1,208,554ブログの内、8175位でした…

2009年04月04日 | 丸ちゃんの私的時間

 このブログはgooブログなんですが、毎日アクセスランキングというのが管理画面で見れます。ランキングですから前日のアクセス数がgooブログの中で多い方から何番目であったかというのがわかるのです。但し1万位内に入らないと表示されません。

 このgooブログですが、これに毎日新しく参加してくる、つまり新たにgooのブログを作る人は400人~700人ぐらいいるのです。ほかにもブログを運営するプロバイダーはいくつもあるので総トータルで考えるとものすごい数のブログが毎日作られていることになります。

 gooブログの4月3日現在の数は120万8554ブログで、このブログのランキングは8175位でした。だいたいここんとこ、6000位~9000位あたりをうろうろしています。6000位なんて全然ピンとこないですよね。なんじゃこりゃ? というかんじです。

 特にランキングを上げるために何かをしているということはありません。確かに毎日のことで見ればアクセス数に増減はあるのですが、長い目でみると増えている傾向にあるのはわかります。

 総務省の2008年1月時点の調査では国内には約1690万のブログが存在し、1カ月に1回以上更新されるブログの数は約300万で全体の2割弱だそうです。新規ブログが作られる一方で、更新されなくなった既設ブログも相当数あるようです。今でしたら1800万は超えてるでしょうね。

 以上、今日のネタに困って無理やり書いてしまいました。ハイ!

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これが「憲法改正国民投票法」リーフです!

2009年04月03日 | 丸ちゃんの喜怒哀楽へなへなジャーナル

 総務省が500万枚配布するそうです。要は来年5月からこの法律が施行されるという単なるお知らせに過ぎないのですが、それにしても1年以上も前という、えらい早くから気合の入った内容です。まあ改憲勢力の人たちにとっては、この法律が出来た頃と今の状況を比べるとかなり落差があって相当焦ってはるということなのでしょうかね。

 でもわれわれの税金を使って公然と、改憲へ向けた世論作りが出来るという、まことに結構なことのようです。こんなキャンペーンよりももっと他に国民にとって大切な知らせるべきことがたくさんあるように思うのですがね。なんかズレてるんじゃないでしょうか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴彬生誕100年記念祭②

2009年04月02日 | 行事のご案内&報告

 さて、澤地さんのお話ということですが、その内容をここに詳しく書き記すことはできないので、それについては以下の『シネ・フロント』別冊第37号に載っている澤地さんのエッセイをぜひお読みください。映画の解説、鶴彬の作品紹介、映画シナリオ、さらに出演者や監督のメッセージも載っています。


シネ・フロント社発行 定価700円

 お話の中では次のような点が印象に残りました。

 ●鶴彬の作品を初めてまとまった形で世に知らしめたのは一叩人(いっこうじん)という編集者で、彼は「鶴彬の遺作のすべては川柳文学のバイブルである」と語っています。鉄筆ガリ版印刷で主宰誌『川柳東』の別冊「反戦川柳人鶴彬の記録」全3巻がそれでした。彼と澤地さんとの出会い、そして彼の意思を継いで『鶴彬全集』を自費で増補復刻した経緯などは、まさに偉大なる編集者の姿を見た気がします。

 ●今、異端児がようやく故郷に迎え入れられた、そんな印象です。川柳は文学の中ではずっと端のほうに位置する極めて弱い存在であった。鶴彬の没後7年間は戦争へと進む時代であり、人々からは完全に忘れられていた。それが復活するのは昭和33年に『県民の友』という新聞に載ったからであり、一叩人がこれに「目眩がするほどのショックを受けた」そうです。川柳がプロレタリア文学とは違った存在であったこともなかなか知る人の少ないことの背景にあるのかも知れないですね。

 ●あの何の保障も無い、思想の自由も無い時代に大変な闘いがあり、抵抗があった。今、鶴彬が生きていたらいったいどんな川柳を作ったでしょうか。彼は小林多喜二を尊敬し、石川啄木についても同様に思っていました。鶴彬の川柳と今の時代はどうつながっているのでしょうか。

 次に澤地さんの講演後の映画上映に先立って、神山征二郎監督と主役を務めた俳優の池上リョウさんから舞台挨拶がありました。実は神山監督はこの日、第26回「日本映画復興会議・復興賞」受賞の式典参加を蹴っての参加でした。

 監督は「鶴彬って誰?という状態だったが、次第にその魅力に惹かれていった。全くお金が無い中での映画製作になった。いつもの10分の1の予算、7分の1のスタッフ、ボランティア総動員を条件に、手弁当の映画作りになった。生涯で忘れがたい仕事になったかも知れない。今日来る時、空港で初めて澤地さんにお会いし、ちょうど買っていた本にサインしてもらった」など話し、池上さんは「勉強しながら役を演じ、この機会が与えられたことにとても感謝している」と挨拶しました。

 映画は約1時間30分でした。冒頭にこの映画製作に協賛・賛同出資した個人・団体・会社などが紹介されてます。小額ながらも機関紙出版も協力させてもらいました。

 幼少期から29歳の獄中病死まで、ドラマ仕立てで、その時その時の作品も紹介されながら、先へ先へと人生を急いでいった鶴彬の生涯が胸に迫りました。いつも鶴のことを心配している井上剣花坊の妻信子役の樫山文枝さんがすばらしかったです。


 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぐー料理、新社会人、怪しい3人50代男…そしてカラオケ、始発電車、嗚呼

