山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

読書案内:『断る力』vs.『断らない人は、なぜか仕事がうまくいく』

2011-05-12 19:05:44 | 日記
先の投稿に引き続き、2010年度の教職員推薦図書で僕が挙げた2冊目と3冊目です。

断る力、勝間和代、文藝春秋
断らない人は、なぜか仕事がうまくいく、田中和彦、徳間書店

私は、これら2冊の書を対比させて読んでみました。

世間には、様々な書が出ていますが、学生諸君にはぜひそれらをいろいろな形で関連付けて読むことも勧めたいと思います。

最初、ある読書案内で知った『断らない人…』の書名が私の生き方に近いと思い読んでみたいと思い、書店に行きました。

その書は見つからず、代わりに見つかり正反対の考えとして気になった『断る力』の書を購入しました。

2冊を読み比べ考えたことは、僕はよく言えばお人よしで人から頼まれるとなかなか断ることができず、「断る力」には欠けていますが、自分自身の半生を振り返り、いやなことも断らなかったために、それが新たなチャンスにつながるという経験もいくつかしているということです。

ということで、僕自身としては田中氏に軍配を上げたいと思いますが、人によっては勝間氏に共感を覚える場合もあるでしょう。

このように複数の書を関連付けて読む試みも挑戦してみてください。
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読書案内:『ジョン・スタインベック 人と思想188 』中山喜代市著、清水書院

2011-05-12 19:04:12 | 日記
2010年度の教職員の推薦図書として私が挙げたものの第1弾です。

新見公立大学・短期大学の学内向けのウェブサイトにも他の先生方の推薦図書として掲載されています。

先生方がどんな本を推薦しているかということは、学生の皆さんにとっても、興味深いことかと思います。

お近づきになりたい先生がいたら、是非その先生の推薦図書を読んで、その先生を訪ねてみてはいかがでしょうか。

このページには過去4年間分の教職員の推薦図書が挙がっています(学外からは見ることができません、学外の方、すみません)。

もちろん僕が推薦した図書を読まれた方がいらっしゃいましたら、是非、その感想などを語り合いましょう。

人と思想188 ジョン・スタインベック、中山喜代市、清水書院
米国のノーベル賞作家ジョン・スタインベック(John Steinbeck)について研究している私は、学生諸君に読みやすい日本語で書かれたスタインベックの伝記があれば紹介したいとかねがね思っていましたが、この度、日本ジョン・スタインベック協会の元会長の中山氏によって書かれた日本語の伝記が出版されました。

これを参考にしながら、スタインベックの名作『怒りのぶどう』『エデンの東』『ハツカネズミと人間』などを読んでもらいたいと思います。
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第35回日本スタインベック学会でシンポジウムを担当します

2011-05-12 02:32:45 | 日記
以前、Steinbeck Studies編集作業
の記事にも書きましたが、僕は、日本ジョン・スタインベック協会に所属しています。

この協会は、毎年、日本スタインベック学会を開催しています。

今年は、5月23日(月)、北九州市立大学の北方キャンパスで開催されることになっています。

僕は、ブログの更新ばかりしていて暇であるように思われているかもしれませんし、特にこのブログには息子と遊び歩いていることもたくさん書いているので遊んでばかりいると思われているかもしれませんが、学生に勉強しなさいと言っている手前、自分でも(細々とではありますが)勉強(=研究)も進めています。

その、研究内容の一つがこのスタインベックについてなのですが、今年の学会では僕は、常々関心を持っていたスタインベック作品の演劇化について、「スタインベックと『二十日鼠と人間』と演劇と」と題して、シンポジウムを行うことになっています。

今回、一緒にシンポジウムに登壇してくださるのは、スタインベックが原作の『二十日鼠と人間』の劇を2008年に演出されたLink Project主宰の為国孝和氏とその『二十日鼠と人間』で登場人物レニーを演じた俳優の塚原英志氏です。

お二人には、演劇に携わる立場から、スタインベックの演劇観やスタインベックの原作『二十日鼠と人間』をどのように評価されるかなど我々研究者とは違った観点からのご意見を伺ってみたいと考えています。

また、本学会では、昨年8月にアメリカのカリフォルニア州サリナス(←スタインベックの故郷です)のNational Steinbeck Centerで開催された第30回Steinbeck Festivalの報告もあります。

このフェスティバルでのパネル・ディスカッションのことは、このブログ(下記参照↓)でも書きましたが、
8月8日(日)
今回は、その報告者にも名を連ねております。

ちなみに、日本ジョン・スタインベック協会では勤務校の新見公立短期大学の前学長であり名誉教授でもあられる新居志郎先生も会員になられています。

新居先生は、ウィルス学がご専門ですが、実は、新居先生の伯父様にあたる新居 格(イタル)氏は、スタインベックの代表作The Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を日本で初めて翻訳された方です。

The Grapes of Wrath の米国での出版が1939年でしたが、新居 格氏の『怒りの葡萄』の翻訳は上巻が1939年その年に、そして下巻が翌1949年に出されているのです。

太平洋戦争の日米開戦を直前に控えたこの時期に、このようなすばやさで翻訳をされたのは、新居 格氏の熱意によるものが大きいようです。

今回は、前学長の新居志郎先生も、この学会にご参加くださると(新居先生の弟子に当たられる宇野文夫先生より)伺っています。

それもとても楽しみです。

なお、この学会については、研究社の『英語青年』のウェブサイト内のお知らせにも掲載されています(僕の役職名が少し違っていますけど)。
研究社web英語青年 2011年5月号 予告一覧
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