゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

北海道からみる地球温暖化

2008-06-30 18:00:00 | ほっかいどう関連情報

ほっかいどうの本

北海道からみる地球温暖化 (岩波ブックレット NO. 724)
価格:¥ 504(税込)
発売日:2008-05

地球温暖化の概要と課題を、北大の研究者5人が平易に解説する。                           「北海道」というロ-カルな視点から出発して、地球規模での対処の                           あり方を考える材料を提供しているのが特徴だ。帰山雅秀教授(大                            学院水産科学院)は温暖化が進めば北太平洋の海水温上昇で北海                          道のシロザケの回遊ル-トか゛失われ、「約90年後の北海道では、                            シロザケの遡上を見られなくなる可能性が、極めて高い」と指摘。水                           産資源を持続的に守る政策への転換を訴える。一方、大崎満教授                            (大学院農学研究院)は、道内では温暖化によって基本的に「作物                           の生育はよくなり、リンゴなど現在は不適な植物も生育できるように                           なって「日本の食糧基地としての北海道の重要性は、ますます高ま                           る」と述べる。急激な気候変動の影響は複雑だ。大切なのは、吉田                           文和教授(公共政策大学院)が指摘する通り「正確で納得できる知                            識を得ること」から出発し、地域と地球の双方を視野に対処の方法を                           考えることだろう。興味深いのは、大崎教授が紹介している「自立的                           な循環モデル」を北海道で構築する北大の研究だ。有機農業を再生                           可能エネルギ-利用と組み合わせ、余剰な食料生産力はバイオ燃料                          に回す。さらにエコツ-リズムや環境教育で。「潜在力ある自然資源」                          を持続的に活用して自立仕組みを目指すのである。大崎教授は、北                           海道が今後の日本をけん品するモデルとなり得る可能性を正しく認                           識することから、北海道と日本の未来が開けてくる。(中川大介=北                           海道新聞厚岸支局長)

コメント

日本人=Х=集団主義

2008-06-30 16:04:00 | 学問

日米の比較実験で“差”なし

100_0851 一般に集団主義的とされる日本人と個人主義                            的とされる米国人。ところが「集団への同調」に                            ついて日米で違いはほとんどない、とする実験                            結果を東京大の高野陽太郎教授(認知心理学)                           らがまとめ、このほど米国の心理学専門誌に発                           表した。実験は、同じサ-クルに所属する学生                            5-9人に、長さの違う線3本が書かれた紙と、1本だけ書かれた紙                を同時に見せ、同じ長さの線を選ばせるもの。ただし本当の被験者                 は1人だけ。残りは「サクラ」で、わざと間違った線を選ぶように指示                           してある。40組に実験した結果、被験者がサクラと同じ線を選んだ                           回数は、平均で約25%だった。米国人を対象とした同様の実験でも                          同約25%。高野教授は「『日本人は自分の意見を押し殺しでも集団                           に同調しようとする』という日本人論は間違いだ」と指摘した。なぜこ                           のような日本人論が広まったかについては「戦前から米国人が抱い                           ていた『日本人は集団主義』というイメ-ジが戦後急速に広まり、日                           本人に刷り込まれたのではないか」と推察している。同様の実験は、                          過去に国内で複数行われており、高野教授らは1997年にこれらの                           結果をまとめ「同調は平均23%で、日米間の差はない」とする論文                           を発表している。しかし、寄せ集めの学生を対象にした実験だったこ                           とから「日本人は『ウチ』の集団には同調するが『ヨソ』には同調しな                           い」との批判が寄せられていた。このため高野教授らは、平均で2年                           以上同じサ-クルに所属し「ウチ」の集団と言える学生を被験者とし                          て、今回の実験を実施した。

<メモ> 高野教授によると、日米の国民性を比較した研究は国内外                           で19件見つかった。「日本人の方が集団主義的」とする結果は1件の                         み。13件は「はっきりした差がない」、5件は「米国人の方が集団主義                         的」だった。

コメント

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(23)>

2008-06-30 16:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                                 ネギ混植、連作障害に有効

100_0853 巻きずしの具である「かんぴょう」はウリ科のユウガ                               オを連作するとフザリウム属菌による「つる割病」が                               発生します。ところが、ユウガオとネギを一緒に植え                               ていた農家では、この病害が発生しないことを栃木                               県農業試験場が見つけました。さらに同試験場はフ                               ザリウム属菌の生育を抑える細菌がネギの根の周り                              に増殖していることを突き止め、この細菌を利用した                              つる割病の防除技術を開発しました。20年ほど前の                              ことです。これをヒントに、ウリ科のスイカとネギの混                              植(一緒に植える)試験が後志管内共和町にある北                               海道原子力環境センタ-農業研究科で行われました。その結果、ネギの            混植はスイカのフザリウム属病による連作障害に有効とされ、地元をはじ             め、全道のスイカ産地に普及しています。今ではメロンとネギの混植をし                        ている農家もいます。このように混植することで相手の生育を良くする作                         物や、お互いの生育が良くなる作物の組み合わせをコンパニオンプラン                         ツ(共栄作物)といいます。ネギなどのアリウム属植物やシソ科のハ-                         ブ類が利用されているようです。

