パン教室「カフェ・タブリエ」主宰 森本 まどか 石窯の余熱で中はもっちり
2年ほど前から、仲間で集まって石窯で自家製 酵母のパンを焼いています。まきを燃やして300 度以上に熱し、灰をかき出して温度が適温に下 がるのを待ち、持ち寄ったパン生地を窯に入れま す。窯の内側では、石に蓄えられた熱が、いろいろな方向から放射さ れます。つまり「余熱」で、じっくりとパンに火が通ります。200度前 後の余熱が2時間以上も続き、大きいパンもしっかりと焼けます。 パンの中心から火が通るので、オ-プンで焼いた時と食感が違いま す。必要以上に水分が飛ばないので内部はしっとり、もっちりとした 焼き上がり。それでいて表面はバリっと香ばしく焼けるのです。本当 に、石窯は魅力的なものです。おいしさもさることながら、赤々と燃え るまきを見つめつつ、時間と手間をかけて作る、昔ながらのパン作り に思いをはせるのが楽しみなのです。でき上がったら、旬の野菜や、 パイやタルトなどのデザ-トも、窯に入れて焼きます。おいしい地物の ワインやビ-ルが進みすぎるのが難点かも。土地が広く、煙が出ても 迷惑がかからない場所が多い北海道は、石窯でのパン作りには敵地 です。今後、ますます石窯ファンが増えることでしょう。
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