゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

内田 樹の 常識的・・・・

2007-11-30 17:00:00 | 受験・学校

クレ-ムの利益と不利益(うちだ・たづる=神戸女学院大教授)

「モンスタ-親」という見慣れない言葉をメディアで見かけた。無理                             難題というほかはない苦情や抗議を執拗に繰り返す保護者や住民                           のことだそうである。「仲のいい子と必ず同じ学級にしろ」「うちの子                            の写真の位置がおかしい」「チャイムがやかましい。慰謝料を出せ」                           「子供のけんかの責任を取れ」・・・。担任交代要求まであるという。                           教育の現場に身を置いていると「クレ-マ-親」たちの理不尽ぶりに                           驚かされることが多いのは事実である。「はしか」が流行したときに                           休校措置をとった大学で、受けられなかった教育サ-ビスを大学は                           どう補填をするつもりかという怒りの電話をしてきた親がいた。

           ○      ○

感染の危険があるのに予防措置を怠ったというのであれば大学が                            管理責任を問われるのは当然のことだが、予防措置にともなう「受                            益者の不便」について補償を求められては学校も立つ瀬があるまい。                          感染を回避できたという「利益」と受講機会を逃したという「不利益」は                          トレ-ドオフされると私は考えるが、そういうふうには計算してくれない                          ようである。だが、自己利益の確保をあまり急ぐと、むしろより大きな                           不利益を呼び込む場合があることを忘れてはいけないと思う。学校の                          管理責任や教師の教育力不足をきびしく批判する親たちの指摘には                          根拠があることを私は認める。だが、その批判が学校を子供にとって                          快適な場所にし、教師の能力向上に資するか、その逆の効果をもた                           らすかは熟慮すべきであろう。医療事故も同様である。医療事故をき                          びしく告発することによって医療の質が向上すれば患者は利益を得                           る。だが、訴訟を嫌う医師たちがトラブルの多い診療科勤務を避けれ                         ば、患者たちは受診機会失うという不利益をこうむることになる。事故                          利益追求のために人々があまりに要求をつり上げ、他者に対して過                           度に不寛容になると、社会システムが機能不全に陥ることがある。                            クレ-ムによって確保される利益と不寛容がもたらす不利益のどちら                          がより大であるかについては、慎重な吟味が必要だろう。

           ○      ○

これまでメディアは何か事件が起るたびに「責任者出て来い」と怒号                           する「被害者」にほぼ無条件に同調してきた。クレ-マ-の増加はメ                           ディアのこの安易な「正義主義」と無関係ではない。こけまで教師を                           叩いてきた人々が今度は手のひらを返すように「モンスタ-親」を加                           害者として告発する。だが、大切なのは被害者、加害者の白黒をつ                           けることではない。自分のしようとしている社会的行動のもたらす利益                          と不利益を冷静に考慮する習慣を市民一人一人が身につけることであ                         る。「100%の正義」が「100%の不正」を告発するという単純な図式                          こそが、私たちの社会システムの円滑な機能を妨げているという事実                          に私たちはそろそろ気づくべきだろう。私は「モンスタ-親」などという                           ものは存在しないと思う(「モンスタ-教師」や「モンスタ-医師」が存                          在しないのと同じように)。いるのは「いささか常識を欠いた方」たちだ                          けである。被害者と加害者、正義と不正の単純な対立図式であらゆる                          社会問題を扱う態度こそ「いささか常識を欠いてはいないか」と私は危                          ぶむのである。

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脱温暖化社会<欧州の試み>

2007-11-29 17:30:00 | 環境問題

商機拡大「普及進む省エネ住宅」

100_0381jpg01 ドイツ南部のエアランゲン市では、冬本番を前                           に、あちこちの住宅で改築工事が進んでいた。                            工事は、断熱材や太陽光パネルの設置が目玉。                          暖房用の灯油使用量を大きく削減する目的だ。

光熱費大幅減

「省エネ住宅だと分かれば、借り手がすぐ見つかるんです」。同市の                           住宅供給公社ゲボバウのカ-ルハインツ・カンプ社長はこう力説し、                          「他社との競争に勝つためにも改築は欠かせない」と続けた。同社の                          住宅8千戸のうち、すでに9割は省エネ住宅に生まれ変わった。改築                          後は灯油使用量が三分の一に減少し、光熱費の大幅削減が可能に                          なるという。北海道と同様、欧州は冬の寒さが厳しく、暖房用に灯油                           を大量消費する。その際に排出される二酸化炭素(CO)による温暖                          化促進が大問題となり、欧州連合(EU)は2003年、「エネルギ-パ                          ス」制度を導入した。ドイツで住宅改築が進む背景にも、この制度の                           存在がある。エネルギ-パスは、住宅やビルなどで一年間に使用され                          る一平方メ-トル当たりの灯油使用量を証明書(パス)に明記し、賃貸                         や売買の際に提示義務付ける仕組みだ。ドイツは現在、パス取得を新                         築住宅に限っているが、09年からは既設住宅も対象になる予定で、                          それを見越して工事を施す業者が増えている。

