゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

コリとハリ「當瀬規嗣解説」

2008-02-29 16:47:00 | 健康・病気

筋肉に炎症、硬く収縮

春が近づいています。プロ野球もオ-プン戦です。長いキャンプを終                           えて、残念ながら故障してしまった選手もいました。ぜひ、回復して                            また活躍してほしいものです。ところで、よく新聞紙上に「腰のハリで                           欠場」とか「足のハリが出たが、故障ではない」などと、見出しや記                           事が載りますが、この「ハリ」ってよくわかりません。私はスポ-ツが                           苦手で、スポ-ツでけがをしたことがないので、実感がないのです。                           もちろん、筋肉痛はよく経験しますが。以前、「ハリは出たが痛みで                           はない」という表現が新聞にあって、痛みの一歩手前らしいことが分                           かりました。そこで、少し調べてみました。ハリは、筋肉が疲労や炎                           症のために硬くなっている状態で、ある種の違和感はあるけど痛み                            ではない状態を指しているようです。そこで、肩コリを思い出しました。                          どうもコリとハリは同じもののようです。ところで、筋肉の痛みはどうし                          て出るのかというと、筋肉で疲労や炎症や損傷があったとき、その部                          分で痛みを引き起こす発痛物質が出て、これが筋肉を包む膜にある                           神経を刺激するからです。一方、コリやハリは部分的に筋肉が硬く収                          縮してしまった状態をいい、その原因はやはり筋肉の疲労、炎症、損                          傷によるものです。激しい運動や同じ姿勢の維持は、筋肉を酷使して                          損傷や炎症をおこし、コリやハリとなり、ついには痛みがでるのです。                          鍛え上げたスポ-ツ選手は痛みに強く、軽い炎症ではハリと感じるよ                          うです。全く鍛えてない私は、ハリなど感じずにすぐ痛みになるのかも                          しれません。チョット情けないです。                                              (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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ひろさちやのほどほど人生論<自然の知恵>

2008-02-28 17:50:00 | 日記・エッセイ・コラム

子どもの「発芽」もまちまち

水戸黄門が持っている杖は、アカザ(藜)の杖だといわれています。                           アカザは畑や空き地に生える雑草で、秋には茎の背丈が1・5㍍か                            ら2㍍にも伸びます。その若葉は食用にもなり、戦時中は野菜の代                            用として利用されました。もっとも、あまりおいしいものではありませ                          ん。また、アカザの茎は軽いので、昔から杖として利用されてきまし                          た。また、この杖を使っていると中風にかからないという言い伝えが                           あります。ところで、アカザは一株で30万個の種をつくります。しか                            もその種の寿命は長く、30年以上もあるそうです。そしてその種は                           全部一度に発芽せず、毎年少しずつ発芽します。その理由は、いっ                           せいに発芽すれば、たとえば病気が流行したり雨が降らなかったり                           すれば全滅する危険があるからです。人間が栽培する植物は、効                            率をよくするため、いっせいに発芽するように品種改良がなされてい                           ます。だが、自然界の植物は全滅する危険を避けて、毎年少しずつ                           発芽するようになっているのです。そうすると、ある年に発芽したもの                           がやられても、別の年に発芽したものがうまく生き残ることができま                          す。それが自然の知恵なんですね。さて、現代日本の学校教育はど                           うでしょうか。子どもたちはそれぞれに才能の芽を出し、すばらしい                            花を咲かせます。けれどもそれは、いっせいではありません。発芽                            の時期はまちまちです。早い子もいれば、遅い子もいます。そんな                             こと、わかりきったことですよね。ところが、現代日本の学校教育は、                          子どもたちをまるで栽培植物のように扱い、いっせいに発芽させよう                           としています。小学三年生はこれだけ、五年生はこれだけと目標を                            設定し、みんながその目標に達しない子どもは、「落ちこぼれ」にさ                            れてしまうのです。子どもたちがかわいそうでなりません。でも、ゆっ                           くりと発芽し、ゆっくりと成長する子どもが気の毒です。なぜそのよう                           な子どもが「落ちこぼれ」にされてしまうのですか!?                                     では、どうすればよいか、わたしには名案はありません。どうすれば                             よいか、それを考えさせるためにわれわれは政治家を雇っているの                           です。それは政治家に考えさせましょう。ただ、わたしたちは個人的                           には、現今の教育制度はおかしいと思ったほうがいいですよ。とくに                           ゆっくり成長をする子どもの親たちは、わが子をあたたかい目で見て                           あげましょう。この子は、発芽も成長も遅いけれども、きっとこの子な                           りのすばらしい花を咲かせるのだ。そのように信じたいですね。それ                           と同時に、大輪の花、色鮮やかな花だけがすばらしいのではありま                           せん。小さな花、くすんだ花だってすばらしいのです。そのことを忘れ                           ないでください。(宗教評論家)

