ブログが全然アップされてないやん!って声が耳に突き刺さりまくってる。帰国後三ヶ月、遊びほうけた。ノースリーブに始まりダウンへと、猛暑、台風、短い秋、冬、とめまぐるしい季節の変化を楽しむことができた。こんなに四季に恵まれた国はないね。そして言葉、しきたり、文化、芸術、感性、食べ物、季節、といった色々な日本美を再認識した滞在だった。
11月末、NYに住む友人A子ちゃんが神戸に遊びに来た。いつもskypeで話しているから、まさか6年も会っていなかったとは思わなかった。六甲山まで行く時間がなかったので、知人の勧めで布引からロープウェイに乗ってハーブ園に行ってみた。こんなに街から至近距離で美しい景色を楽しめるんだ。紅葉のきれいだったこと。
富山出身のA子ちゃんと米国人のダンナKenは大阪のたこ焼きは食べたことはあるけど、だしにつける明石焼、別名玉子焼きは食べたことがないっていうから、おやつはこれにした。私も1年ぶりぐらいかな。いつ食べても美味しいね。そして夕食は焼鳥屋。東京よりずっと美味しい、って言ってもらえてよかった。
翌日二人は京都に行くというので、建仁寺の雲龍と双龍を見に行けば?と勧めた。というのも先月いつものメンバーで京都一泊旅行に行った時、ちょうど閉館時間で入れなくて私が行きそびれたから。で、食べるの大好きな二人はこれまた私のオススメ通りに夕方祇園の豆水楼でお豆腐懐石を食べたあと、帰り道に大阪駅構内でだるまに串カツを食べに寄った強者。そして最終日は、新幹線で食べるためにいすずベーカリーでしこたまパンを買いこみ、一貫楼で豚まん(玉ねぎが多くなってて味がおちてた)、南京町で北京ダックサンドも買い、そして後悔しそうだから、とお好み焼きを食べて帰って行った。えいこちゃんは42歳でデルタ航空のCAになったのだけど、(私には40過ぎでCAになった在米日本人の友人が二人もいる!)、五十肩と戦いながらよく頑張ってるよ。今回もNY-成田便勤務の合間の関西旅行だった。
そして先週末、ようやく私も建仁寺に行くことができた。ここは京都最古の禅寺だそうで、石庭は龍安寺よりも簡素だが、なかなか良い。襖絵の雲龍図は桃山時代のものを高精細デジタル複製したものだが、天井画の双龍は創建800年を記念して2002年に描かれたものだとは知らなかった。いずれにしろ、素晴らしい絵だった。
口から南無阿弥陀仏の仏六体が出ている空也上人像(娘や友人によると教科書に出ているらしいが、日本史が大嫌いだった私は覚えてもいない)を見に六波羅蜜寺に行き、紅葉客で大混雑している高台寺近くの甘味処、洛匠でめちゃくちゃ美味しいクリームあんみつを食べた。シロップたっぷり、白玉嫌いの私も納得した白玉、寒天もあずきも絶妙だった。ここには小さいながらとても素敵な日本庭園があり、池にはバカでかい、という言葉がピッタリの80cmはゆうにある錦鯉が泳いでいる。洛匠の草わらび餅は絶品で、伊勢丹とかでも買えるから是非一度お試しあれ。
京都ならではの湯葉のおうどん。こちらも高台寺のあたりで先月食べたんだった。
Tちゃんは比叡山坂本に住んでいる。近くの日吉大社の紅葉のライトアップが素晴らしいから是非おいでよ、ともう何年も前から誘われていた。ロンドンに戻る前にやりたい事全部やっちゃお!と、京都の帰りに坂本にまで足をのばした。ポーランド人のご主人、アダムは何度かキッチン・マーレでゲスト講師をしてくれた人物。以前教えてくれた郷土料理ビゴスを作ってくれ、食後は彼の案内でライトアップの穴場へと。
そうそう、彼らの愛犬ラッキーが紋付袴の凛々しい姿をみせてくれた。大嫌いな服を着せたTちゃんのこと、めちゃ怒って無視してたけどね。
日本人よりも日本に詳しいアダムのガイドで、穴場めぐり。まずは西教寺のライトアップを見に行く。そして、「ここからのショットがオススメがやねん」、という彼の構図通りにシャッターを押した。門のむこうにはびわ湖の夜景。なんとも美しいじゃないの。
消灯する前に大急ぎで日吉大社にまわる。翌日がライトアップ最終日だったのもうなづける。西教寺のよりちょっと色があせてたけど、境内は杉林もあり気持ちのいい散策ができる。で、ここの鳥居は三角の屋根が上にのっている山王鳥居と呼ばれるもので、神仏習合を表しているんだって。これもアダムが教えてくれた。
さてさて、またまた神戸にルミナリエの季節がやってきた。今年は5日~16日まで開催。昨晩10分間の試験点灯時にちょうどタイミングよく道を歩いていた。人もまばらな大通りを光を見上げながら歩けたなんて、なんてラッキーだったんだろ。