昔は大きな梅林に囲まれていたのかな。友人のお寺、豊中の梅林寺にちょっとお邪魔。
黄色いブンタンのような果物はなんなの?って聞くと、庭で採れたレモンなんだって。巨大すぎて置物にぴったりだよ。
服部緑地には初めて行った。こちらも白、ピンクともに梅が見頃だった。
梅、桃、桜、と春の花が続く3月。月替わりで四季折々の料理を出してくれるレストラン新月に久しぶりに行った。オーナーの横山シェフは祇園おくむらで修行したので、和にフレンチのエッセンスが効いた料理で毎回目も口も楽しませてくれる。
父親が淡路島で同名の寿司屋をやっている、という横山シェフは4年前に北野に店をオープン。私は毎月行くという熱烈な信奉者にはなれていないけれど、年に数回はお邪魔する。それが今回は1年以上も行けていなかった。シェフが死ぬほど会いたいって言ってたよ!なんて先月行ってきた友人が言う。レーザー治療でシミ取りしたばかりのひどい顔だから嫌だという私の言葉も無視して、約束したから、と強行に3月の料理を食べに連れて行かれた。
魚介がふんだんに使われるサラダには、自家製からすみが黒いお皿に金箔のようにまぶしてあって奇麗だ。数年前、外に干していたからすみを全部取られたことがあって以来は、室内で大型扇風機で乾かしているとか。泥棒は、今日で仕上がる、って日に盗んだらしい。敵ながらあっぱれ。
椀ものは、桜ますの下に桜もちが隠れていた。中には小豆あんの代わりに甘く炊いた椎茸が入っていて、青海苔のあん仕立てと相性抜群、季節感たっぷりでとても美味しかった。
魚を思い切り食べた〆は、土鍋で炊いたごはんと牛ステーキ。これがまた程よい良い量の美味しい肉。
デザートも桜味のブラマンジェをはじめ、和仏混在。横山シェフ健在!すっかり人気店になってしまい、昼間はなかなか予約が取れないらしい。数年前、上海の某有名ホテルに勤めていた友人の息子が日本レストラン部のシェフ探しで困っていた時、横山シェフに相談し、彼の後輩が行ってくれたことがあった。年男って言ってたから、え~まだ36歳?! これからが楽しみだ。
和食の醍醐味は、器にもある。新月もしばらく行かなかった間にすっかり器が増えていた。陶器の話、長くなるので次につづく。。。