離れた街
で
暮らす
友
へ
空
の
写真
を
送る
其れ
が
日課
に
なっている
美しい
青空
や
刹那くなるよな
夕焼け
も
宝石みたいな
雨粒
も
蠕くような
暗雲
も
伝えたくて
届けたくて
送る
どんな空
も
美しいね
と
喜んでくれる
から
ワタシ
も
うれしくなる
きっと
カノジョ
も
ワタシ
も
空
を
通して
互い
の
日々
を
垣間見る
空
に
託して
違い
の
距離
を
埋めている
どんな空
も
美しい
と
微笑む
カノジョ
は
きっと
どんな時間
も
ムダではない
と
身を以て
知っているのだろう
遷り変わる
常
の
中
で
決して
揺るがない
覚悟
を
持って
生きているであろう
カノジョ
と
これからも
一日
でも
多く
一日
でも
長く
同じ空
を
同じ時
を
見上げていたい
見守っていきたい