10月も後半に入ったというのに、昼間のべたっとした暑さと陽射しの強さは一体いつまで続くんだろうか。旧居留地の道路沿いには、季節はずれのハイビスカスがきれいに咲いています。
- シーザー・サラダ
- イカと野菜のバルサミコ炒め
- 牛肉ロールのきのこ風味&ピラフ
- かぼちゃのケーキ ~バニラアイス添え
シーザー・サラダは日本でも知名度を上げているのに、なぜその主役のロメイン・レタスはいまだにどこにも売っていないの?といつも疑問に思っています。最近疑問が多いなぁ。で、先週そごうの地下でロメインを見つけたので、よし、シーザーサラダ作ろう!と思ったのに、数日後に買足しに行くと入荷しておらず、仕方なく同じく葉が厚いフリル・レタスとロメイン・レタスを混ぜて使うことにしました。そごうの野菜売り場「なかじ」、先日のとうもろこしもだけど、結構面白い野菜が入荷するし値段も100円ぐらいのものもたくさんあったりして、気に入ってます。
さて、シーザー・ドレッシングといえばオリーブ・オイルにアンチョビ、生卵、ニンニク、レモン、パルメザン・チーズが入っている濃厚なもの。ロメインとクルトンだけなのにとても美味しいこのサラダを考案した人物の名前がシーザー・カルディニというイタリア系移民でだったそうだ。カリフォルニアとメキシコのティファナでレストランを経営していたシーザーさん、独立記念日に店が大ラッシュになって食材がなくなり、大慌てでレタスとクルトンを客の前でトス(混ぜ合わせる)して出すというパフォーマンスつきで出したところ、受けたらしい。ジュリアス・シーザーがどう関係してるの?って思ってた人も多いでしょ。さてクルトンですが、今回はフランスパンを油で揚げずに、オリーブをかけてオーブンで焼いて作りました。大成功でとても美味しいサラダができましたね。毎回料理教室のメニューは家で必ず試作するのだけど、あいにくその日はレモンが切れててグレープ・フルーツを使って作ったら、「なんでこのサラダこんなに苦いの??」って娘に言われてたのを今思い出しました。へへ^^くれぐれもグレープ・フルーツは代用しないでね。
東欧ではきのこ狩りが秋の娯楽の一つとして盛んで、きのこを使った美味しい料理がたくさんあります。今回は炒めたきのこ、玉ねぎ、茹で卵、ピクルスを薄切りの牛肉で巻き、きのこソースで煮込んだポーランド料理です。しめじ、マッシュルーム、エリンギを詰め物に使い、でももっときのこ風味にコクを出したかったので、ソースにはポルチーニ茸も加えました。
強烈な風味のあるイタリア、フランスの代表的なきのこポルチーニ茸、日本名はヤマドリダケだそうです。日本でも買えるようになりましたが、結構高い。でも、コストコだとこんなに大きな 250g の箱が2千円もしないから、何人かで分けるといいですよ。戻し時間も椎茸より短くて、高級感あふれるクリーム・スパゲティやクリーム・スープが簡単に作れるから重宝します。
まず焼いてから煮込んだ牛肉ロール、最後にサワークリームを加えるとビーフ・ストロガノフやボルシチ、グラッシュといったロシア、東欧料理に通じる味になりましたね。玉ねぎとオリーブオイルだけで炊き上げたピラフの上に載せると、日本人の味覚にぴったりの味に仕上がりました。みんな絶賛してくれて良かった。意外と少量の牛肉、それも輸入肉の安いもので十分美味しく、ボリューム満点の料理になるから経済的でいいでしょ。
そろそろ牡蠣を使いたいなと思ったのだけれど、三陸の津波の影響だけでなく広島産も水温が高くて不漁とかで、韓国産が申し訳なさそうにスーパーに並んでいるだけでした。急遽剣先イカをパプリカ、玉ねぎ、エリンギとともにバルサミコ酢とオリーブオイルで炒めるイタリアンの簡単ビストロ料理に変更しました。ぶどうから作るバルサミコ酢は値段も味もピンキリ。安いものは大胆に炒め物に使いましょう。今回も 2 種類のバルサミコが冷蔵庫にあったので、それを使うことにしました。味見をしてみると、一方はすっかり熟成して甘~くてまろやかな味になっていました。もう一方はいまだ酸味が強かったので、両方混ぜるとちょうど良い塩梅に。お皿のソースにフランスパンを浸して食べてね。
大阪の伊勢丹で北海道展があり、ほくほくで甘~いとうたう「栗将軍」というかぼちゃを買ってきました。さて、どう調理しようかな、と考えたあげく、超にびっくりマークがつくぐらい簡単なかぼちゃケーキを作ることにしました。電子レンジで柔らかくしたかぼちゃに生クリーム、卵、砂糖、バター、小麦粉を加えてミキサーにかけ、型に流して焼くだけ。チーズケーキのようにしっとりとした、上品な甘さのケーキができました。やはり美味しいかぼちゃを使うことが出来上がりを大きく左右するね。きれいな黄色の、カロチンたっぷり、秋の旨味を閉じ込めたケーキ。バニラ・アイスクリームを添えて締めくくりました。