科学の進歩や発明が時には人類に幸せをもたらさない?
高速交通網の充実は、交流機会の範囲を拡大させ他文化との接点が生活の充実をより拡大させてくれます。一速飛びに通信網による視覚での世界観の変革は驚異的です。かって車が一般化され、その便利さに魅せられて体力の弱体化を現出しました。便利さの一方での弱体、これなども功罪表裏一体です。 生活の中での変革も多々問題点が起こっています。その中の一つに衣料品があります。多様な線維が開発され日常的に使用頻度が高まっています。天然繊維とは違う合成繊維で特にナイロンの開発は「クモの糸よりも細く、絹よりも美しく、鉄よりも強い夢の線維」という宣伝で売り出されました。特徴は、強いこと、軽くて、しなやかなことです。まさつにたえる力は、羊毛の20倍以上、絹や綿の10倍以上です。けれども、ナイロン繊維は、中性洗剤を使って40℃以下の湯で洗濯しないと、洗濯のしわがとれなくなったり、またアイロンの温度は、130℃以下でないと、縮んだり、黄ばんだりします。また、その後、開発生産されているポリエステルは合成繊維の約半分を締めます。230~240℃でやわらかくなり、柔らかくなる温度が、ナイロンやアクリルより高いのが特徴です。しかし、ポリエステルは油分をすいつけやすく、ついた油分は落ちにくいので洗濯には、石鹸は使わないほうがよいのです。環境にやさしいと、洗濯に石鹸を使っている人もいますが、ポリエステルの洗濯に石鹸を使うと、汚れを取り込んだり石鹸の油分含んだ洗濯液で、ポリエステル全体がそまってしまうことがあるので、注意です。