今日まで南京町では、旧正月を祝う春節祭が繰り広げられていました。元町に行ったついでに通りかかると、ドラや太鼓の音を響き渡らせながら獅子舞が一軒一軒店に入っては舞い踊り、福を呼び込んでいました。レストランの二階から吊り下げられた、大きな金貨の祝儀を飛び上がっては取ったり。
大根餅の時にご紹介した、揚げネギになる赤ネギを売っているお店がありました。タイから輸入しているそうです。卵と比較するとそのサイズがよく分るかな。玉ねぎ同様外皮をむき、スライスして油であげると茶色い揚げネギになります。ダイニング・テーブルの上に置きっぱなしにしていたら芽が出てきました。生育する前には揚げネギにしてみんなにお分けしますね。
赤ネギを売っている‘林商店’は、他のどの食料品店よりも値段が良心的。大根餅用の米粉も、どこよりも安く売っていました。「何がほしい?」と店主のおじいさんがずっとつきっきりになるのが玉に瑕かな。目的なくフラッとは入りにくい店ですが、前にご紹介した日本産のものしか取り扱っていない‘森記’とともに、私のお勧め店です。
先日母の法事に合わせて、ニューヨークやカリフォルニアに住む姉、兄が帰国していました。滞在中に旧暦の大晦日が重なり、姉が大根餅を作るというのでお任せすることにしました。ところが、「あんな面倒くさいことやってられないから蒸さない方法で作る」というのです。そう言いながらも、赤ネギを買ってきて自分で揚げネギを作ってましたけどね。それも面倒くさいと思ったんだけど~。台湾製の腸詰も春節祭で特別に売っていたそうで、具材はその腸詰と干し海老、干し椎茸でした。千切りにおろした大根に粉、水、具を混ぜ、小さなお好み焼きの要領で直接フライパンに種を流し入れて焼きました。大根は食感が残った方がいいから、と千切りにおろしたものがそのまま混ぜ込んであったので、焦げると切干大根の風味も出ていました。どっちがおいしいかって?う~ん、姉には正直に言えなかったけど、食感が全く別物だったし、ちょっと油っこくて、私は蒸してから焼く正統派の方が好きかな~。