
「美味しいモノを
食べていれば
ココロおだやかな
ヒトで
いられるんですよ」
カノジョは
そう
魔法つかいの少女
みたいに
笑った
美味しいモノを
ちちんぷいぷい
創り出してくれる
そのヒトの
コトバには
強力な説得力が
あるのだ
口を開けば
出るのが
ため息や
愚痴ばかり
なんて
淋しすぎる
口を開けて
美味しいモノや
清らかな空気感を
心底
吸い込んで
いたならば
その
お礼みたいに
口を開けば
きっと
出てくるのは
優しさや
労いと
なるでしょう
わたしたちは
生きる
愛を
交わし合うために
わたしたちは
出逢う
包まれし
生まれた
棘を
抜き合うために
わたしたちは
伸びる
まだまだ
まだまだ
自分だけの空に
グンと
近づくために