100_0381 カンプ社長は「一戸当たりの改築費用は平均6万                          ユ-ロ(約960万円)もかかる」と明かす。それでも                          投資を惜しまないのは、改築によって住宅の価値が                         高まり、5割程度の賃貸値上げができるからだ。                           しかも、20代~30代を中心に温暖化問題への関心                        は極めて高く、入居者からの改築要望も途切れない。「住宅革命」                        は、他のEU加盟国でも急ピッチで進んでいる。オランダやデンマ-クな                         ども、住宅の売買や賃貸に関し、ドイツと同様の仕組みを導入。一方、                          イタリアやスペインのバルセロナ市は、新築住宅での太陽光発電パネ                         ルの設置義務付けに踏み切った。北欧諸国では高断熱・高気密の「無                         暖房住宅」が実用化され、普及が進んでいる。

車を共同利用

温暖化対策を軸に、新技術や新サ-ビスが広がっていくのは、住                            宅部門に限らない。独ハンブルグ市のレンタルカ-会社グリ-ンウ                            ィ-ルズは、市民が自動車を共同利用する事業に取り組む。車は                            すべて小型の低燃費車。これがガソリン消費削減の方法として注                            目され、会員2万人を超えた。ビルガ・ホルム社長(43)は「車は温                            暖化の主因とされるからこそ、環境対策に取り込まないと商売にな                            らなくなった」と強調する。EUは5月、風力や太陽光発電など新エネ                            ルギ-事業に限っても、2013年までに加盟国全体で百二十億ユ-                           ロ(約一兆九千億円)もの巨費が投資されるとの見通しを公表した。                           欧州では、環境対策に消極的な企業には融資しない、という金融                            機関も登場。温暖化対策への高い関心を背景に、欧州企業は続々                           と「環境」へかじを切っている。

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道民エコ生活苦手?

2007-11-29 15:30:00 | ほっかいどう関連情報

室内高温シャツ1枚/ごみ多く再利用下手                                          温暖化デ-タ 軒並み全国上回る=資料クリックで拡大

100_0321 「環境サミット」の開催地となるのに北海道は地                           球に優しくない?道などがまとめたデ-タで、そ                           んな耳の痛い現実が浮かび上がってきた。原因                           は、寒い冬も室内をポカポカにして過ごす北海道                           特有の生活習慣だ。来年夏の北海道洞爺湖サ                            ミットでは地球温暖化問題が最大のテ-マ。本                           格的な冬の到来を前に日常生活を見つめなおしてみませんか。                 「冬でも室内を汗をかくほど暖かくし、シャツ一枚でビ-ルを飲む                  姿を恥ずかしい、と思わなくては」。道教大札幌校の住田和子教授                           (環境教育学)は、こんな生活スタイルに警鐘を鳴らす。地球温暖化                           の原因となる二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量が多く                           なる原因が、道内の場合、家庭にあることを示すデ-タがあるからだ。

■目標値と差

道内の温室効果ガスの排出源は「家庭」が20・5%=グラフ①=で、                          全国平均の1・5倍。北海道経済産業局などの調べでは、道民一世                           帯あたりの灯油使用量は全国平均の3倍、ガソリンも全国平均より                           一割近く多い。北海道は寒冷地で暖房か゛必要とはいえ、本州でも                           冷房、暖房を使う。住田教授は「寒冷地という地域特性はよくわかる                          が、やはり少しひどい。家の中で1枚多く服を着るなど<シンプルラ                            イフ>は誰にでもできる」と提言する。道内は温室効果ガス排出量の                          増加率でも、全国平均を大きく引き離している=グラフ②=。1990                           年度から14年間で、全国を約6ポイント上回り14・2%増えた。一人                          当たりの温室効果ガス排出量も全国より4割も多い=グラフ③=。寒                          い地域だから、と簡単に言い訳できない数字だ。道は、実質的な温室                          効果ガスの増加を2010年度に20年前よりも9・2%削減目標を立て                          ている。しかし、最新デ-タとなる03年度時点では逆に2・9%増加し、                         目標と12ポイント以上も差が出た。「この状況では目標達成は難しい」                        (道環境政策課)。道は「道民の生活スタイルが影響している」と特効                          薬を見つけかねている。

