させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

夢が夢なら

2015-04-18 08:22:56 | 日々のこと


素敵なママ



参観日の

ご褒美だと

ご来店くださった

小学生の女の子


ビー玉みたいな瞳

さくらんぼみたいな唇


まっすぐに

光の射す方を

見据えている


貴女の夢はなんですか?


つい

聴いてみたくて

尋ねてしまう



モデルさんです



そう

きっぱり言い切った

彼女の背筋は

ピンと

のびていて



きっと

いえ

かならずなれるわ


そう

ワタシは

返して

微笑み合った



夢を見るモノ



夢が描けないと

嘆くモノ



夢は非日常ではなく

現実の中に

点在する


夢が

夢なら


キミは

キミ


ふさわしくない

夢なんて

あるものか



生きている


そう

それだけでも

夢は

なかば

叶っている

ようなモノ





夢が夢なら ~小沢 健二~



銀河を見上げる冬の小径

色とりどり擦れ違う

ダウン・ジャケット

ボートを漕ぎ出す波の上に

洗った様な月が光るね


ああ 夢が夢なら

それでも構わない

萌え立つ霧と密の

流れる波をたゆたう姿


口笛を吹こう今は4月

市場を通り目を閉じてみる

掠める気持ちは

ツバメのように

4月の空はダイヤモンド


岸辺に立つ緑若く5月

電車のガラスは

涼しげなスクリーン

真っ白に嵩張る雲の流れ

映し川を越えてく私鉄


七夕を越えて幾つも

night&day

波が寄せて返す夕暮れ

花やかな夏の酔いにまかせて

いっそ華火でも行きたいね


ああ 夢が夢なら

それでも構わない

萌え立つ霧と密の

流れる波をたゆたう姿


嵐のあとに散らばる楓

踏みよけながら駅まで急ぐ

坂道を下り降りてすぐに

汗をかいた額 打つ風


夏から秋へと空は高く

はっきりと今僕には判る

僕はあなたに逢えたことを

ずっと幸せに思うはず


ああ 君が居た頃のことを思わない


僕は一人で生きることを

学ぶさと思いながら


霜の降りた朝街を歩く

恰好つけずにいようと

ちょっと思う

木洩れ陽が織りを返す小径

その先に僅かに見えるね


ああ 夢の彼岸まで高く架かる橋

萌え立つ霧と密の

流れる波をたゆたう姿


クリスマスが近づく場所で

元気に挨拶を交わしたい

爽やかな冬の酔いにまかせて

力強く時に悲しく


緩やかな円を描くように

僕らの息・吐息交差する

手をのばしそれをそっと握り

誰かと舟を進めてゆく


対岸の灯り眺めながら

往きつ戻りつ往く夜舟を
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする