- グリーン・サラダ ~ウォルナッツ・ドレッシング
- イタリア風ポット・ロースト
- 二種類のマッシュポテトとスイス風ポテト・パンケーキ(リュシティ)
- ガトーショコラ ~ラズベリー・ソース添え
ポット・ローストとは、牛肉の塊を鍋で煮込むロースト料理。いつかこのイタリア風ポット・ローストをしたいな、と思いながらも時間がかかるから敬遠していました。今回は肉も本来は1kg ぐらいの塊をそのまま煮込むところを500g に切り分け、T さんの圧力鍋を借りて時間を短縮しましたが、やはり目指す柔らかさにはなりませんでした。おうちではじっくり、お肉がほろほろなるまで3~4時間煮てみてくださいね。煮込んだ肉は分厚めにスライスして、ソースをかけ、ライスやマッシュポテトといただきます。
しっかりと塩こしょうをした肉は、きれいな焦げ目がつくまでまず焼きつけます。同じ鍋で玉ねぎ、人参、セロリを炒めると、鍋底にこびりついた肉焦げも良いソースの元になります。今回のローストの特徴は、1滴も水が入っていないこと。大量の赤ワインとトマトの水煮でじっくりと煮込みます。イタリアの赤ワイン、その中でも深い果実味のあるシシリー島の Nero d'Avola ネロダヴォーラというブドウの品種が、私はこの料理にはすごく合うと思います。垂水にコストコ神戸店がオープンしたおかげで、買出しがものすごくラクになりました~!今回使った Feudo Zirtariフュード・ジルターリはネロダヴォーラとシラーが混ざった赤ワイン。牛肩ロースもこの赤ワインも、もちろんコストコで仕入れました。
ところで、アメリカでは Costco を「コスコ」と発音するのに、どうして日本では「コストコ」にしちゃたんだろ、とずっと疑問に思ってます。私のCostco とのつきあいもかれこれ20年強。最初は会員だったけどそのうち友達に連れてってもらうことが多くなって脱会。このたび15年ぶりに会員に復活いたしました。シアトルでは、コストコとスターバックスが地元企業の中でも給料も良く、福利厚生が最も充実していたので、子供達にこのどちらかでバイトさせようと親ははっぱをかけていました。うちの長女はハイスクール時代にスタバを面接したけど、ダメだったな。かわりにハワイアン・レストランを経てチャイニーズ・レストラン、野球シーズンにはマリナーズの本拠地のセイフコ球場のショップでもバイトしていました。日本語ができるから日本人観光客に重宝され、ショップの売上にかなり貢献していました。出来高制にしてもらえばいいのに、とぼやいていたのは母だけ。残念ながらイチローに個人的に会えるチャンスはめぐってこなかったな。
さて、ポット・ローストには何種類かのジャガイモ料理を添えることにしました。男爵を使ったマッシュポテトは基本のものと、パセリ、バジルとパルメジャン・チーズを加えたもの。そして、メークインを使ってスイスのポテト・パンケーキのリュシティ。マッシュポテトは量が多くて作るのが大変、冷めて固くなってしまった、という反省点がありました。温かいうちにつぶして牛乳、バターを加えてひたすら滑らかになるまで混ぜれば良いのだけれど、おしゃべりに夢中の明石のみんな!手も口と同じぐらい動かしてくれないか~い!茹であがったジャガイモをむき終わったころには冷たくなっちゃってるし、量は多いしで、私が夢みたようなマッシュにはなりませんでした。クスン。
スイスの代表的なポテト料理 Rosti は正確に発音するとロスティではなくリュシティのようです。スイスのドイツ語圏では、メインだかサイドだか分らないぐらいよく食べられています。ジャガイモは硬めにゆでるのだけど、コンロが一杯だったので電子レンジの「ゆで根菜」を選んだら、あれよあれよ、いつの間にかゆで過ぎ!千切りにおろすにもぽろぽろになっちゃって、こちらも夢がはかなくしぼみました。名誉挽回に、後日自宅で作ったものの写真を載せます。
よく調べてみると、前日にゆでたジャガイモを使うと良いらしい。かりっとさせたかったら、生のまま使っても良いと思います。塩こしょうをして混ぜる時にひっついてしまう場合は、両手を水で濡らして手で大きく混ぜるとうまくいきます。バターとオリーブ油で両面を焼くとこの通り。スイスではソーセージや、きのこと牛肉の煮込みなどと一緒に食べます。実はこれ、私の一番好きなポテト料理なんです。もうすぐスイスに行くS さん、本場もんをトライして感想聞かせてくださいね。
前後しましたが、この日のサラダ・ドレッシングにはクルミ油を使いました。今回使ったイギリス産のものは、フランス産のものより香りがおとなしめでした。機会があったら、丸い缶に入ったフランス産のも試してみてください。加熱するとせっかくの香りが飛び苦味が出るので、サラダや海鮮のマリネなどに使うことが多いです。サラダのトッピングには、ローストしてバターと塩で和えたクルミと、生のマッシュルームのスライスをのせました。日本ではきのこは生では食べないけれど、白いマッシュルームは欧米では生のままサラダによく使います。
先回の英会話レッスンにガトーショコラを持って行ったら、今度の料理レッスンでは是非これを教えて!とY さんのリクエストがあったので、ちょっとプラスして冷凍ラズベリーでソースも作って添えることにしました。ガトーショコラはメレンゲさえしっかり立てればあとは簡単だし、美味しいし見栄えもするから、これから頑張って作ってね。ところが当日はなんてこと、ケーキ型を持って行くの忘れちゃったので、Y さんの大きな角型を借りて、2個分を一挙に焼いちゃいました。おかげで時間が倍近くかかってしまい、エアコンの暖房にオーブン、そしてホットプレートでリュシティを焼いていたらブレーカーが何回も落ちるわ落ちるわ。最後にホットプレートかかえて何人かが部屋移動し、別室で女子会していたようです。「やっぱりこの教室へんやわ」、って張本人のI さんが言ったの聞こえてたけど?