■分別推進を

温室効果ガスは、ごみの運搬、焼却、埋め立て段階でも発生する。                           道内は、こ゛み排出量でも全国平均を上回る。05年度の道民一人                            あたり1日の一般ごみ排出量は全国に比べ、重さにして350ミリリ                            ットルの空き缶6個分(90㌘)多い=グラフ④=。年間では1人2千                           缶以上も全国より多くこ゛みを出している計算だ。さらに一般ごみリ                            サイクル(再利用)率も17・2%で、全国より1・8ポイント低い。ごみ                           をたくさん出し、しかも再利用は少ないということになる。北大公共政                           策大学院の吉田文和教授(環境経済学)は「土地の制約が少ない                            北海道では、『ごみを減らさなくては』という意識が生まれにくい面も                           あるのでは」と指摘。「温暖化防止のためには、市町村を中心に分                            別やリサイクルを進めてごみを減らす必要がある」と話している。

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せきとせき払い「當瀬規嗣解説」

2007-11-29 12:10:00 | 健康・病気

反射か意識的かで区別

寒い季節がやってきました。風邪がはやりますね。風邪の症状とい                           えば代表的なものに発熱、鼻水、せきがあります。発熱と鼻水は病                           気の症状で、通常はありませんね。しかし、せきは違います。せきは                          健康なときにも、意識して出すことができます。これをせき払いといっ                           たりしますね。つまり、せきは健康な通常の状態でも必要な体のしく                           みで、病気のときにそれが強く出るようになるものだと考えられます。                          せきは、のどや気管、気管支など、のどから肺に至る息の通り道(気                           道といいます)の粘膜についた異物を排除する反射です。せきを起こ                           す異物とは、空気中のほこりやごみなどや、刺激ガス、冷たい空気な                          どです。これらは、粘膜にある神経を刺激します。この刺激は副交感                           神経を通して脳の延髄にあるせき中枢に伝えられます。せき中枢は                           命令を出し、いったん声門を閉じて、次に強く息を押しだすように胸の                          圧力を高めます。次の瞬間に声門を開いて、強い気流を生じさせ、気                          道の中の異物や空気やガスを一気に排除します。これを反射ではな                          く、意識的に行うのが、せき払いなのです。風邪のウイルスが引き起                           こした炎症が気道の粘膜を刺激してせきを起こします。さらに、炎症は                          気道の分泌を高めて、たんを生じます。これも粘膜を刺激して、せきを                          起こします。せき反射は副交換神経を介しています。この神経は夜間                          に強く働きます。ですから、せきは夜間、とくに寝入りに強くなります。                           ご用心を-。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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時代の肖像「判決の『非常識』を憂う」

2007-11-28 17:00:00 | 社会・経済

◎裁判所が道徳を壊すと指摘していますね                                         元裁判官 井上 薫さん(52)

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東京大学理学部化学科卒、同大学院化学専門                           修士課程修了の異色の裁判官だった。司法試                            験には2年間の独学で合格したという。                                東京都八王子市在住

「代金は支払う」「借金は返す」。これは法律というより、社会の常識だ                          ろう。だが、今の世の中、学校の給食費や保育料を払わない親が大                           勢いる。文部科学省の調査では、全国の給食費未納額は二十二億                           円以上。払えるのに払わないケ-スが6割もあった。井上さんは、こう                          した「道徳心の欠如」の原因の一端が裁判にあるという。「債務の支                           払い能力があるのに、支払わなくてもいい制度がある。破産法による                          破産免責制度です」司法統計では、自己破産などによる免責の申し                           立て件数は、1975年まで年間60件未満だった。それが80年代以降、                         急激に増え続け、2002年には20万件を超えた。05年には、その99                         %が免責を許可された。一軒当たりの債務は500万円、総額一兆円                          を超すという。破産免責というと、「サラ金地獄」が社会問題になったこ                         ろ、貧しい債務者を救う「弱者救済」のイメ-ジが出来上がったが、「実                         際は違う」という。「借金を帳消しにした上で、その後の収入は手に入                           るので、高所得者に有利な制度なのです」。女性関係で散在した医師                         が破産免責後、二千万円の年収を得ていた事例もあったそう。                              破産法には「浪費や賭博」など、免責を不許可にできる事由が挙げら                          れているが、ほとんど顧みられないという。「裁判官は前例尊重の意識                         が強い。許可が慣例になると、自分も従う。考えないんです。その方が                         楽だから」「正義の府」の裁判所のお墨付きを得て、借金の踏み倒しは                         不道徳ではなくなった。「こんな風潮なら、正直に借金を返すのがばか                         ばかしくなるのでしょう」井上さんの指摘は、頻発する「親殺し」にも及                          ぶ。1973年、最高裁は、厳罰を定めた刑法の「尊属殺人罪」は、「平                          等原則に反した違憲」とする判決を出した。尊属とは父母や祖父母の                          こと。親への敬愛や報恩という道徳に基づく規定だった。「この事件で                         は、殺された父親が反倫理的だった。このケ-スに限って普通殺人罪                          を適用すべきで、尊属殺人罪を否定する必要はなかった」。これ以降、                         司法では尊属殺人罪は適用されず死文と化し、95年には条文が削除                         された。「この違憲判決で、報恩の道徳は否定された。実務への影響                          は大きく、少年事件で裁判官も言わなくなった。親殺しへの歯止めが                          失われたと思います。」井上さんは、横浜地裁時代に「判決文が短すぎ                         る」との理由で再任を拒否され、昨年4月に退任した。短い判決文には                         理由があった。「判決主文に影響を与えない判決理由は蛇足であり、                           違法。書くべきではない」との主張だ。これを「蛇足理論」と名付け、実                          践した。「審理が長引き、被害者の救済が遅れるのも蛇足判決の弊害」                         という。退任後も司法批判を展開、9月に「裁判所が道徳を破壊する」を                         出した。

裁判所が道徳を破壊する (文春新書 590) 裁判所が道徳を破壊する (文春新書 590)
価格:¥ 746(税込)
発売日:2007-09

道徳破壊の最たるものとして井上さんは、昨年9月の東京地裁判決を挙                        げる。「入学式や卒業式での日の丸・君が代の強制は違憲」とし、学校の                         教職員に国旗掲揚の際の起立や国歌斉唱の義務はないとした判決だ。                        この判決には、「思想・良心の自由」などの評価をめぐって賛否があった。                        井上さんは「教職員の国旗国歌の拒否は、生徒らの拒否をあおる恐れが                        ある。判決は結論も理由付けも間違っている」と批判。「国旗国歌に礼儀                        ある態度で接するのは社会常識なのに、尻を向けてもかまわないと言っ                        ているようなもの」と、判決の大きさを指摘した。

あとがき

井上さんは2005年に「司法のしゃべりすぎ」を出版、現役裁判官                            の司法批判として話題ににった。退任後も著述に専念し、新書を中                           心に既に六冊執筆。九月には東京弁護士会に登録し、徐徐に弁護                           士活動も始めるという。強い意志の人でありながら、人柄は温厚そ                            のものに見えた。

司法のしゃべりすぎ (新潮新書) 司法のしゃべりすぎ (新潮新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2005-02

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未成熟な母親

2007-11-28 15:00:00 | 健康・病気

10代の性・増える心の疾患                                                  友達感覚、目立つ無関心

北海道思春期教育ネットワ-ク世話人代表の藤井美穂・時計台記                           念病院女性総合診療センタ-長が、道教委主催の性教育・薬物乱                           用防止教育研究協議会で「十代の性にかかわる現状と課題」をテ-                           マに講演し、母子関係の変容により思春期の診療内科疾患が増え                           ていると報告した。講演の概要を紹介する。道内に思春期外来がで                           き始めた20年前は、染色体異常や月経異常など身体に関するもの                           が多かったが、最近はひきこもりや不登校、リストカット(手首を切る                           自傷行為)、昼夜逆転など心療内科疾患がほとんどだ。その原因に                           家庭関係の変容がある。家庭における父親不在はずっと続いている                          が、母親象が変わった。母子が互いに独立した存在という認識が持                           てず、友達同士のように接する「母子不分離」と母親の家庭放棄だ。                          思春期だけでなく20代、30代でも増えているリストカットも母子不                             分離が関係している。親離れに対する不安は、幼児期に誰もが経験                           するが、母親が十分に愛情を注ぎ子供に安心感を与えることで解消                           されていく。しかしそれを卒業できていないと友人や恋人に一体感を                           求め、その愛情対象が失われるとリストカットに走る。不登校・ひきこ                           もりでも、母親が「苦しいければ学校に行かなくていいよ」と言う。子供                          は家で元気にしているからいいと言うが、何をしているか聞くと「テレビ                          ゲ-ム」。将来は自立しなければならないという発想が抜け落ちてい                           る。家庭放棄では、娘が妊娠しても病院に来ないか、来ても今後どう                          するかについて無関心。夫にも「私からは言えない」と相談しない。                                子供たちではなく親が成熟しちいない。15年ほど前、体外受精に成                            功した女性から中絶したいと言われたことがある。理由は「妊娠できる                         体であることを証明したかっただけ。子供はいらない」。説得して出産                          に至ったが、育児はうまくいったのか、今でも気になる。

