母82歳は15年ほど前から糖尿病をわずらうようになった。
去年の正月に高血糖のために文字通り倒れ、
圧迫骨折などというやっかいなものまで背負うことになって、
今日に至っている。
救急車で、かかりつけの病院に搬送され、
症状がある程度安定したという理由で、
現在の病院に転院したのが、去年の3月末のことだった。
この病院は一般に老人病院と呼ばれている。
最初は一般病棟だったが、症状がさらに安定したという理由で、
去年の後半に療養病棟に移った。
糖尿病は完治しない病気である。
血糖値が安定して、体調のいいときは、歩いて病院の外に出たり、
自宅に戻ったりすることもできる。
だが、高血糖、低血糖のときは寝たきりになる。
インスリンの効き具合がわからないのが、
母のむずかしいところである。
だから退院できないのだ。
このまま何年も療養病棟にいるのは忍びないが、
日常の生活もすでにできなくなっていることであろう。
料理や掃除、洗濯は到底無理だ。
そうなると、父87歳の負担となる。
父としては帰ってきて欲しいのは山々だが、
自分も年齢的に大変なので、母の面倒まで見られない。
そうかといって、母だけ我が家に引き取るのでは、
父にとってはまったく意味がない。
痛し痒しの状態で、まぁ、今の状況が一番なのだろう。
こうして、母は加齢をしていき、まだらボケも出てきた中で、
生涯を閉じることになるのだろうか。それはそれで、仕方がない。
そう割り切ることにしている。
でも今度の正月はなんとしてでも、
帰ってきて孫と一緒に一晩でも暮らしてもらいたいと思っている。
リハビリに励む母
それでいいのだと自分に言い聞かせてます。
それ以上のことは出来ないし。
今日は次男坊も行きました。孫が来ると喜んでます。
木の葉も母を亡くして今一番後悔する事は、もっといっぱい病院に覗きに行ってあげればよかったなってこと。
親は子供の顔を見るだけで幸せを感じるものだと思うから。
どうか、いっぱい覗きに行ってあげてくださいね。
それだけでも、充分親孝行だと思います。
だけど、朝は普通の血糖値でも、夜になって500を超えるなんてことや、20台になるなんてこともあるので、とてもじゃないけど、退院なんて考えられません。
だから不憫とは思うけど、病院に厄介になっているしかないんだなぁと割り切れるようになりました。
それまでは、母のことが頭から離れることはなかったし、いつも重荷になってました。
最近は、忘れるというわけでないけど、気が軽くなってます。
誰でも年老いた両親を、手元で生活の面倒を看れる環境にあったら苦労はしないです。
ましてお母さんは糖尿病であり、状態もその時々によって変化があるので、病院でお世話してもらうのが安心だと思います。
お父さんもお母さんの病院へ行く日課で、自分がシッカリしないとって気持ちなんでしょうね。
でも大手術もされた事ですので、シンさんもその辺複雑な思いなのではないでしょうか。
…一人っ子の宿命と言うか…シンさんの言われるように割り切るのが良いと思います。
リハビリの先生とお母さんの写真…なんだかシンさんの思いが伝わってくるようです。