大切な
オンナトモダチから
いただいた
lemonade
柚子も
いっぱい入ってる
甘さも
極々
控えめで
グローブの
香りが
効いた
カノジョらしい
シンプルなのに
奥行きのある
味わい
めったに
逢えないから
めったに
味わえないから
大切に
大切に
いただく
苦味も
アクセントになる
甘いだけじゃ
ダメなんだよ
って
lemonadeからの
黄色信号
このセカイが
黒か白でしか
塗りつぶせやしない
そう
あきらめていた
あの頃
味覚は
甘さ
と
辛さ
感情は
愉しい
か
哀しい
だけ
で
じゅうぶん
意味付け
できると
思っていた
大切なヒト
と
深く
関わったり
向き合ったり
それは
このセカイが
まだまだ
知らない色や
感情で
渦巻いているコトを
教えてくれた
甘え
や
驕り
に
伴う
えぐみ
や
苦しみ
は
時として
原型が
わからぬほど
色彩も
感情も
マーブル模様
みたいに
複雑に
入り組んでいく
だれかの
苦悩を
踏みつけて
笑っている
ワタシに
セカイは
どんな
裁きを
与えるのだろう
苦しめるために
出逢ったのなら
このセカイから
弾き出されれば
いいのか
キミの記憶に
手を振ろうか
グッドバイ
そう
独り言みたいに
ちいさく
呟いて
レモネードの
けっして
溶けて無くならぬ
ほろ苦い
果肉の
ように
ほんとうは
其処に
在り続けたい
のだけれど