皆さん、素敵なクリスマスを過ごされましたか?先日のパーティメニューが少しでもお役に立っていればうれしいです。今年最後の料理教室のメニューは、同じ材料を使って異なったプレゼンテーションができるのを知ってほしくて、品数だけはやたらたくさんになってしまいました。
- グアカモレ、スモークサーモン・ディップ、茄子のディップとメルバ・トースト
- スモークサーモンとクリームチーズのログ
- ラップサンド
- ベイクド・ブリーチーズ
- 牡蠣のベーコン巻
- 手羽元の香味焼き
- ピカンナッツとドライクランベリー入りグリーンサラダ
- ロースト・ポークとポテト
- クルミ入りブラウニー
まずはシャンパンがわりに、レッドオレンジの炭酸割りで乾杯。設備、器具の全くない場所でスタートした料理教室、皆さんのご理解ご協力、本当に感謝しています。料理教室を始めるなら、アイランド型キッチンに改装すれば良かったな~、と今になって切に思う次第です。作業台もないまま、まな板、包丁も足りないままスタートして3か月、徐々に徐々にものが増えつつあります。今回やっとオーブンが初登場、フル稼働のレッスンとなりました。
アボカドを使ったグアカモレは、サルサと並んで代表的なメキシコ料理の前菜です。ボウルで混ぜるだけで簡単にできます。スモークサーモン・ディップはフードプロセッサーがないと混ぜ込みが少々大変ですが、バリエーションを代えて巻き寿司のように巻いてログ(丸太)にしてみると、見栄えも良いし、切り分けたものをクラッカーに載せて出すと豪華な一品になります。 目先を変えて茄子のディップを作ってみました。前に勉強したバルザミコ酢を使ってローストした茄子とパプリカを味付けます。これらの前菜は、全て日持ちがします。できたてよりも冷蔵庫で寝かせた方が味が落ち着いておいしくなります。パーティの前日までに作り置きしておくと、当日は手間いらずです。グアカモレだけは変色に気をつけて、ライムやレモン汁で表面をコーティングし、ラップを密着させて保存してください。
最近スターバックスでもお目にかかるラップサンドは、メキシコのトルティーヤという皮を使います。トウモロコシ粉と小麦粉の2種類がありますが、日本で手に入るのは小麦粉の方ですね。この日は、クリームチーズ、レタス、トマト、ハムを巻き込んでみましたが、残ったディップやマヨネーズ、具もなんでも可です。普通のサンドイッチを作るよりも簡単だし、切り分けると立派なパーティメニューになります。
ブリーチーズBrie Cheese は初めて、という方も多かったですが、カマンベールが18世紀ごろに作られたものであるのに対して、ブリーは8世紀ごろには既に存在していた、フランスの代表的なチーズです。カマンベールがセミハードであるのに対してブリーはソフトチーズの部類に入ります。日本とは逆で、欧米ではカマンベールよりもブリーの方が大衆化しています。リンゴのスライスと食べるととてもおいしいチーズです。今回はパーティ用に、丸いウィールの上にラズベリージャムをたっぷりのせ、パイ生地で包んでオーブンで焼きました。ナイフを入れるととろとろのチーズが流れだします。これをスライスしたリンゴやクラッカーにのせて食べます。パイ生地に包まずに、ブランデーをかけて黒砂糖やクルミなどのナッツをのせて焼く方法もあります。
欧米では、牡蠣の前菜といえばベーコン巻き、というぐらい典型的なメニューです。今回は、カイエンペッパーとパセリのみじん切りで味付けしてみました。この料理が英語ではAngels on Horseback と呼ばれているという話しましたが、牡蠣が天使でベーコンが馬の背、というのは一体なぜなんでしょうね。
手羽元は前の晩にマリネしておいたものでした。暇な時にマリネをして冷凍しておくと、いざという時に解凍してオーブンで焼くだけですみます。蜂蜜、ディジョンマスタード、ニンニク、醤油、レモン汁といった調味料のコンビネーションもなかなか美味しいと思います。
ロースト・ポークは、ディジョンマスタードとドライタイムだけ、という超シンプルロースト。ロースト時間以外は、手間ひまゼロに等しい一品です。ポテトはロースト前にオリーブ油で和えるだけ、塩は焼けてから。こちらも驚くほどの簡単料理です。残ったローストのスライスは、冷たいままカンパーニュなどのセミハードなパンにはさみ、玉ねぎのスライス、マヨネーズ、塩、こしょうだけでおいしいサンドイッチができます。
今回は、コンロは一切使わず、全てがオーブン調理でした。新しいオーブンの試し焼きが不十分だったため、オーブン内の温度がうまく把握できず、思ったより焼きが足りなかったり、時間がかかったりしてしまい、段取りがとても難しかったです。二段をフルで使用すると、やはり庫内温度が低くなりますね。ブラウニーの焼きが足りなくて、本当にごめんなさい。あれから残りを自宅のオーブンで焼き直したら、上手に火が通りました。それから、訂正。クルミは生地に混ぜ込まないで、型に流し込んだ生地の上にのっけてください。
いつもいつも私のミスを笑って見過ごしてくださっている寛大な皆さん、どうもありがとううございます。備品の搬入や組み立て、お掃除、そしてお料理の写真撮影に至るまで、いつも色々と助けてくださり、ありがとうございます。皆さんのおかげで、ここまでやってこれました。
来年も、どうぞよろしくおつきあい願います。