日本語のがんばる、がんばろう、がんばってね、は英語にはありません。昔から英訳するたびに考えてしまう言葉の一つで、ちょっと無責任な言葉だなと思ったりします。今回の地震で「がんばろう日本」なんて、なんなんだろう、と思う日々です。思い切り力を出すことは try your best だけど、元気出して!はcheer up、闘病中や困難に直面した人にあきらめるな、っていいたい時は hang on とか hang in there 、あんまり無理しないでのんびりとね、っていう時は take it easy だし。。。
私個人としては、今被災者にかける言葉は hang in there かなと思ってます。もうちょっと我慢してね、そのうち良くなるからね、ってことでしょうか。これまた無責任か。。
放射性物質の拡散が大変!とどれだけ叫んだところで、島国の日本、ヨーロッパやアフリカのように歩いて隣国に逃げれるわけじゃなし、大半の日本国民はどうしようもないじゃない、って開き直るしかないんですよね。その辺のところを今度は海外の人に分かってもらう番のように感じます。
昨日ちょっとびっくり、かつ嬉しいニュースを耳にしました。日本文学者でありコロンビア大名誉教授のドナルド・キーン氏(88歳)が日本国籍を取得するそうです。それ誰?っていう人が多いでしょうが、私が80年代にニューヨークに住んでいた頃、日本についての識者ということで彼は既に一目おかれており、新聞に彼の論説が載ると仕事柄参考にしたものです。今回の震災で多くの外国人が日本を離れるのを悲しく思い、大好きな日本に移住する決意が固まったそうです。私自身は19歳の時に華僑一世の親が悩みぬいた結果家族で日本国籍を取得したのですが、政治的や経済的理由以外で、自分の意志で他の国籍を取得しようなんてとんでもなく大きな決断ですよね。そんなに日本が好きなんですね、キーンさんは→★
中山手カトリック教会の桜