2009年04月01日 | 丸ちゃんの私的時間

 わが機関紙出版のある福島区吉野界隈でもポツポツと新入社員らしき姿を見かける時期になりました。わが社の場合、悲しきかなそんなことはまあ無縁だなあと思うこのごろですが、それでも昨夜は若き2人の新卒社員さんと語り合う機会に恵まれました。

 JR三宮東口に6時50分に集合、東急ハンズ向かいのビル5階にある沖縄料理の卑弥呼へ。I川教授に誘われて、兵商連のK部さん、今日から社会人1年生のY口さん、そして1年先輩のK谷さんは中国留学から帰ってすでに働いており、つい先日初任給が出たばかりでした。一昨年I川教授の本を出した時に表紙イラストを描いてもらった縁もあります。

 オリオンビールを片手にあぐー料理をつつきながら、中国、アジア、ベトナム、トルコ…などまったく自由に世界との付き合いが出来る若き姿に感心、また出雲こそわが日本国の始まりである云々、留学生活やベトナム生活を本にしてはどうか云々…酒の席での話題に遠慮はなく、最終的にはキッチリと若き2人の人生に幸あれとの思いを込め送りだしたのでした。


出雲伝説を力説するK部さんと新社会人2人


K谷さんからI川教授に癒しグッズをプレゼント

 店を出るともはや11時近く。せっかくだからここは俺に任せろというお誘いにふらふらとのり、歩いてほんそこのスナックへ。水割りをいただきながらふと壁を見ると、おおっ、ギターがあるではないか! こうなるとカラオケより生ギターでしょうということで、ついつい伴奏してしまいました。


滅多に見れない絶唱姿の大学教授I氏と伴奏する私

 熱唱するI川教授、憧れのカウンター内ボーイに変身したK部さん。他のお客さんも一緒に歌ったあの歌はなんでしたっけ? 

 気がつくと終電はもちろん無く、午前1時半…。怪しい50代男3人組は、うーむ、まあとりあえず外に出ましょうと店を出て三宮駅方面に歩くが、歩いてねえ…、タクシーでねえ…、妻の実家が雲井町にあるなあ…でもこの時間ではあかんなあ…など3人3様に思いを揺らしながらふと前を見ると強大なカラオケボックスが! 

 うん、ここにおればええやんかということで、怪しい男3人で受付に突入、カウンター越しにしきりにセットコースを勧める店員さんに、「否、飲み物は単品でいいです」と最低価格コースを注文、案内された部屋は、裕に10人は座れる半円形の巨大ソファーがある101号室でした。

 入るなりさっそく深い眠りについたのはK部さん。残された2人はどうしたか。まあ歌うしかないでしょうということで、ここから延々4時間始発電車まで、I川教授とのカラオケバトルがもうこれ以上歌う歌が無くなったというくらいまで続いたのでありました。

 まあ、長い人生!、たまにはこういうことも必要でしょうと思うんですよ。ハイ! でもしんどかった~。


 

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鶴彬生誕100年記念祭 ①

2009年04月01日 | 行事のご案内&報告

 3月29日は、石川県かほく市高松町の石川県立看護大学で行われた「鶴彬生誕100年記念祭」に出席し、澤地久枝さんの記念講演を聴き、完成した映画『鶴彬 こころの軌跡』(神山征二郎監督)を観てきました。

 午前7時、JR茨木駅前で同僚のS手氏と待ち合わせ、機関紙協会理事長N岡さんの車の乗り込みました。すると開口一番、「ごめん、取材道具一式を家に忘れてきた」とN岡さん。手ぶらでは仕事にならないので、とにかく急いで東大阪まで近畿道を南下、素早く忘れものを積み込み引き返しました。

 日曜日でおまけに高速料金の大幅値下げの日でもあったので混雑するのではとの心配がありましたが、そんなに渋滞する様子もなく名神‐北陸道を快調に飛ばしてロスタイムも大幅にクリア、2回の休憩をはさんで金沢東ICを下りて午前11時ごろに目的地である鶴彬の生まれた高松町に到着しました。高速料金はなんと1500円でした!

 まずは鶴彬の句碑のある南町公園へ。1972年に鶴の友人や同級生たちが建てた句碑を見学、「枯れ芝よ団結をして春を待つ」とあります。

 続けて鶴彬に関する文献を展示している図書館へ行きました。小さな図書館ですが、蔵書はかなり充実した様子です。一番奥の閲覧室の壁に沿って機関紙出版の本をはじめ、全集復刻版や新聞記事などが他の展示物と一緒にガラスケースに収まっています。

 図書館の向かいには鶴彬が通った高松小学校が移転して建てられています。高松町の町並みは、日本海の荒波と暴風に耐えるように作られているのでしょうか、連なる木造の家々に昔の面影が色濃く残って、懐かしい気分になります。

 昼食後、会場の石川県立看護大学に向かいました。広々とした来客用駐車場がどんどん埋まっていき、石川県下各地から続々と人が集まってるという感じです。

 ロビーでは鶴彬のパネルをはじめ映画撮影中のスナップ写真や出演者のサイン色紙などが展示され、澤地さんの著書をはじめとする関係書籍の即売も行われています。

 メイン会場のホールに入るとほぼ満席状態で、さすがに地元だけあって関心の高さが伺えます。開会時間の午後1時、実行委員会代表の深井一郎さん(金沢大学名誉教授)の開会挨拶が終わると、さっそく和服姿の澤地久枝さんが登場され、記念講演が始まりました。


主催者あいさつをされる深井一郎さん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする