全国的な景気はいいらしい。
しかし、その恩恵が働く人に波及しているとは言いがたい。
格差社会も進行している。地域間格差も拡大している。
それなのに、モノの値段が上がっている。インフレが起きる条件は整っていないのに。
そもそもインフレは、景気が良く、国民にもそれが反映されて所得=購買力が上がる、
その結果、需要が供給を上回って、モノが不足して値段が上がるというものの~~はずだった。
このところ、こうした経済原則が成立しない現象が生じている。
多分、原因は格差と高齢化なのだと思う。
政府も経済・財政諮問会議もはっきりした見解を示していないが、原理原則までをも曲げるような事態を招来してきた責任回避なのだろう。
頭のいい偉い先生方に、こんな単純なことが判らないはずがないのだ。
- 格差~~富の偏在がある。豊かな人のお金が行き先を彷徨っている⇒投資ファンドがモノの値段を吊り上げている。
- 高齢化~少子の裏で、本来、かからなかったお金がかかり過ぎている。
この2点が重要だと思う。
もちろん他にも、バイオエタノールによる飼料価格高騰⇒肉や穀物そのものの高騰といった、温暖化対策による値上げもあるし、
中国・インドの台頭による世界の消費量(=需要)の拡大などという原因もある。
しかし日本に限って言えば、さきほどの2点が原因なのだと思う。
話は変わるが、こないだ、カー用品店で冬装備(タイヤなど)買ったら、何千円かのガソリンクーポン券をもらった。
ガソリンも値上がりを続けている。今日、指定されたスタンドで給油したら、税込み137円/㍑だった。
これからも値上げすると、元売会社の社長がテレビで述べていた。
灯油も生協の共同購入価格は79円/㍑である。もっともっと上がる。
増える一部のお金持ちと高齢者。 ますます「住みにくい日本」になっていくんだろうなぁ。