玄関先
の
桜
が
今年
も
咲いた
抱きかかえ
一緒
に
見上げていた
愛犬
の
不在
を
いっそう
痛感する
春
が
来るのが
こわかった
また
来年も
一緒に見ようね
永遠
に
その
約束
は
叶わぬ
と
実感しなければ
ならないから
今日
で
旅立ちから
半年
が
経った
人間
の
赤ちゃん
ならば
おすわり
を
するくらい
成長している筈
なのに
ワタシ
は
何
を
もやもや
もたもた
してるのだろう
さみしさ
も
むなしさ
も
すべて
は
愛するが故
なんてね
あぁ
まるで
失恋したみたいじゃないか
失恋の方
が
まだマシだ
相手
の
未来
を
祈れるから
そして
自身
の
未来にも
希望
を
懐けるだろうから
情けないったら
ありゃしない
けれど
後悔がないのが
唯一の救いだ
仕方ない
いまは
どっぷり
たっぷり
浸ろう
哀しい時
は
哀しめばいい
見飽きるコト
なく
此の
初桜
を
見上げている
かのように