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脳脊髄液減少症の保険適用へ要望書

2008-02-28 16:00:00 | 健康・病気

厚労相「前向きに」

交通事故などをきっかけに頭痛やめまいに苦しめられる「脳脊髄液                            減少症」の患者団体が27日、治療に健康保険を適用することなど                            を求めた要望書を、道内など全国35万人分の書名を添えて舛添要                           一厚生労働相に手渡した。「前向きに検討するよう担当者に指示す                            る」と応じた。要望書は、効果的とされる「ブラッドパッチ療法」への                            保険適用をはじめ、医療体制の充実、交通事故による患者の治療                            費に自賠責保険を適用することなどを求めた。

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脳脊髄液減少症実例

2008-02-28 15:18:00 | 健康・病気

釧路の男児 診断まで約2年                                                  仮病扱い、嫌がらせも・友達の名前、言葉忘れ不登校に

脳脊髄液減少症は症状がさまざまなため、うつ病を疑われたり、仮                           病扱いされたりすることがある。子どもの場合は、周りから理解され                              ず、不登校になる例もある。「こんにちは」釧路市内に家族4人で暮                            らす小学3年生の少年(九つ)は、元気に出迎えてくれた。だが、す                            ぐに部屋に戻ると横になった。長く座ると疲れ、視力や聴力も鈍る。                           発症以来1日の大半はこうした生活だという。2年前の7月、友人と                           自転車に乗って遊んでいる時に乗用車と衝突。飛ばされて頭を打ち、                          病院で「むち打ち」「打撲」などと診断された。コンピュ-タ-断層撮                            影装置(CT)や脳の検査で異常がなかったため帰宅。しかし、「頭が                          痛い」「ムカムカする」と訴え、再度病院に相談したが、解決策はなか                          った。家族が異変に気付いたのは事故から三日ほど後。宿題をして                           いた少年が、突然自分の名前が書けなくなった。ひらがなもカタカナ                           も友達の名前も出てこない。再度受診した結果は「異常なし」だった。                          外見上は変わりはないが、物事に集中できず、文字や計算を教えて                           もすぐに忘れてしまう。会話の中に「分からない」「忘れた」という言葉                          が極端に増えた。学校の担任は「寝たふりをしていた」「やりたくない                           んだろう」と母親に伝えた。友達同士の会話で、言おうと思った言葉を                          忘れることが続き、友達に「バカ、死ね」とノ-トに書かれた。下校途                           中に石を投げられたり、頭をたたかれる嫌がらせも。大好きだった学                           校から足が遠のき、笑顔が減り、母親は心の中で「なぜ」を繰り返した。                         その後、市立小樽第二病院で脳脊髄液減少症と診断された。母親は                          ショックより「原因がわかり、安心した」と話す。安静が必要なため、週                          に1、2度の買い物以外は外出することがなくなった。ストレスで一時                          過食になり、体重は10㌔以上増えた。その後ブラットパッチ療法を初                          めて受けた。頭痛やめまいが少しだけ軽減し、時々、生き生きとした                           表情を見せるようになった。交通事故がきっかけで同症に悩む患者                           は全国にいるが、子どもの場合、体育の授業中の転倒など日常生活                          の何がきっかけになるかわからない。中には、ラッパを吹いただけで                           罹患した例もあるという。患者・家族支援協会の調査では、学校での                          いじめや不登校、記憶力・集中力の低下による学力低迷のほか、深                           い心の傷を負うあまり自殺未遂に至った例も報告されている。文部科                          学省は、都道府県教委を通じ各教育機関に適切な対応を求める文書                          を配布した。少年が通っていた小学校の校長は「症名は知っていたが、                          少年と直結しなかった」と話し、現在、少年の登校再開に向け親と協                          議している。工作が好きで「将来は発明家になりたい」と文書につづた                          少年は、今も夢を抱き続けている。体調が戻れば水泳、縄跳び、自転                          車などやりたいことはたくさんある。少年は部屋で、心待ちしている。

