花と実2つの楽しみ
気温も下がり、秋もそろそろ終盤。もう少し秋の余韻を楽しむために、今回は実も楽しめて、庭木としても魅力的なリンゴを紹介します。リンゴはバラ科の植物。サクラの花が終わるころ、白やピンクのふわりとした花を咲かせます。開花期の姿は、華やかでありながらもどこか清らか。1本で目を引く存在感があります。さらに秋には、宝石のような実がたわわになり、収穫の喜びも味わえます。季節ごとに花や実で楽しませてくれるリンゴは、庭のシンボルツリ-にお薦めです。初めて日本に西洋リンゴが導入されたのは現在の渡島管内七飯町で、1869年のこと。140年たった今も道内には後志管内余市町や七飯町、胆振管内壮瞥町のように多くの産地があります。これは、栽培が北海道の気候風土に適しているから。現在では品種改良も進み、「ハックナイン」や「マオイ」など、さらに北海道で育てやすい品種が誕生しています。数年後の秋の実りを目指して、来春、庭植えに挑戦してみませんか。(花新聞ほっかいどう)