帰国すると、美味しい店見つけたから行こ!と友人達が色々な所に連れてってくれるのが楽しみだ。もちろん和食が中心になってしまっている今日この頃。
先日は、神戸牛専門店でバイトしている娘が、しゃぶしゃぶをおごってくれた。味の違いを楽しむために別格神戸牛とチャンピオン牛の二種類を出してくれ、久しぶりに美味しい肉に舌鼓をうった。
そうそう、前に紹介したイギリスのスーパーで料理教室も主宰している Waitrose のクッキーを、提携していたはずの大丸じゃなくてそごうの食品売り場で見つけた。日本ってなんだかすごいよな~。最近は海外のスーパーのエコバッグもハンズで売ってるし。
珍しい鉄板割烹の店に連れて行ってくれた友人が、めちゃくちゃ美味しい水割りを出す店があるから、と食後に Logensitz ローゲンジッツという正当派バーにも連れて行ってくれた。港町神戸には老舗のバーがいくつかあるが、この店はその中では新しい。
冷たくまろやかになるまで丁寧にマドラーでかきまぜたグレンドロナックの水割りが、ワイングラスに移されてサーブされた。いやはや、水割りの常識を覆された美味しさ。ロンドンでもこんな上品なもの飲んだことないよ。
すべてのドリンクが職人芸のように時間をかけて丁寧に作られていく。↑これがモヒートだなんて、誰が思う??
カウンターの上には液体窒素のタンクが置いてあり、瞬間冷凍させたカクテルの数々もお家芸の一つ。ほのか苺とジンを使って、食べるカクテルを作ってくれた。全くシロップを使っていないのに、苺の甘みが口一杯に広がって美味しい!でもこりゃ私にはデザートでしかなくて、ジンをもっと入れてくれ~って感じだったな。
二女の学校でPTA役員を一緒にやったママ達とランチ。彼女達は若いからか、和食以外のお店に行きた~い!なんてわがままを言うから、イタリア人の友人ファウスト?シベリがやっているレストラン、Sivelli シベリに連れて行った。
ファウストの娘エルザと私の二女は小学校時代の空手友達。ロンドンの有名ホテルSavoy サヴォイの厨房で働いていた彼だが、空手を勉強しに35年前に来日した。10数年前、娘達の試合で審判をしてい彼に私は初めて出会い、彼が結婚した相手が何年も音信不通だった私の大学時代の友人、イヴァだと知ってビックリしたのだった(彼女はママが日本人、パパは白系ロシア人)。
阪神大震災で当時経営していたイタリアンレストランがつぶれてしまい、その後はパン屋を経営していたが、2年ほど前に北野にレストランを再開。オレンジ色のテーブルクロスは、震災前の店で使用していたもの。いつの日か店を再開するだろうからと、馴染みのクリーニング店がずっと保管してくれていたそう。それをオープン時に知らされたという感動物語。イヴァがホールを手伝い、忙しい時はエルザも顔を出す。
この日のメインは鶏肉のギオット食いしん坊?ソースがけ。店で焼くパン、フォカッチャがとても美味しい。デザートはアボカドとチョコのムース。ファウストはチョコレート職人にもなれるほどの腕を持つ。
神戸では有名人のファウスト。そういえば先日娘のバイト先にイタリア人観光客が来て、自分の名前は Fausto だと名乗ったそう。他の街ではみんな発音ができずに変な呼び方されるけど、不思議なことに神戸では皆ちゃんとファウストと発音してくれるんだ、っていうから「だってファウストっていう有名なイタリア人シェフがいるんだよ。で、その娘は私の友達なの」と言ったらビックリしてたって。で、店長が店にあったファウストが載っている雑誌をそのイタリア人に見せたら、二度ビックリしたそう。
実はこの2~3月とNHKのEテレで毎週火曜日午後9時半から『KOBEで極める!世界のパン』という番組を放送中で、ファウストを含めた6人の有名パン職人が出演している。もっと早くブログでお知らせしようと思ってたのに、ごめんなさい!
ファウストのフォカッチャ作りも先週放送された。でも、3月4日火曜午前10時半から再放送があるから、間に合えばどうぞ見てあげてください。そしてもちろんお店にも行ってあげてください。