コメント

ガ-デンらいふ<オ-プンガ-デン>

2008-06-28 16:00:00 | ガ-デニング

個性豊か 発見や驚き

100_0852 オ-プンガ-デンという言葉を聞いたことがある                            でしょうか?個人の庭を公開するという、この楽                            しい花愛好者同士の交流は、北海道内ではすっ                           かりおなじみとなりました。オ-プンガ-デンに                            関する書籍や、雑誌やテレビなどの特集も、この                           時期よく目にします。個人の庭への訪問は、うな                           るような新たな発見やわくわくするような驚きに                            満ちています。いろいろなお庭を回っていると、                            ガ-デニングブ-ムの始まったころとは変化が                             表れているようです。誰かのまねではなく、自分たちの個性を表現し                た庭が増えてきたように感じられます。お祭りのような大きなブ-ム               が去り、北海道独自の文化としてガ-デニングが根付き始めてきた                           ということなのかもしれません。道内のオ-プンガ-デンも、本格的                           に紹介され始めてから約10年。この後もずっと長く続いてほしいもの                           です。そのためにできることの一つは、訪問日を必ず守るなどマナ-                           の厳守。この交流は、庭主の純粋な好意のみで成り立っている、そ                           れを忘れずにいてください。訪問者の庭主への感謝の気持ちがあれ                          ば、きっとうまくいくはずです。とにもかくにも、まずは出かけてみまし                           ょう。満開の花が、待っています。(花新聞ほっかいどう)

コメント

学んで治そう<過敏性腸症候群>

2008-06-27 12:10:00 | 健康・病気

Q 23歳女性。1年ほど前から便秘と下痢を交互に繰り返していま                              す。最近、タ-ル状の便や血便が出るようになりました。ウサギの                              ような便しか出ないこともあります。どういう病気でしょうか?

<回答>札幌いしやま病院(札幌市中央区)肛門科 樽見 研さん

重症なら心療内科受診を                                                    

便秘と下痢を交互に繰り返すことを交代性便通異常と呼び、過敏性                              腸症候群に多く見られる症状です。消化管の機能異常に基づく疾患                            で、若年者に多くみられます。精神的・社会的ストレスのため腸の働                             きをコントロ-ルする自律神経の働きが乱れ、便通異常のほか、腹                             痛、腹部膨満感、残便感などの症状も伴い慢性的に経過します。便                             秘は大腸がけいれんするように動くため、相談者のようにウサギの                              ふんのような便になるのが特徴です。近年、社会の複雑化、ストレス                             の増加で過敏性腸症候群になる人は多く、消化器科受診者の30%                            は過敏性腸症候群ともいわれていますす。便の性状を整える薬や消                            化管の運動を調整する薬で改善しますが、重症なら心療内科的な治                             療も必要です。ただ、タ-ル便や血便が出るのであれば、腫瘍や炎                             症などの器質的疾患の可能性も考えなければいけません。タ-ル便                            は胃や小腸からの出血、血便は大腸や肛門からの出血がある場合                              に認められます。年齢から考えると大腸がんなど悪性腫瘍の可能性                             は低いと思われますが、潰瘍や感染性腸炎、最近増加している潰瘍                             性大腸炎、クロ-ン病などの炎症性腸疾患、痔疾患などの可能性も                             考えられるので、消化器科受診を勧めます。

コメント

生きるしくみ<痛みは我慢しない>

2008-06-26 16:30:00 | 健康・病気

脳に知らせる「警告」=當瀬則嗣 解説

最近の学生はダメな人や場の雰囲気を無視するような人を「痛い                            人」と表現するようです。何か人への思いやりが感じられず、私は好                           きな表現ではありません。「痛い」という言葉は、文字通り人が苦痛                           を感じたことを指すものです。人は、体のさまざまな場所で痛みを感                           じます。打撲、けがに始まって、頭痛、筋肉痛、節々の痛み、ノドの                           痛み、腹痛、胸痛など、実にたくさんの傷みがあります。でも、一口に                          痛みの様子は異なっています。たとえば、手などを切った時に感じる                           痛みと、運動しすぎたときに感じる筋肉痛とを比べると、感じ方は随                           分と違うものです。さらに、これらの痛みと比べて、おなかをこわした                           ときの腹痛は全く違った漢じですよね。手を切ったときの痛みは皮膚                           痛覚、筋肉痛は深部痛覚と呼ばれ、痛みを感じるしくみが異なってい                          るからです。ですから、筋肉痛で使う薬と腹痛で使う薬は全く異なっ                           ています。でも、人はいずれも「痛い」と表現しますね。これらの痛み                           に共通なことは、その場所に強い力がかかったり、炎症が起ったりし                           て壊れそうになったり、すでに壊れてしまったりしたときに、それを脳                           に知らせる警告であるということです。警告ですから、痛みは人を不快                          にさせます。痛みに無頓着では、体がどんどん壊れてしまうのをその                          ままにすることになるからです。また、痛みによる苦痛は、人の心をひ                          どく痛めつけます。痛かったら、痛みを抑えるとともに、早く原因を取り                          除いてしまいましょう。痛みを我慢する必要はないのです。                                (とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