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妊娠と薬の相談<情報センタ->

2007-11-28 14:00:00 | 出産・育児

設置2年で700件

「薬の服用中、予期せず妊娠した」「妊娠中に風邪薬を飲んでいい                           か」。妊娠中の服薬と赤ちゃんへの影響の相談窓口「妊娠と薬情                             報センタ-」が国立成育医療センタ-(東京都世田谷区)に設置                             されて2年、相談件数は700件を超えた。情報センタ-は「悩んで                            いる人は、もっといるのではないか」と利用を呼びかけている。                              情報センタ-は2005年10月に開設された。2年間の相談は、                             てんかん、うつ病、統合失調症などの薬45%、風邪やインフルエ                             ンザの治療薬が17%、アレルギ-が8%。成分について世界中の                           論文を検索、リスクを調べ、明確な根拠がないものは似た成分の薬                           から判断している。「薬の影響がなくても、生まれる子の2~3%に                            先天異常がある。リスクが上乗せされる薬もあるが、必ずそうなるわ                           けではない」と、情報センタ-の渡辺英美医師。リスクがあっても病                           気の治療の利益が大きく妊娠中も飲んだ方がよい薬と、リスクを冒                            してまで飲む必要がない薬。担当の中島研薬剤師は「この薬は使っ                           ていい、悪いの二者択一ではない。リスク情報を基に主治医と話し、                          服用するかどうか判断をしてほしい」と強調する。相談する場合は、                            情報センタ-のHPから問診票をダウンロ-ドし、印刷、記入して情                               報センタ-に送る。

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教育「チ-ム力] ⑥

2007-11-27 20:00:00 | 受験・学校

希望を求めて-再生へこう考える                                               能力理解し補い合う

100_0293 -教師に必要な能力について分析した「教師                            力ピらミット」を考案されました。                                    「教師の仕事は10年前と比べて格段に難しく                            なったと感じたのが、きっかけです。行政と生徒・                          保護者からは水も漏らさぬ対応が求められ、仕                            事は多様になっています。保護者対応でのトラブルは絶えず、マス                      コミなどの学校批判も続いています」「一方で、多くの教師は誠実に                           仕事と向き合っていますが、いじめや学級崩壊などの問題が依然発                           生しています。学校の外にいる人も教師自身も、教師に必要な能力                           と実態を知ることが、問題解決の出発点になるのではないか。そう思                         い、考えたのが『教師力ピラミット』でした」

教師の力を3分類

100_0294 -ピラミットの特徴は。                                         「日ごろの仕事について、教師に求められている                           力を分かりやすく、網羅しています。三角形の底                           辺から頂点までを、能力習得の難しさで三段階                            にランク分けしました。『モラル』と『生活力』が教師の土台となるの               は、当然でしょう」                                                         -二段目の指導力と事務力とは。                                              「『指導力』は、悪いことは悪いと生徒にしっかりと伝える『父性型』、                           悩んでいる生徒を包み込む『母性型』、生徒と一緒に楽しむことがで                           きる『友人型』に分けられます。この型を時と場合によって使い分ける                          能力が必要です。批判の多くも、この部分に集中している感じがしま                          す」「一方で、見落とされているのが『事務力』です。成績処理や進                            路事務などには高い『緻密性』が求められ、新たな授業法を開発す                            る『研究力』も必要です。複雑な時間割作りや年間計画の策定など、                          教育課程の編成にかかわる『教務力』も不可欠です」                                   「以前は指導力と事務力の割合が9対1でしたが、今は五分五分と                           いう感じでしょうか。事務に追われ、子供たちと向き合えないことに悩                          む教師が多いという実態も、ここに要因があるのです」                                   -先見性、創造性とはどんな力でしょう。                                          「いじめや不登校などの問題が起れば、教師や学校は『予兆がとらえ                          られなかったのか』と責められます。行事などは生徒の多くが活躍する、                        華のある運営が求められ、学校改革では、最新のデ-タを用いて学校                          独自の特色も創造しなければなりません」

情報交換を蜜に                                                          

-求められる能力は、多種多様ですね。                                          「そこで私が強調したいのは、一人の人間がすべての能力を持つの                           は無理だということです。私は今、中学3年の学年主任と担任、運                            動クラブの顧問をしています。指導力では『父性型』と『友人型』を使                           い分けていますが、『母性型』は持っていないため、同じ学年の同僚                           教師の力を借りています。また、主任として、若手の学級運営に対                            する目配せを強く意識しています」                                               「3年前に勤務校に赴任して以降、学校・学年単位で教師が互いの                           長所と短所を理解し、カバ-し合うことを念頭に置いてきました。保                            護者会の機会を多く持つなど家庭と緊密に情報交換し、初期段階の                          対応に腐心しました。これらの相乗効果で学校の運営は安定し、今                           はクレ-ムを受けることがほとんどなくなりました」                                     「学級崩壊にしてもいじめにしても、対応が担任任せになったり、担                           任自体が問題を抱え込むケ-スがいまだに多いように思います。                           個々の力を向上させるのはもちろんですが、いかにチ-ム力を発揮                           する環境を整えるか。その視点が、今後ますます重要になっていくと                           思います」

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体験に基づく「銀行のうそ」

2007-11-27 17:00:00 | 本と雑誌
貸し込み 貸し込み
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-09-26