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脳脊髄液減少症に理解を

2008-02-27 14:12:00 | 健康・病気

治療法、支援これから                                                      原因めぐり異なる見解・ 健保適用外に負担重く

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交通事故やスポ-ツ外傷、転倒などをきっかけ                            に脳や脊髄の周囲を流れる脊髄液が体内に漏                           れ、頭痛やめまい、体のだるさなどを引き起こす                           とされる「脳脊髄液減少症」。厚生労働省が研                            究チ-ムを発足させ究明に乗り出したが、現段                            階では医学界での見解が分かれるため「病気」                            とは認められていない。いつ、誰にでも起りうる                            同症への理解を求め、現状などをまとめた。

同症治療の第一人者で国際医療福祉大学熱海病院(静岡県熱海                           市)の篠永正道教授は2002年、「交通事故によるむち打ちなどの                           外傷後に、頭痛など体の不調が改善しない患者の一部に髄液が漏                           れている」と提唱。同症の患者は数十万人とも言われ、道内にも百                            三十人以上いる。ただ、外傷で髄液が漏れるのか、むち打ちが原因                           となるのかなどをめぐり医学界では見解が分かれている。整形外科                           医で福井大医学部の馬場久敏教授は「むち打ちで髄液が漏れるこ                            とはない。しびれや頭痛は、軽い頸部脊髄損傷などによるもの」など                           と主張。同症は現在、健康保険の適用を受けていない。司法の判断                           も慎重だ。患者・家族支援協会(和歌山)によると、患者が交通事故                           の相手に損害賠償を求めてリ、保険会社に治療費の支出を求める訴                           訟を全国で起こしているが、事故と髄液漏れの因果関係を認めた例                           は福岡など地方裁判所での3件にとどまる。札幌でも40代男性が交                          通事故の加害者を相手に起こした訴訟が始まったが、見通しは不透                          明だ。こうした中で発足した厚労省の研究チ-ムは脳神経外科や整                           形外科、放射線科などの専門家15人で構成。患者のデ-タを集め                           始め、約200例となった時点で中間結果をまとめる。座長の嘉山孝                           正・山形大医学部教授は「明確な診断基準と画像解析法をまとめた                          い」と話し、診断方法を確立、三年目に治療法の検証を行う見通しを                           示している。同症の治療には、脊髄液が漏れている場所に自分の血                          液を注入してふさぐ「ブラッドパッチ」と呼ばれる治療法が有効とされる。                         道内では唯一治療を行う小樽第二病院は「新患の予約は今年5月ま                          で埋まっている」(高橋医療部長)。                                              健康保険が適用されないパッチ療法も含め1回30万円ほどを負担。                          頼みの保険会社も健康保険適用外の症状に対しては、治療費の支                           払いを拒むケ-スが多い。中でも生活保護の受給世帯は、健康保険                          適用外の治療は医療費扶助の対象とならないため、現状では同症の                          治療は受けられない。このため「将来を担う子どもたちを救いたい」と                           基金設立構想も浮上している。高橋医療部長は「小児期に発症し、                           30歳を超えて分かった患者が多い。だるさなどから『根性がない』な                           どと言われないよう、子どもの治療に取り組みたい」と話す。設立時                           期は未定だが、「基金は広く一般に募集したい」としている。                               問い合わせは脳脊髄液減少症患者・家族支援協会の新・東京事務所                         ℡045・716・4646(平日午後1時~4時)へ。

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こだわり選書<マンガ>「評論家阿部 幸弘」

2008-02-27 12:57:00 | 本と雑誌

強烈な個性 日々スパ-ク

かむろば村へ 1 (1) (ビッグコミックススペシャル) かむろば村へ 1 (1) (ビッグコミックススペシャル)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2007-12

