腸の中には約100種類、100兆個もの細菌が住みついています が、実は無菌の状態の時期がある。それはお母さんの胎内にいる 時期。それを示すのが赤ちゃんが生まれて初めてする胎便という 便で、ほとんど細菌が含まれていない。しかし無菌で生まれてき ても、生後一日で悪玉菌が現れる。3~4日経つと善玉菌が現れ て、最初に出現した悪玉菌は次第に減っていく。5日目ごろからは 善玉菌が最大勢力となって、腸内細菌の95~99%を占めるよう になるとのことです。一方、悪玉菌は100分の1ぐらいまで激減し ていく。この時期に理想的な腸内環境ができあがる
小さい頃に食べ慣れたものが腸内環境に影響を与える 理想的な腸内環境を示すもの。それは便です。赤ちゃんの便は 黄色くて甘酸っぱい香りがします。しかし、このような便が出る 期間はそんなに長く続きません。離乳期を過ぎ、大人と同じ食物 を食べるようになると、善玉菌は10~15%まで減ってしまい、 悪玉菌が増えてきます。「すると、腸内が理想的な環境にあるの は離乳期まででその後は悪玉菌だらけ!?」と思うかもしれません が、成長につれて腸内環境は変化するももの善玉菌が相対的に 優勢であれば、健康な状態を保つことができる。だからといって 安心していると、腸内環境の悪化がとたんに始まります。その原 因となるのは、食生活の乱れ、運動不足、免疫力の低下、その 中でも最も大きな要因は食生活の乱れである。しかも、子供の 腸内細菌のバランスの状態は小さい頃に食べ慣れた物が影響 を与えるので、親が食事の大切さを十分に認識し、伝える必要が ある。最近話題になり、注意を喚起しているメタポリックシンドロ- ムは脂肪で圧殺状態に成っている内臓の諸機関が、正常に働か ないことが原因である。目に見えないために、お相撲さんと同じ 体型などと思っている方もいる様ですが、彼らは鍛えられた体型 で、脂肪ではなく筋肉で内臓が保護されています。その相違は 悪玉菌と善玉菌の比率に顕著に現れ、近未来に及ぼす突然死の 原因(特に血管障害、動脈硬化・脳卒中など)に深く関わっている ようです。