やっと20℃台の暖かい陽気になってきた。雨が多い国だから、そりゃ新緑は美しい。でもって、花粉のせいなんだか、私の目はかゆくて涙ぼろぼろで、読書もつらい。
さてお待ちかね、うちの近辺clapham common クラッパム・コモンのレストラン情報。今回は徒歩30秒圏内を紹介しよう。まずはアパートのすぐ隣の二軒から。↑
アパートのインターネットの接続が悪い時には、PCを持ってfree wifi のカフェ・デリ、esca に飛び込む。セルフサービスで、カウンターに並んでいる惣菜を選び、テーブルは混んでいるとたいてい相席。
午前8時~午後8時までの営業で、午前中はenglish breakfast もある。好きなものを入れて作ってもらうサンドイッチ、ケーキ、各種サラダ類は基本一日中あり、昼からはその日のパスタやチキン、シチュー、魚、などが並ぶ。大きなテーブルはパソコンを持ち込んで仕事しやすく、平日の昼間はゆっくりできる狙い目だ。
その隣のピザ屋 eco は数か月前にオープンしたらしく、こちらは娘も行ったことなかったのでなんとなく昨日まで敬遠してた。たかがピザ、って侮ってた。行きたい店がすでにランチ終了してたんで、昨日初めて行ってみたのだが、予想以上に美味しくて参った!照明の傘の色に合わせたオレンジのピザ窯もかわいかった。パスタも肉・魚料理もたくさんあったから、これからもっと利用しようっと。
ピザを食べさせるイタリアンも何軒かあるんだけど、eco が今んとこ一番だな。ここはイタリア語での料理教室もあるかわいい店。↑
伝統的なイギリス料理にenglish breakfast が挙げられるぐらい、こちらでは一日中朝食を提供しているレストランが少なくない。なんて悲しいの。。。ロンドンのbest breakfast place の一軒として選ばれた店 breadcetra が、目の前にある。ここはsourdough サワードウを専門にするパン屋なんだけど、なんで開店時間が午前10時という遅さなんだか。週末には列ができる。
サワードウは天然酵母パンのことで、生地に乳酸菌と酵母、複数の微生物を培養させて作る。発酵過程で生じる乳酸のため、特有の酸味と風味をもつのだけど、これが癖になると味わいがあって美味しい。カウンターの上のプラスチックのコンテナの中には、発酵中の生地が入ってる。
店の奥にはセルフサービスのパンコーナーがあり、好きなだけスライスし、各テーブルにあるトースターで焼く。バター、各種ジャムももちろん好きなだけ。この店に来る人達のパンを食べる量が半端じゃなくて、見てると前菜、メイン、デザートのごとくパンを取りに行っては食べてる。私のここでのお気に入りは実はパンケーキ。パンケーキ本体の中にもフレッシュベリーがたくさん入っている。esca のようにメープルシロップも好きなだけ使えるようにしてくれればもっといいんだけどな。そうそう、イギリスでは朝食からスモーク・サーモンやスモーク鯖を食べたりする。
毎土曜に市のたつ映画館のある石畳の遊歩道に、お気に入りのレストランrapscallion(右手前) がある。インテリアは味気なくてもう一つなんだが、シェフの腕がいい。火を通しすぎない加減がなんともうまい。
奥はbutter squash というカボチャとココナッツ、レモングラスのスープ、手前はさっとソテーした貝柱とパリパリベーコンの前菜。
鮪のソテーも半生で美味しい。サーロイン・ステーキもイギリスで食べた中で一番美味しかったな。こういったいろんな国の料理の影響を受けた modern british food ‘現代英国料理‘、と呼ぶ創作料理が、目下イギリスでは流行っているようだ。
Mちゃんも、「イギリスの食べ物はまずいって聞いてきたけど、全然美味しいじゃん!」ってびっくりしてた。でもたぶん、ロンドン以外ではレストランのレベルはそんなに高くないだろうし、8割のイギリス人は普段それほど美味しいものを食べていないとは思うな。貧富の差も、食文化、食の価値観の差も大きい国だ。
賑やかな通りに面していてさぞかしうるさいアパートに住んでるんだろう、と思われてるかもしれない。ところがどっこい、部屋は裏通に面しているので、全く静か。こんなにきれいな夕焼け空が窓から見える。