あの「ほのぼの」の人間版か?と思いきや、ジャンルの枠にはまりき                           らない怪作、それが、いがらしみきおの新作「かむろば村へ」だ。都                           会の銀行で働きすぎて、“お金アレルギ-”になった男・高見が主人                          公。リストラされ「オカネなくなったら窒息死する」と思い詰めた彼は、                           お金を見るだけで嘔吐する“病気”になっている。「カネ一銭も使わな                           いで生きて行く」決心で“かむろば村”に引っ越したのはいいが、農                            業はもちろんド素人、村人たちもまた一筋縄で行かないキャラクタ-                           だらけで、果たしてこの男、生きていけるのかさえ不透明な毎日だ                           (それでも、カネ以外の何かが流通するこの村で、とにかく高見は生                           きている)。強烈な個性が日々出会いスパ-クするという意味では、                          「ほのぼの」との共通点もあるにはあるが、のほほんとした人情村を                           思い描いて読んだらヤケドする。むしろ、裏に何かの事情を抱えた人                           たちの優しさは、禍々しき凶事の前兆にも見え、それとも考えすぎに                           も思え、えたいの知れない迫力に満ちている。たとえるなら、日本の                           農村版「ツイン・ピ-クス」か。そのくらい変で新ジャンル。いがらしの                           描く人間の顔は、ヤバすぎなほど存在感がある。

大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス) 大奥 第3巻 (3) (ジェッツコミックス)
価格:¥ 620(税込)
発売日:2007-12-20

話題作、よしながふみ「大奥」の三巻目が出た。かなり遅ればせな                            がら読んでみたら、なるわどこれは面白い。発想はもしかしたら単純                           だったのかも、とも思う。女だらけの大奥が、もしも男だらけだったら?                          -という“やおい”的お遊びでもよかったのだろうが、疾病によって男                           子が極端に減少した江戸時代としう設定を持ち込むことによって、一                           気に物語りに説得力のオ-ラが加わった。フィクションの遊びを楽し                           むとは、こうゆうことか。実際にはあり得なかった歴史の中で、さまざ                           まな個性が輝き出す。今後の展開が楽しみな作品が一つ増えた。

僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC) 僕の小規模な生活 1 (1) (モーニングKC)
価格:¥ 780(税込)
発売日:2007-12-21

福満しげゆきの「僕の小規模な生活」は、いわゆるメジャ-・デビュ-                          作と言えようか。だがそのメジャ-と接触するこで生まれるさまざまな                          迷いや葛藤が題材になっているのが、業界を知らない読者としては興                          味深い。ちょい太めの奥さんキャラもかわいい。

ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS) (Fx COMICS) ブラッドハーレーの馬車 (Fx COMICS) (Fx COMICS)
価格:¥ 700(税込)
発売日:2007-12-18

沙村広明の「ブラッドハ-レ-の馬車」は・・・なんとも怖い作品だ。決                          してオススメはしない。沙村の描く容赦のない暴力性は戦慄を誘うけど                        も、現実世界はそれ以上であることを思い出すと、なんとも複雑な気分                         になる。

相原コージ実験ギャグ短編集 (アクションコミックス)
価格:¥ 860(税込)
発売日:2007-12-26

「相原コ-ジ実験ギャグ短編集」は、読めば読むほど作者の本来的な                           きまじめさがみえてきてしまう。そういう不器用なところも含めて好きな                          マンガ家なのだが、笑うというより感心したり・・・。ああ同世代。

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ボ-ル状の脱臭剤人気

2008-02-26 17:00:00 | ほっかいどう関連情報

釧路「はしどい学園」手作り                                                   珪藻頁岩(けいそうけつがん)使い調湿機能も

100_0601 釧路市新富士町の知的障害者通所授産施設                            「はしどい学園」の施設利用者らが作る、家庭用                           調湿・脱臭剤「すこやかボ-ル」が、静かな人気                           を集めている。稚内地方で産出する稚内珪藻頁                           岩を主原料とした直径約2㌢のボ-ル状の塊。                           施設利用者らが手で丸めて製作した。100㌘入りの袋に黄や緑や茶               など5色がおよそ15~18個詰まっている。冷蔵庫やトイレ、げた箱、                          クロ-ゼットなどにいくつか置けば、ボ-ルの細かな穴に湿気や嫌な                          においが吸着。快適な一定の湿度を保てるうえ、脱臭効果もあるとい                          う。「原料はすべて自然のもの。天日干しすれば何回でも使えます」と                          開発・製造元の加賀谷ブリック(釧路市)の加賀谷淳一社長。昨年夏                           の販売開始以来、口コミなどで少しずつ売り上げが伸びているとてう。                          同学園で100㌘(一袋)入り400円、木箱入り100㌘(一袋)700円、                         200㌘(二袋)入り700円で発売。釧路市内や札幌市内の協力店や                          インタ-ネットでも販売している。                                                詳しくは、はしどい学園℡0154・53・1777へ。

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし⑦>

2008-02-26 15:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         有機栽培農家の知恵に感心

100_0603 有機栽培農家は、化学肥料や農薬に依存しな                            い栽培技術の開発を自ら進めています。今回は、                          網走管内訓子府町の有機タマネギ農家の事例                            を紹介しましょう。ほとんどの農家では、5月上                            旬に苗を移植して8月下旬に収穫します。品種は早生のものを使用。               この品種は成育が速く、害虫や病害の被害が大きくなる前に収穫で                           きるからです。有機物(堆肥、魚かすなど)を春に施すと、そのにおい                           でタマネギの可食部(球)を食べるタネバエがつきやすいため、施肥                           は秋にします。翌春のタマネギ移植時には、有機物の分解に伴って                           養分の土への放出が進んでいます。このため、窒素などの養分がた                          だちにタマネギに吸収され、初期成育を確実にすることができるメリッ                           トもあります。さらに、有機物を畑表面のごく浅い層の土壌と混ぜてい                          る農家もいます。根の浅いタマネギは深いところにある養分を有効に                          利用できないからです。畑の手取り除草は手間がかかり、農家の規                           模拡大の障害となっています。一部農家では、タマネギの葉が小さく                          除草の邪魔にならないうちは、くま手のようなつめを持ったタイン式の                          除草機を使っています。今回紹介した技術の効果は、道立北見農業                          試験場でも実証されました。農家の確かな知恵と工夫には感心させ                           られます。

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常識に挑戦「海水農法」

2008-02-25 20:00:00 | ニュース

新得のカボチャ<無農薬で病気予防>                                            千葉の長ネギ<茎太く甘みも増す>

100_0607 「塩は農地や作物に有害」という常識に逆らう                            「海水農法」が、道内外の一部農家で始まって                            いる。研究者の間では海水の利用に異論もあ                            るが、自然の力を利用して化学肥料や農薬を                             減らす安全な農業の可能性を示しているともい                            えそうだ。(帯広報道部 中村征太郎)十勝管内新得町の野菜農家               平賀元蔵さん(69)は、2年前からカボチャ畑の一部で葉に海水を                             試験散布している。葉などが白くなるうどんこ病予防のためだ。約                             30年前に有機農業を始め、病気対策に酢やトウガラシなどを試した                           末の最後の一手だった。10年前「農業の講演会でだれかが話した                           のを覚えていた」だけで、効果への確信はなかった。散布時期は病                           気が出始める6月末にした。2年前は四千倍に薄めて効果がなかっ                           た。昨年は三百倍にしたところ、病気の進行が20日ほど遅くなり、                           病気が葉一面に広がる前に収穫できた。平賀さんは「糖度や収量に                           変化がない。今年は百倍まで濃度を上げてみる」と話す。

台風の塩害契機

「九十九里海っ子ねぎ」。千葉県の山武群市農協(山武市)が札幌                            にも出荷したことがある長ネギの新商品だ。全国有数の長ネギ産                            地の同農協は二年前に海水を使い始め、今は長ネギ農家140戸                            のうち53戸が計20㌶に導入している。収穫直前の1月中旬、横芝                           光町の九十九里浜から3㌔ほど内陸の長ネギ畑で、滝田修さん(45)                          が「海水をかけると甘くなるし、白い茎の部分も太くなった」と、水で                           薄めた海水を葉に噴霧していた。一帯の農家は九十九里浜の海水                           を10倍に薄め、成長期の9月から収穫前まで10~15日置きに噴霧                           機で葉にまく。海水を使わない長ネギに比べ、茎の直径2・1㌢以上                           の2Lの割合は1割以上多い47%。1箱(5㌔)の価格はレギュラ-                           品の2倍近い2500円前後だ。

作物別に試験を

同農協が海水を導入したきっかけは2002年の台風による塩害だっ                          た。ブロッコリ-などが枯れた一方、長ネギは生き残り、「食べてみた                          ら甘かった」(滝田さん)。海水を長年まき続けることについて、東京                           農大の渡辺和彦客員教授(作物栄養学)は「露地栽培で、散布終了                          後1ヵ月間に2百㍉程度の雨が降るなら、塩分は表土から地下水脈に                         流れるので問題はない」と指摘する。これに対し、帯広畜産大の筒木                          潔教授(土壌学)は「長年散布すると土壌内の栄養分の構成比率が                           変わるかもしれない」と懸念する。塩に含まれるナトリウムを植物が取                          り込むと、光合成に必要なカリウムを流出させる可能性があるからで、                         渡辺客員教授もタマネギやキュウリなどは塩に弱いとし「作物ごとに試                          験栽培が必要」という。

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ホワイトアスパラ*暗闇ですくすく

2008-02-25 15:00:00 | ほっかいどう関連情報

道立・野菜技術センタ-<省力化、冬も栽培>                                       ハウス覆う遮光シ-ト

100_0589 ビニ-ルハウスの中に遮光シ-トで覆ったトンネ                           ルを作り、その中でホワイトアスパラを収穫する                            新栽培法を、道立花・野菜技術センタ-(滝川                            市)が確立した。盛り土が必要だった従来の栽                            培法より大幅な省力化に成功、冬場の栽培も可                           能になる。春にホワイト、夏はグリ-ンアスパラ                            を連続してつくることもでき、農家の収入増につ                            ながりそうだ。ホワイトアスパラは光に当たると                            緑に変色するため、新栽培法ではち高さ約5㍍のビニ-ルハウスの                     中に、遮光シ-トで覆った高さ2㍍の暗闇のトンネルを作り、この中                            で栽培。茎が25㌢程度に成長した時点で収穫する。従来は畑に高                           さ約50㌢の盛り土をした中で栽培し、茎が外に出る直前を見極めて                           収穫する技術が必要だったのに比べ、大幅な省力化につながる。同                           センタ-は、道内のホワイトアスパラ栽培面積が1968年の5200㌶                          から現在70㌶まで減少したことを受け、2006年に遮光シ-トを使っ                          た実験に着手。2年連続で収穫に成功した。変色や苦みなどもなく、                          一本の重さも同じハウスで栽培したグリ-ンアスパラより30~50%                          重かった。北海道農業企業化研究所(空知管内浦臼町)の共同研究                          で、5月中旬~7月上旬に限られていた収穫期が、冬場にも広がるこ                          とを確認。遮光シ-トを付け替えることで、同じハウスでホワイト、グ                           リ-ンの両方を収穫することにも成功した。この栽培法を10㌃のハ                           ウスで行い千㌔の収穫があった場合、ホワイトはグリ-ンより価格が                          1・5倍高いため、トンネルの骨組みとシ-ト代計約20万円を負担し                           ても、収入が約40万円増えるとの計算結果も出た。同センタ-には                           全道の農家の視察が相次いでおり、今春から空知管内栗山町や士                           別市などの約20戸で、新しい栽培法が導入される見通しだ。

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発熱と汗「當瀬規嗣解説」

2008-02-22 19:00:00 | 健康・病気

皮膚の血管拡張し調節

風邪などで体温が上がることを「発熱」といいますね。発熱は病原                            体の増殖を抑える体の防御反応ですが、あまり高い体温になったり、                          発熱の期間が長くなったりすると、体力を消耗して逆に体の抵抗力                            を弱めることになります。そこで、解熱剤を使って体温を下げる治療が                          必要になります。発熱は、脳の体温調節中枢が目標にしている設定                          温度が上がるために起きます。風邪薬などに入っている解熱剤は、                           このブロスタグランジンを減らす作用があるので、服用すると設定温                           度が通常に戻ります。こうして、戻った設定温度に比べ、体温が高い                           ことになるので、体温調整中枢は体温を下げるようにと、皮膚の血管                           を広げて熱を放出するとともに、発汗をうながすのです。例えば、「風                           邪かな」と思ってかぜ薬を飲んで、一眠りするとびっしょりと汗をかい                          て、熱が冷めたという経験がある人も多いと思います。それはこういう                          しくみによるのです。ただし解熱剤は、病原体を退治したりはしませ                          ん。ですから、こうやって熱が冷めて楽になっても、病気はまだ治って                          いません。熱が冷めても安静が必要なのです。それともう一つ。「汗を                          かけば風邪が治る」と信じている人が多いようですが、解熱剤などを                           使わずに、無理に布団などかぶって汗を出しても熱は冷めません。汗                          をかくためにお酒をあおる人もいますが、言語道断です。むしろ汗をか                          くことで体力の消耗が進みますので、体にはよくありません。やはり、                          風邪は無理に暖めないで、十分な休息をとるのが一番なわけです。                          (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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内耳細胞再生促し突発性難聴を治療

