帰省した
友人たちとの
久しぶりの
お喋りに
花が咲く
ランドセルを
背負い
小石を蹴り
フェンスを
撫でながら
みんなで
ワイワイ
また明日
逢えるのに
またねまたねと
ひとりずつ
手を振り続け
見送る
シアワセな
小学生の頃に
タイムスリップ
するかのようだ
ただ
違うのは
明日ねと
云えないくらい
みんな
遠く
散り散り
各々を
生きているコト
そして
学校ではなく
向かう目的地が
若くして逝った
大切な仲間の
お墓参り
だと
云うコト
カタチを変え
月日も流れ
約束しなければ
集うコトも
儘ならぬけれど
逢うとわかる
きっと
今まで
出逢えてきた
ヒトとは
やさしい糸で
繋がっている
と
いうコト
しなやかで
タフな
その糸は
透明で
見えない
でも
きっと
切れるコトも
無いんだ
亡きヒトたちとも
ずっとずっと
繋がっていて
その日がきたら
先人が
クイクイッと
引いて合図を
してくれるで
あろう
こんがらがって
やっかいなコトが
あっても
みな
ひとしく
いとしく
やさしく
雨上がりの
蜘蛛の巣の
ように
哀しいとき
淋しいとき
ふいに
水粒が
引き寄せられて
ソコに在る
糸のうつくしさを
教えてくれる
ぼくらは
ずっと
守られているんだね
やさしい糸に
変わらないきみに