それなりの ノタリ

地域活動がそれなりにやることがあって、かと言って、多忙というほどでもなく、ノタリの生活。

雌阿寒岳の小噴火

2006年03月22日 | 雑記

このところ火山性微震の続いていた、道東の雌阿寒岳(標高1,499m)が小噴火を起こしたそうだ。ただ、大噴火に発展して、麓の温泉街等には影響を及ぼすようなことはないとのことだ。

9年前の9月30日に登った山だ。晴れたり、霰が降ったりの荒れた一日だった。↑の写真は、登山口近くのオンネトーという沼からのもの。左が雌阿寒岳、右が阿寒富士。紅葉がキレイになる時期だった。

山頂近くの爆裂火口には↓文字通りの「青沼」がある。火山性の有毒ガスが流れてくることもあるので、立入禁止だ。

↓山頂からの眺め。阿寒湖が臨まれ、手前の山腹のマチネシリ火口が噴煙を上げている。今回の噴火はこの写真の左側(写っていないが)にあたるようだ。

この日、忘れられない「事件」があった。~~山頂に円い大きな石碑があった。昭和47年に落雷のため死者が出た。それを悼む碑なのだ。へぇ、おっかないねぇ、などと話ていた。

その時、我々はここで昼食後のコーヒーを飲んでいた。するとなぜか、見る見るうちに暗雲が、山頂目がけて飛んでくる。しかも、その雲には何本もの稲妻を下に従えていた。~~山頂より低い空に浮かぶ雲なので、稲妻は自分達が見下ろす、低い位置で下に向かって落ちているのだ。

慌てて荷物を片付け、標高差860mの下りを、別ルートで駆け下りた。きしかし、雷はどこで鳴っているのか。すぐ隣りのような気もするし、下の方のような気もする。雲の中に入って分からない。音の大きさ(難聴になるほどだった)はすごい。岩陰に隠れてしばしの休憩。霰と雹と雨が交互にやってくる。生きた心地がしなかった。

ところが、トップの写真は下山後、撮ったもの。快晴になった。日頃の行いを反省させられた。