2008-02-22 17:00:00 | 健康・病気

世界初 京大で臨床試験

突然耳が聞こえなくなる「突発性難聴」の患者の耳にゼラチン状の                            薬剤を入れて内耳細胞の再生を促し、聴覚の回復を図る世界初の                           臨床試験を、京都大の伊藤寿一教授らが21日までに始めた。原因                           不明の突発性難聴に苦しむ患者は国内に約3万5千人いる。歌手                            の浜崎あゆみさんも突然左耳が聞こえなくなり注目された。ステロ                            イド剤投与で治る場合も多い。伊藤教授らは、細胞の成長を促す作                           用がある薬剤に着目。これをゼラチンに含ませ、中耳と内耳を隔て                             ている薄い膜に張り付ける。音を電気信号に変える細胞が集まる                            内耳器官「蝸牛」(かぎゅう)に、約2週間かけて薬をしみ込ませ、                            弱った細胞を再生する。臨床試験の対象はステロイド剤が効かない                          人。2月初旬、最初の患者の鼓膜を切開し、薬剤を内視鏡で耳の中                           に入れた。今後20人程度の患者に試み、うまく聴覚が回復するか                           確かめる。伊藤教授は「ステロイド剤と異なり、副作用の心配がない。                          耳鳴りや目まいなど、内耳にかかわると言われる症状にも応用でき                           そうだ」と話している。

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脱温暖化社会「欧州の試み」<実践教育>

2008-02-21 18:00:00 | 国際・政治

省エネで経費を還元

100_0396 ←校務員から暖房用ボイラ-の仕組みや、                              エネルギ-の節約方法を聞く子供たち=独フラン                            クフルトのペ-タ-・ペ-タルセン学校

「あの教室はいつも窓が開けっ放しだ」「音楽教室はちょっと暑すぎな                          いか?」。六歳から十八歳までが通うフランクフルト市郊外のペ-タ-                          ・ペ-タルセン学校では日々、「エネルギ-探偵団」の声が校内に響く。

浪費を見張る

この一風変わったクラブは、ドイツ各地の学校で行われている。団員                          は、暖房や電化製品のエネルギ-の無駄遣いなどをチェック。ボイラ-                               や電源を管理する校務員と一緒に節約策をつくり、各クラスの省エネ                          責任者を通じて成果を競わせる。温暖化による地球の危機を救うには                          息の長い環境教育が欠かせないと、国連は2005年から10年計画で、                        新たな国際教育事業を始めた。しかし、その10年以上前からドイツの                          公立学校は先駆け的な温暖化防止教育を続けている。ドイツの一部                          自治体は1993年、削減した光熱水費の半分が、学校に還元される                          環境教育事業「フィフティ・フィフティ(50・50)」を開始。ペ-タ-・ペ-                          タルセン学校でも、この還元資金で新たな遊び場を造成している。環                          境授業や探偵団は50・50の一環だ。資金の使い道は自由なので、                          子供の意欲を刺激し、自治体財政にもメリットがある。「省エネで頑張                          れば、お気に入りの楽器も買える。次は何をするかいつも考えている                             わ」。同校のアンナさん(10)は、週2回の環境教育授業が待ち遠しい。                        すでに全公立学校の約一割にあたる3500校が50・50を導入。地球                         温暖化防止の授業を設け、植林による二酸化炭素(CO)の削減効果                         を学んだり、仮想の環境コンサルタント会社を設立し、投資しCO削減                         効果の関係を調べるなど、さまざまな試みが実践されている。50・50                          により、光熱水費は計500万ユ-ロ(約8億円)、COは100万㌧削減                         することに成功した。こうして得た還元資金を利用し、国連が進める国                          際教育事業に乗り出した学校もある。

