差し出された
真っ赤な果実
とても甘くて
とても酸っぱくて
とてもみずみずしくて
とても優しくて
キミのココロを
囓ったみたいな
気がして
クラクラしたよ
先ず最初に
食べさせたくて。
なんて
スモモ
を
食べたコトない
知らないコトばかりの
ボクは
恥ずかしくなったけれど
知らないコトばかりの
ボクで
良かったなぁ
と
物知りなキミの
傍らにいる
シアワセを
噛みしめるんだ
食いしん坊さん
種まで
食べちゃダメよ。
って
キミは
笑うけど
もったいなくて
捨てられない
種は
そっと
あの場所
に
埋めたんだ
いつか
ボクが
差し出させたら
いいな
真心みたいな
真っ赤な果実
を
先ず
キミに
食べて欲しくて。
そう
照れずに
云えたら
いいな