水彩画作品展

あるカフェにて水彩教室の作品展開催中です。
仕事が滅茶苦茶忙しい時期と重なったので、充分に時間をとって描けませんでした。
一人二点なのですが、一点は7年くらい前に描いた絵を出品しました。

今回描いた絵はこれ。

タイトル「取り残された村（浪江町）」

3月に放映された「老人と放射能」の一場面です。
都会の生活を捨て、年老いた犬とともに山里生活を送る老人が、あの震災のあと犬を浪江町の家に置いたまま避難を余儀なくされて…
そんなドキュメンタリー番組でした。
戻らない時間への哀しみや懐かしさ、苛立ちや諦め…
誰もが持っている失くしてしまった大切なものへの想いを込めたくて選んだ題材です。

お当番で会場に詰めていた時、私の絵の前に足を止めて写真を撮っていらっしゃる方がありました。
他の皆さんの作品はもっとずっと素晴らしいのに。
「この絵だけがメッセージ性があって感動しました」と言われて、たったお一人そんな風に感じていただける方がいらしただけで嬉しかった。

今後の課題…水彩ならではの偶然を生かして、もっと力を抜いて描けるようになりたいものです。