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価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-09-26

2002年秋、ロンドンの著者の自宅に、日本から一本の電話が入っ                           た。著者が日本の大手都市銀行に勤務していたころ、「知的判断能                           力を失った脳梗塞患者に巨額な過剰融資をしたとして、返済不能に                            なった患者が起こした裁判で名前が出ている」というのである。著者                           は同年すでに、国際金融小説「トップ・レフト」でデビュ-していた。                            裁判で銀行側は五年間にわたり、「K(著者の本名)は退職して行方                          不明」と言い続けていた。まったく見に覚えのないことだった。東京地                          裁に陳述書を提出し、患者側証人として法廷で「銀行のうそ」を証言し                         た。「作家としての稀有な体験。これを書かなければ名折れになる。                           必ず書こう、と」。作品はフィクションで肉付けし、日本とアメリカが舞                           台の経済ミステリ-に仕立てたが、「関係者の立場に配慮して、構                           想だけで2、3年はかかった」。どこまで実体験か興味深いか゛、融                            資責任をめぐる関係者の言動は実にリアルだ。これにやり手の女性                           弁護士や週刊誌記者など個性的な人物たちが加わり、小説のおもし                          ろさを際立たせている。融資先へ危険を承知で貸しに貸し込み、収                           益増を図る。「もはや、そんなもうけ至上主義の時代ではない。今は                           個人が泣き寝入りをしない。リスクマネジメント(危機管理)をしっかり                           しないと、小さな出来事が企業を崩す。それと-」と作品の中と同様、                          矛先を向けたのが司法の現状。「法廷で裁判長が居眠りしたり、資                           料をきっちり読まないで判決を書く人がいるのを知りました」                                この作品は携帯読書サイトで今年1月から8月まで配信された、いわ                          ゆる「ケ-タイ小説」に加筆して刊行された。                                         空知管内秩父別町出身の五十歳。中学、高校では陸上部に所属し                          た。深川西校を卒業後進んだ早大で、瀬古利彦選手がいた競争部に                          入り、3年生と4年生のとき、箱根駅伝を走った。3年では3区で瀬古                          選手からたすきを受けた。                                                    近く発売される月刊文芸雑誌で箱根駅伝を題材にした自伝的小説の                          連載(タイトルは「冬の喝采」の予定)が始まる。「故郷の秩父別や深                          川、函館などの場面が出てきます」と、ロンドンからメ-ルが送られて                          きた。

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新書情報「うつ病」

2007-11-27 15:30:00 | 本と雑誌
うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690) うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2007-11

臨床精神科医の著者は、うつ病を「心のかぜ」などと呼ぶことで深刻                           な病気でないかのように扱う最近の風潮を危険視する。例えば、働く                          人の場合、うつ病は、進むと休職に至り、さらに自殺へと進みかねな                           い病気という。誤診の例や、一部の遅れた治療法も明らかにして、                            この病気の真の姿を臨床的事実で克明に紹介する。薬物療法につい                          ても詳しく解説する。

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<花>競り4秒・即日国外へ

2007-11-27 14:30:00 | 社会・経済

世界一オランダ・ア-ルスメ-ル市場                                             機械化と地の利が武器

100_0373 オランダの首都アムステルダム郊外に、世界一                           の規模を誇る花き卸売市場「ア-ルスメ-ル花                           市場」がある。約百万平方メ-トルの屋内は、                            サッカ-場の140倍の広さで遠くは見通せない                           ほどだ。世界の花の価格はここで決まると言わ                          れ、世界中からの視察者が絶えない。                                (オランダで、高田昌幸・写真も)

100_0222

朝6時。競りが始まると、最新システムを備えた                           専用会場で、大勢の業者が品定めにかかった。                           生産農家名、商品名、花の数量、サイズ、質な                            どは電子納品書に記載。

100_0221 それが大きな画面に映し出される。各競り会場                           の座席は3百人分だが、インタ-ネットで場外と                           結ばれており、さらに多くの業者が参加する。市                           場案内係りのホセ・ハウヘイさんの説明を聞くと、                          市場の「すごさ」を実感する。「毎日2、100万本                           の切花と200万個の鉢植えが競りで売られます。                          その8割は、同じ日のうちに国境を越え、世界中                           に出て行きます」オランダは世界の花市場の6割                          強を占める。そのうち、ア-ルスメ-ルの占有率                           は約4割。地元のほか、アフリカ、南米、中東な                           どから仕入れ、欧州各国、ロシア、北米などに出荷する。「花は鮮度                   が命。世界を相手にしているので、スピ-ドが肝心です」とハウ・ヘイ               さん。一つの花の競り時間はたった4秒。機械化で取引成立後、買                           い手の業者が商品を受け取るまで1時間半しかかからない。オラン                           ダの空の玄関、スキポ-ル空港まで車で20分という「地の利」も武                           器だ。同市場の顧客管理部長ユルン・アウトハユ-ストさん(39)は、                           1994年から2年間、日本に滞在し、主に東京でビジネスを学んだ。                           北海道も訪れ、「自然が素晴らしい。花生産にも最適な環境」と褒め                          る。日本産の花では、岩手県のリンドウか人気の的だ。アウトハユ-                          ストさんは「日本人は世界有数の花好き。現代の花ビジネスは、生                           産コストを切り詰めるか、オンリ-ワンを目指して独自の品種を開発                           するかの二通りしかない。北海道の生産者も『大志を抱け』の精神                            で頑張ってほしい」とエ-ルを送っている。

