親子
恋人
心友
共鳴し合う
フタリ
は
違う。部分
に
惹かれ合い
似てる。部分
に
深まり合う
と
云う
ペット
との
関係
も
此れ
如何に
我が家
の
愛犬ウィッシュ
9歳
人間にすると
50代
枯れた色気
を
醸し出す齢
ですね
生後三ヶ月
で
ウチに
やって来て
それ以来
ずっと
室内で
暮らしているから
カレは
ペット
ではなく
家族
仲間のような
同志のような
でも
より
本能に
突き動かされ
表現・行動する様は
たくさん
の
気付き
も
与えてくれるのです
朝
目醒めると
なんだか
イヤな予感がした
足元で
いつも
寝ている
ワンコ
が
居ない
慌てて
見回すと
何もなかったよな顔
して
何処からか
駆け寄ってきた
けれど
明らかに
普段と
顔が違う
恐る恐る
覗き込むと
あーっっ
口まわり
が
深紅に染まっている!
昔
実兄が
取り憑かれたように
気に入ってた
「食人族」
という
怖ろしい映画
の
タイトル
を
瞬時に
想い出した
だれが
犠牲になったんだ・・
咄嗟に
怖ろしい
謎解きをしてる
ワタシ自身
が
もっと
恐ろしい(笑)
落ち着いて
落ち着いて
そう
云い聞かせ
歩み寄ると
なにか。
踏んだ
あーっっ
ワタシ
の
お気に入り
の
口紅
だーっっ
硬いプラスティックケース
が
バキバキ
に
噛み砕かれ
割れて
中身が
飛び出していた
ワンコ
の
鮮紅の理由
は
コレ
だったのでした!
たしか
幼い頃
女の子なら
誰しも
三面鏡に
向かって
お母さんの口紅
を
オーバーリップ気味に
ひいて
笑われたり
怒られたり
した
想い出
あるよね?
でも
それとは
少し
意味合いが違う
かな
たしかに
いつからか
ワタシ
が
出掛ける支度
の
最後
に
洗面台の鏡に向かって
口紅をひき
その蓋を
カチンと
閉める音
を
合図にして
自身のゲージの中に入る
ワンコに
感心し
安心していた
でも
あの音は
カレにとっては
ワタシの不在の開始音
淋しい時間
の
はじまり
はじまり
だったんだろうね
怒るキモチも失せ
申し訳ないような
刹那さに
ギュウと
抱きしめると
ギュウと
身を預けてくる
カレに
なんだか
自身を
見た気がしました
だが
しかーし
ワタシ
は
現役
まだまだ
行きたい場所
行かなきゃいけない場所
が
たくさん在るんだよぅ
淋しさ。
も
愛しさ。
に
変換してくれたまえ
相棒!
そう
囁くと
たしかに
理解しようと
ワンコの
瞳が
くるくる
動いた気がした
〜キミのくちびるが食べたい〜
そんなカンジの
タイトルあったよね
食べちゃいたいくらい愛しい。
なんて
冥利に尽きるけど
眺めるくらいがちょうどいい
そこから放たれる
愉しい話
や
甘い話
に
酔い痴れたい
愛する定義
を
想わぬカタチ
で
教えてくれて
ありがとうね
ワンコ先生!