チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

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プラハ・その2

2019-07-30 | グルメ色な日記

 

プラハへ向かう飛行機の中で、M子が買ったプラハのガイドブックをペラペラとめくっていたら、フードツアーというのが紹介されていた。「今プラハでは、伝統料理をモダンにアレンジして出す店がトレンド。フードツアーでは、プラハの食事情に精通したガイドが星の数ほどある店から注目点を厳選してご案内。これはマストで参加でしょ!」とあった。

う〜ん、これは参加したいね〜。でも6時間で5-7軒回って2700kc(約13500円)って安くはないよね。私達、もうそんなに食べれないし、断念するか。と話していたのに、気がついたらそのうちの4軒を一日で回ってた(全くの偶然)!ふふふ、私達ってなんて嗅覚がきくの!ツアーなんか参加する必要なかったね、とほくそ笑んでしまった。

KANTINAカンティーナは滞在したホテルの目の前にあった。午前中に店の前を通りがかり、肉屋だと思って覗いてみると、掃除中のお兄さんが、12時以降は中で食べれると教えてくれたので、出直すことにした。路面が濡れているのは、暑さのせいで夕方突然ヒョウが降ったから!Boneボーンのロゴが可愛い。

入口を入ってすぐは精肉店。買う人がひっきりなしに訪れる。そこを通り過ぎると、デリがあり(↓写真右側)、好きなように注文する。ステーキも好きなように焼いてもらえる。反対側はビールの製造タンクもあるバー。セルフオーダーしたあとは、立ち席か奥のテーブル席で食べる。

ヒョウ上がりに休憩中の厨房のおっちゃん達(私達より若いだろうけど:)↑

Shredded Pork (柔らかくローストした豚の塊をさいたもの)を混ぜ込んだポテトパンケーキのサイドには、アスパラその他野菜をつけてもらった。

↓注文してから作ってくれたタルタル・ステーキは、ガーリックや色々なスパイスが溶け合って、最高に美味しかった!

デザートは他の店で食べよう!ともちろんM子は言い、近くのPalace Hotelに入った。

私はワインで十分。彼女は悩んだ末、すもものタルト。オーダーが入ってから焼いてくれたたようで、彼女は感激して大満足。タルトを一口もらったけど、ピスタチオ&アイスも全部なかなか美味しかった。

オーストリア/ハンガリー二重帝国の支配下にあった18-19世紀のプラハでは、ウィーンさながらのカフェ(カヴァールナ)文化が花開いたそう。プラハは東欧のパリを目指していたんだ、と私は勝手にずっと思っていたんだけど、ウィーンだったのね。いずれにしろ、ケーキは日本人好みのもの。

ケーキといえば、こちらはモダンなケーキ屋さん。↑

伝統的なチェコのシュークリームのようなケーキも、こんなにオシャレに登場しました。

↑Kavarna Obecni Dum カヴァールナ・オベツニー・ドゥームは、Municipal Hall 市民会館の1階にあるアール・ヌーヴォーなカフェ。

市民会館は聞こえが悪い。日本のものを想像すると大間違い。由緒正しい音楽ホールもある、豪華絢爛な装飾がちりばめられた歴史的な建物。↓

でも、ヌーヴォーとデコがごちゃ混ぜでもある。これがプラハの面白いところでもある。

ここではある夕方、交響楽団のメンバー7人からなる小さなオーケストラによるにモーツアルトとドボルザークを聴いた。音楽で食べていくのはどこの国も大変。音楽家達は、アルバイトでプラハ中の小さなホールや教会を駆けづり回っている。おかげで観光客は安くで素晴らしいクラシックを聴けるけど。

↓Cafe Louvreカフェ・ルーブルは、小説家のカフカが書斎として毎日訪れていた老舗カフェ。

ウエイターはプロ意識が高くて気持ち良い。

猛暑の中、クーラーはもちろんないのだが、天井に ceiling fan 扇風機もなくて、窓はこれが全開らしい。↓

私はマックス熱中症で食欲ゼロ。オーダーしたプラハ風グラッシュはほとんどM子に食べてもらった。添えられているダンプリングというのはパンではなく、貧しい東欧で食べられていた庶民の主食。チェコでは「クネドリーキ」と呼ばれるこのダンプリング、主な原料は小麦粉ないしジャガイモ。小麦粉で作る場合は水、卵、重曹を加えてこね、茹でる。ジャガイモの場合は蒸してつぶしたジャガイモに卵や小麦粉を混ぜ、スプーンなどで一口大にすくい、茹でてつくる。ジャガイモのクネードリキは、オーストリアの影響が強いらしい。

小麦粉のクネードリキはグラーシュなどの付け合わせとしてソースを絡めて食べ、ジャガイモのものはソースが少ない肉料理と食べることが多い。いずれも水分は少なめでもっちりとしており、腹持ちがよい。

このカフェのクレードリキはとってもオシャレだけど、一切れで私達は十分。特においしいものではないけれど、東欧の人達はものすごく沢山食べる。

海に面していないチェコでは、魚は湖のものか、他国から運ばれてきたもの。特にサーモンはよく食べられている。

↓M子がオーダーしたのはサーモン・タルタル。アボカドと一緒に一体何が混ざってるの?一口食べてうーん、二人で考えた。そうだ、スイカだ!これは初めて食べた味だったけど、絶品だった。

昔は紳士のサロンだったこのカフェには、ビリヤードエリアもあったらしい。そして、素敵な階段のレール。

ロンドンのVictoria & Albert Museum に展示してありそうだ。

私は建築やインテリアにも興味があるので、プラハの建物はとっても面白かった。キュビズムの話も次回に。

暑くてなかなか先に続きません。今日はこの辺で、失礼します。。