とても
刹那くも
いとしき
作品だった
カズオ・イシグロ原作
「わたしを離さないで」
特別で
特異な環境の
出来事のようだけれど
問うコトは
いたって
シンプルで
生とか
自由とか
運命とか
意味とか
確信は
瞬間に
過ぎず
故に
揺らぐモノ
だからこそ
見つけられる
振り幅の
中心軸
かな
だれかに
必要とされる
存在とは
時に
だれかを
傷つけている
存在にも
なり得る
考えても
答えなど無き
堂々巡り
ただひとつ
これだけを
キミに
伝えられさえ
すれば
それが
生きた証と
十分に
なり得るのだろう
「わたしを離さないで」