途上国支援も

ハンブルク市のアレクサンダ-・フォン・フンボルト学校は、一部屋                            分の照明とラジオを1日使える蓄電器を独自に開発。途上国支援団                           を結成し、西アフリカ・ガンビアの学校を訪れ、校舎に太陽光発電機                           を設置し、開発した蓄電器も寄贈した。目的は化石燃料に頼らない                           自然エネルギ-の普及だ。ユ-ケ゛ン・マレック校長(57)は「子供た                            ちが知識を共有し、地球の未来を守る輪を広げることが大切ではない                         か」と話す。教育重視のの動きは他分野にも広がる。オ-ストリアの                           バス会社は、ガソリン消費を減らす運転技術の講習を社員に義務化                           した。アルプスのホ-エタウァン国立公園(オ-ストリア)では、氷河                           消滅の惨状を多くの人に知ってもらうため、険しい氷河地帯に、お年                           寄りでも歩ける「教示の散歩道」が新設され、温暖化の実情を伝える                          エコガイドも始まった。欧州で普及しつつある環境教育。それは、少し                          ずつだが確実に社会の意識を変えていく。                                          (ドイツで、石井群也、写真も)

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ウンチクがんちく<土と作物のはなし⑥>

2008-02-21 16:00:00 | うんちく・小ネタ

「有機」生産安定化探る                                                     道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆

      100_0592                                                                道内の農家間で、有機農産物の収量に開きが                              あることが、2003年の道の実態調査でわかり                            ました。これを受け04年から、道立農業・畜産                            試験場では有機農産物の生産安定化技術の開                           発に取り組みました。全国の公的研究機関に先駆けた画期的な試                           みです。3年間の研究の末、作物別の栽培指針や資材の効果が明                           らかにされました。                                                        その一部は▽カボチャ・・・うどんこ病に対する水和硫黄剤の効果                             ▽食用バレイショ・・・品種「さやかね」の導入効果▽タマネギ・・・有                            機栽培モデル▽チモシ-、飼料用トウモロコシ・・・有機物の施用                            法-などです。詳しくは道のホ-ムペ-ジでも見ることができます。                           ところで、日本農林規格(JAS)法に基づく認定を受けた、道内の有                           機栽培農家数は約330戸です(05年現在)。これは道内農家数の                           約0・6%に過ぎませんが、生産安定化技術の普及を進めることで                            新規参入者の増加が期待されます。また、有機栽培に特化した肥                           料、堆肥、除草機および病害虫対策資材などの有機栽培支援商品                           の開発、さらにはその認定制度の整備も待たれます。これらの取り                           組みは、北海道に新たな農業関連産業をおこす可能性を秘めてい                            るからです。

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温室ガス「排出効率」頭打ち

2008-02-20 17:00:00 | 国際・政治

日本、削減ペ-ス鈍る

100_0587 二酸化炭素(CO)など温室効果ガスの「排出                            効率」の改善が、日本では頭打ちになっているこ                           とが内閣府のまとめで分かった。国内総生産(G                            DP)を基準に温室効果ガスの排出量をみると、                           欧米先進国に比べて削減ペ-スが鈍っており、                           北海道洞爺湖サミットを控えて、新たな排出削減                          策が求められそうだ。GDP百万ドル当たりの温室                          効果ガスの排出量(CO換算)を比較した。197                           5年時点で日本は539㌧と、米国(1061㌧)のほぼ半分だった。                 第一次石油危機の経験から省エネに取り組み、英国(695㌧)、                 ドイツ(843㌧)と比べても少なく、農業国のフランス(536㌧)と並ぶ                          排出効率の優等生だった。日本は第二次石油危機を経てさらに省エ                          ネを進め、85年には400㌧を切ったが、それ以降は360~380㌧台                          と横ばいで推移。99年には英国に逆転された。2004年時点では日                          本は371㌧と、フランス(244㌧)に引き離され、かつて大きな差があ                          ったドイツ(387㌧)に迫られている。二度の石油危機を経て製造業を                          中心に省エネをいち早く進めた日本では、その後の排出量の削減余                          地が少なかったとの指摘もあっる。ただ、京都議定書の基準年である                          90年からのGDP当たりの排出量の削減率は、米国22・4%、英国29                         ・6%、ドイツ31・4%に対し、日本はわずか1・3%。COを出さない新                         エネルギ-導入の拡大など抜本的な対策が必要になりそうだ。

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