チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

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5月12日 Italian Pasta

2010-05-19 | 料理教室顛末記

日本人がとっても好きな pasta, pasta, pasta!

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ベーシックなトマトソースやアラビアータの作り方をマスターしてもらい、どんどん応用していってもらいたく、メニューを考えました。3種類ものパスタを食べたらお腹も一杯だろうから、前菜はサラダをかねてカルパッチョ、そしてデザートは、新鮮なオレンジとオリーブオイルを使ったケーキです。

  • 鰹のカルパッチョ~サラダ仕立て
  • トマトソース・ニョッキ
  • カルボナーラ・スパゲティ
  • あさりのリングイーネ
  • オリーブオイルとオレンジのケーキ

017_9 旬の鰹のたたき、みんなもう十分ポン酢で食べ飽きたかな?と思って、牛のたたきのかわりにカルパッチョに使ってみました。ルッコラとトマトを敷いた上に冷凍にしておいた鰹のたたきを薄くスライスし、その上に極上のオリーブオイルとレモン汁、おいしい粗塩とこしょう、そして2年熟成のパルミジャーノ・レッジャーノを削りました。私が今気に入っている青臭いオリーブオイル、Colli Dauni をたっぷりかけても、ちっとも油っこくなかったでしょ。

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トマトソーを作るには、ホールトマトがおすすめです。鍋の中で手でぐにゅぐにゅとつぶせばちっとも面倒じゃないし、カットトマトよりおいしい仕上がりになります。乾燥イタリアンハーブは、バジル、パセリ、オレガノ、タイムなどなど、家にあるものをなんでも放り込めばOKです。トマトソースは大量に作って小分けして冷凍しておけば半年はもつので、とっても重宝しますよ。

ただのItalian_pasta_002_2 トマトソースはポモドーロ、魚介類が加わるとペスカトーレ、パンチェッタ(熟成した豚バラ肉)が加わるとアマトリチャーナです。それ以外にも好きなもの、例えばきのこ、ベーコン、なすび、アンチョビなどをまずオリーブ油とニンニクで炒めてからトマトソースとパスタを和えると、とっても簡単においしいパスタができます。

ニョッキはじゃがいもから作ろうかと思ったけれど、どう考えても家でそんなことしそうにない人達ばかりなので、今回は市販のものを使わせてもらいました。Italian_pasta_017

カルボナーラは、西洋人はそれほどではないけれど、日本人はとっても好きですよね。たぶんそれは、卵かけごはんや納豆に生卵、すき焼きに生卵というように、日本には生で卵を食べる習慣があるからだと思います。また、日本では卵黄と生クリーム、というのが常識になっていますが、実は本場のカルボナーラはベーコンに全卵とパメジャンチーズ、塩こしょうだけで、生クリームは使いません。卵黄だけではべたついて固まってしまう場合は、数個分卵白も入れるといいかと思います。

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100512_133501_2 オリーブ油にニンニクと唐辛子、は基本アラビアータですが、ここにあさりと白ワインを加えるとみんなの大好きな vongole bianco になります。白ワインのかわりにトマトソースを使うと、vonglole rosso です。 この日は、西洋では定番のリングイーネを使いました。今からがあさりの美味しい季節なので、どんどん作って下さいね。

パスタを茹でる時の重要ポイントは、少し固いかな、と思うぐらいでザルにあげ、茹で汁はソースの絡め具合をみてあとで調節できるよう、全部捨ててしまわないことです。

ところで、イタリアは貧しい農業国だったため、意外とフランスほど乳製品は料理には使いません。チーズのかわりにパン粉を使う料理も結構多かったりします。Italian_pasta_006_2 ケーキにも、バターの代わりにオリーブ油をよく使います。今の季節、オレンジが沢山出回っているので、ネーブルではなくミネオラオレンジを使ったケーキを作ることにしました。ミネオラオレンジは日本のみかんに近いタンジェリンとグレープフルーツを交配したものです。酸味が少なく、とっても甘く、表皮は深く鮮やかなオレンジ色です。その表皮をおろしたものを生地に練り込むと、とてもきれいなオレンジ色のケーキが出来上がります。オリーブ油なのでリッチ感はないけれども、あっさりとしたケーキはお腹が一杯でも食べれちゃいましたね。

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28日に、みんなのリクエストで第一楼にランチに行くことになりました。特別におまかせでお料理を作って頂くので、お値打ちだと思いますよ。

お返事まだの方、お待ちしていま~す。