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ペットと暮らせば<たばこの影響>

2007-11-27 14:00:00 | 健康・病気

100_0369 毛なめニコチン体内へ 「中田 千佳夫」

犬や猫を診察すると、たばこのにおいか゛するこ                            とがあります。たばこの煙は毛や衣服に付着し                            やすく、以前から犬や猫にいい影響はないと思                            っていました。アレルギ-性皮膚炎と思われる                            犬から採血して、アレルギ-の原因物質を特定する検査に出すと、                全部の結果にたばこの煙に含まれる物質が入っていました。その                            飼い主の大半が、家でたばこを吸っています。たばこの煙に含まれ                           るニコチンは、体内に入るとら短時間で「コチニン」という無害な物質                           に変わり、70-80%が腎臓から排出されます。しかし、分解され                            ないニコチンも出てきます。今年4月の米国獣医学会報の中には、                           喫煙家庭で飼われている猫の尿中に含まれるニコチンとコチニンの                           濃度を調べたら、非喫煙家庭の猫に比べ、10倍以上の高い濃度が                           検出された-という報告がありました。多くの研究からたばこの煙に                           含まれる約四千の化学物質のうち、いくつかは体に有害なことがわ                           かっています。喫煙家庭の猫はたばこの煙を吸い、体に付着した物                           質をなめて体内に吸収してしまうことから、アレルギ-やがんの発生                          率が高い傾向にあるそうです。だから最近は、アレルギ-性皮膚炎                           の犬や猫の飼い主以外の方にも喫煙を控えることを考えてみませ                            んか、と言っています。(青い鳥動物病院・根室管内中標津町)

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タンパク質の立体構造形成

2007-11-27 13:00:00 | 健康・病気

北大チ-ムが解明手法 BSEなど予防応用期待   

北大電子科学研究所の小松崎民樹教授(生物物理)と馬場昭典博                           士研究員の研究チ-ムは、生命活動の源となるタンパク質を分子レ                           ベルで観察し、タンパク質がどのような過程を経て立体構造を形成                            するかを解明する手法を開発した。構造に異常を来たしたタンパク                            質が原因で起るアルツハイマ-病や牛海綿状脳症(BSE)といった                           疾病の解明・予防への応用が期待される。研究論文は、米国科学                            アカデミ-紀要電子版に近く公開される。                                          分子レペルのタンパク質の大きさは数ナノメ-トル(ナノは十億分の                          一)。当初はヒモのような状態だが、絶えず変化し(振る舞い)、最終                           的に複雑な立体構造になる。しかし、「振る舞い」のメカニズムはよく                           分かっておらず、研究者の間では「タンパク質の折り畳み問題」と呼                           ばれて解明が課題となっている。研究チ-ムは、特殊な顕微鏡や標                           識となる蛍光分子などを使って分子レベルのタンパク質を観察する手                           法を活用。蛍光分子が出す光の強さが時間ごとに変化する情報など                           を数学的に処理し、タンパク質の「振る舞い」をグラス化する手法を開                           発した。グラフを読み取ることで、タンパク質が折り畳める過程が分か                          るという。BSEやアルツハイマ-病などは、折り畳みに<失敗>し                           構造に異常を来たしたタンパク質が突然変異で発生したり、外部か                           ら新入したりして、脳に蓄積することで発症するとされる。新しい解析                          法により、異常タンパク質発生の仕組みの解明が期待され、馬場研                           究員は「将来的には疾病予防や治療への応用のほか、人工タンパク                          質の設計や新薬開発にも可能性が広がる」と話している。

折り畳み問題解明へ前進                                                    木寺詔紀・横浜市立大大学院教授(計算生物学)の話                                   

折り畳み問題は半世紀以上、研究者を悩ませてきた不思議な現象だ                          った。それを観測する手法が出てきたことには非常な価値があり、これ                         により研究が一歩も二歩も前進することになる。

タンパク質

DNAの遺伝情報に従い合成される。性質が異なる20種のアミノ酸                           が数百個、鎖状につながり、ヒモのような状態から、最終的に立体                            構造を形成する(折り畳まれる)。人間の体内には構造の異なる数                           万種のタンパク質があり、合成と分解を繰り返しながら、酸素や栄養                           の運搬、筋肉の収縮運動などの機能を担っている。

