雨上がりの虹を
見つけた時の
喜び様ったら
人込みの中に
キミを
見つけた時くらい
の
跳び上がり方さ
珍しく
眠れない夜
なんかは
暗闇に
手を伸ばし
ワイパーみたいに
左右に
振っては
虹を
描いたモノさ
虹は
夢への
架け橋
だって
唄っていたのは
誰だっけ
虹の向こうに
探していた未来が
待っているよ
って
励ましてくれたのは
誰だっけ
虹とドライブ
見上げた先に
居てくれる
虹と
微笑み合って
夢と
現を
行ったり来たり
器用なのか
不器用なのか
解らぬ
ワタシの
道先案内人
手を
差し伸べて
踏み外さぬように
跳び越えさせぬように
この季節
路傍に
咲く
ヒメジョオン
が
だいすき
だ
可憐で
素朴な
群集が
初夏の風に
うち震える様は
多感な
少女期を
想い起こす
雑草なんて云う名の
草花は無いんだよ
そう
諭してくれる
オトナのコトバ
を
素直に
受け取れず
ただ
認めてほしかった
ただ
愛を乞うていた
多感な
あの頃は
自身の感情
すら
もどかしく
早く
オトナに
なりたかった
オトナになった
いま
ヒメジョオン
は
ワタシたちが
想うより
逞しく
力強いコト
を
知る
雨に打たれただけ
グンと
伸び
風に吹かれただけ
しなやかさを
増す
儚いモノに
憧れるほど
ヒトも
逞しくなる
強くなる
儚いモノは
憧れるくらいが
ちょうどいい
と
現実を
なお
然りと
生きて
みたくなる
