「幼児向き」
おかあさんになったノラ 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2007-06 |
先日、我が家の庭で子ネコがうずくまっていた。看病のかいもなく 二日後に亡くなった。ノラの宿命といえどもかわいそうだった。この 絵本もノラネコがお母さんになり、子ネコを危険から守りつつ育てる。 画家の本田哲也さんは十勝に住んで野生動物の絵本を多く描いて いる。動物を慈しむ温かい目が、この絵本にもあふれていた。むく むくとした元気な子ネコたちの絵を見ながら、野生の生きものたち への鎮魂の絵本のように感じた。
うみのポストくん 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2007-06 |
海の中にボストがあった。頭が丸い旧型のポストである。ダイバ-た ちが、手紙を書いて、もぐるのが得意な郵便屋さんが取りに来るのだ そうだ。やがて秋になり、ダイバ-たちがいなくなり、ポストにタコの お母さんが卵を産む。ポストの中はにぎゃかな赤ちゃんタコの育児室 になる。ある日、嵐がやってきて・・・。奇想天外な話が楽しい。ごろん、 ごろんと海の中を転がるポストが目に浮かぶようだ。
「低・中学年向き」
ヘンリーくんとアバラー 改訂新版 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2007-06 |
ヘンリ-くんと飼い犬のアバラ-の物語が、40年ぶりの改訂版で 再刊された。今、読み返してもやっぱり楽しい。まだ、犬を放し飼い にしておけたアメリカの小さな町で、アバラ-はネコを追いかけたり、 清掃員のおじさんにほえかかったりとヘンリ-を困らせる。でも、 最後はアバラ-のおかげで、サケを生けどりにできて、ヘンリ-くん 鼻高々。作者のクリアリ-は、元児童図書館長だったという。あまり 賢くないアバラ-と普通の男の子の組み合わせだから、今も読みつ がれてきています。
森のこずえちゃん 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2007-07 |
こずえちゃんは山あいのはらっぱの小さな家に、おばあちゃんとふた りで住んでいる。こずえちゃんは、森の中のシカや小鳥やかえるたち と友だちだ。花びらのような楽譜をなくしたヒバリと歌をうたい、けが をしたハエを診療所に連れて行く。虫の診療所にはときどきガのお医 者さんが来てくれる。森に同化し、森に愛されているこずえちゅんは、 森の赤ずきんちゃんのようだ。この本を読むと、木や風と話がしたくな るにちがいない。