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「肝臓がん」血液一滴判定5時間

2007-11-24 16:10:00 | 健康・病気

北大チ-ム 特定糖鎖の存在解明

100_0232 北大大学院先端生命科学研究院の西村紳一                            郎教授と同大学院医学研究科の藤堂省教授ら                           の研究チ-ムは、肝臓がんの存在を高精度で                            判定できる生体物質を発見したことを明らかにし                           た。細胞表面にあり、病気になると構造が変化                            する物質「糖鎖」の特定の組み合わせが、肝臓                           がん患者に特異的に存在することを突き止めた。糖鎖の自動分析                 機も企業と共同開発し、数時間で少量の血液から対象の糖鎖を識                            別する方法も確立した。独立法人科学技術振興気候(JST)のプロ                           ジェクト研究で、東京で開かれた研究会で発表した。糖鎖は遺伝子                           が生み出すタンパク室の情報を伝達・制御する物質で、がんや糖尿                           病などの疾患に関与しているとされる。北大の研究チ-ムは肝臓が                           ん患者83人と健常者20人の血液中の細胞の糖鎖を分析したとこ                            ろ特定の四種類の糖鎖による三通りの組み合わせが、肝臓がん患                           者の方に健常者より10倍前後多く存在することを発見した。肝臓が                           んの判定には、AFP(α-フェトプロテイン)という物質がよく使われ                            るが、肝臓がんではない肝炎患者らにも反応してしまうことがあった。                          研究チ-ムが今回発見した肝臓がんの判定は103例のサンプル                            で誤差はゼロだった。糖鎖の分析は従来、ろ過や濃縮を繰り返し、                           多量の採血と4、5日以上の時間が必要だった。西村教授は糖鎖                            の識別原理を基に樹脂メ-カ-の住友ペ-クライト(東京)、塩野義                           製薬(大阪)などと共同で糖鎖自動分析機の試作機を開発。一滴の                           血液で一度に30-50種類の糖鎖を約5時間で調べられるという。                           患者の負担が軽減されるほか、他の種類のがんに特徴的な糖鎖の                           パタ-ンを迅速に見つけやすくなる。研究チ-ムはすい臓や大腸が                           んなどの研究にも着手、「より早期のがんや糖尿病など他の病気と、                          糖鎖の変化との関係分析にも当たりたい」(西村教授)としている。

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強固かつ柔軟細胞の接着剤

2007-11-24 15:00:00 | 健康・病気

タンパク質カドヘリン 理研、流動現象解明へ 

100_0288 細胞膜にあって細胞同士をくっつけるのりの働                            きをするタンパク質カドヘリンが、細胞膜を流れ                            るように移動する謎の現象を理化学研究所発                             生・再生科学総合研究センタ-が発見、解明を                           進めている。体をつくる細胞がばらばらにならず                           に生命活動が続けられるのは、隣り合う細胞同                           士が強くくっついているためだ。チ-ムの竹市雅俊センタ-長は                  「のりの役割をするカドへリンは、細胞膜で安定していると思われて                           いた。とにかく予想外の現象で、不思議としか言いようがない」と驚                           く。カドへリンは細胞膜を貫通するタンパク質。細胞の外側では、隣                           の細胞のカドへリンと互いに細胞を接着する。研究チ-ムの亀谷祥                           子リサ-チアソシエイト(当時)は、カドへリンに蛍光タンパク質で目                           印を付けた培養細胞をシ-ト状に並べ、時間を置いて顕微鏡写真                            を何枚も撮影、写真をつなげて動画にした。すると、細胞同士の境                            界面をカドへリンが一定の方向に流動しているのに気が付いた。                             流動は細胞の種類によって、起ったり起らなかったりした。しかし流                           動の起きない細胞に傷を付けると、細胞が傷をふさぐように動きだし、                          流動も始まった。カドへリンは細胞膜の内側では、細胞内に張り巡ら                           されて細胞の骨格を形成する繊維状のアクチンにくっついている。                            このくっつき部分を切除すると流動は止まり、アクチンの動きと関連し                          ているらしい。細胞内でのアクチンの動きは、細胞の変形や移動の                           原動力になっているとされる。研究チ-ムは、カドへリン流動がその                           力を隣の細胞に伝えて効率よく細胞を移動する役割を担っている可                           能性があるとみている。

<メモ>                                                              カドへリンは1980年代に竹市氏が発見し命名した細胞接着分子で、                          がんの転移への関与も判明している。今回見つかった流動現象は、                           がん細胞が正常な細胞の間をぬって移動する「浸潤」にかかわってい                          る可能性もあるという。

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