コメント

道産黒大豆で免疫力アップ

2008-06-26 16:00:00 | ほっかいどう関連情報

北大教授らが調整機能を発見

道産黒大豆「「黒千石」に免疫バランスを調整する機能があることを                           北大などの研究チ-ムが発見し22日、札幌市内で開いたシンポジ                           ウムで発表した。北大遺伝子制御研究所(札幌)の西村孝司教授と、                          東京の食品開発コンサルタント「バイコ-ポレ-ション」との共同研究                          で判明した。西村教授によると、大豆や小豆など計7種類を分析した                          結果、リンパ球を刺激してがんへの免疫力を高めたり、アレルギ-症                           状を抑えたりする「インタ-フェロンγ(ガンマ)」を生み出すよう促す物                           質が、黒千石にだけ存在することが分かった。物質の特定や、健康                           効果の実証は今後の課題だが、西村教授は「北海道ブランドの農産                          物に科学的な付加価値をつけ、全国に発信する新しいスタイルになる                          可能性がある」と話している。黒千石は1970年代以降、道内で生産                          されなくなつたが、栄養の高さが注目され、2005年に栽培が復活。                          空知管内北竜町や檜山管内乙部町で年間約500㌧が生産されてい                          る。

コメント

ビ-ルを上手に注ぐ

2008-06-25 16:30:00 | うんちく・小ネタ

最初の一瞬 勢い良く

100_0846 ビ-ルのおいしい季節になってきた。仕事帰り                            に一杯、という人も多いだろう。それにしても、ビ                            アホ-ルで出されるビ-ルはどうしてあんなにお                           いしいのか。絶妙な泡とビ-ルのバランスを、家                           庭でも再現できないだろうか。お店の人に聞いて                          みた。ビ-ルと泡の割合は7対3ぐらいが理想と                           言われる。札幌市中央区のビアホ-ル「サッポ                            ロライオン札幌ファクトリ-店」に総支配人、三木                           英明さんの注ぎ方はこうだ。まず注ぎ始めは勢い                          良くグラスに入れ、意図的に泡を出す。その勢い                           は一瞬にとどめ、後はグラスを傾け、垂らしこむように入れていく。                 ビアホ-ルなどにあるサ-バ-を用いる場合も、敏ビ-ルを注ぐ場                合も変わらない。これだけ聞けば、さほど難しそうではないが、泡の                           大きさや量はデリケ-トで変わりやすく、必ず狙った通りになるとは                           限らない。三木さん自身も「毎日練習し、満足行くレベルになるまで                            5年かかった」というほどだ。もう一つ、意外に気を使われていないの                           がグラスの管理。泡と油分は大敵中の大敵で、少しでも油汚れが残                           っていたら、たちまち泡は消えてしまう。そのため三木さんのお店で                          は、油料理などの食器と一緒に洗わないよう、グラス専用の洗い場                           を設けている。「洗い終わったら自然乾燥。布でふきとるのも油がつく                          からだめ」という徹底ぶりだ。注ぎ方を工夫し、グラスの管理に気を使                           うだけで、ビ-ルの味には大きな差が出る。家庭でも試してみる価値                          はありそうだ。

コメント

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(22)>

2008-06-25 15:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         太陽熱と酸素不足で駆除

100_084730年ほど前に奈良県農業試験場が中心となっ                            て、薬剤によらない画期的な土壌病原菌の駆除                           に有効です。今では全国に普及し、主にハウス                           で利用されています。この消毒は地温か゛高まり                           やすい夏季に行います。稲わらなどの有機物を                            畑に投入し、十分な水を散布(かん水)します。次にビニ-ルフィルム                で土の表面を約1ヵ月覆い、地温を上昇させることで土壌病原菌の                            死滅を図るのです。病原菌の種類にもよりますが、糸状菌は40度                            以上以上の地温が合計で100時間以上保たれると、死滅するようで                          す。冷涼な道内でも夏季の消毒時には40度以上に地温が上がるた                          め、キュウリつる割り病、トマト半身委凋病、ホウレンソウ土壌病害な                           どへの効果か゛認められています。かん水や有機物の分解に伴い土                          壌が還元状態(酸素不足)となり、このことも病原菌の死滅を促すよう                          です。太陽熱土壌消毒とは熱と酸素不足のダブルパンチで病原菌を                          死滅させる消毒法と言えます。なお、植物寄生性線虫や雑草種子の                          駆除にも効果か゛期待できます。

コメント

生きるしくみ<メタボと動脈硬化>

2008-06-23 17:00:00 | 健康・病気

血管の老化進行に拍車=當瀬 則嗣解説

「メタボ」が注目されていますね。メタボとは「メタポリック症候群」の                           略称です。単に肥満のことを指すわけではありません。メタボは動脈                            硬化を進行させ、心筋梗塞、脳卒中、腎不全などの命にかかわる病                           気を引き起こします。では、動脈硬化とは、いったいどうゆうものなの                           でしょうか?それは文字通り、動脈の壁が硬くなり弾力性を失うこと                           です。実は、動脈硬化にはいくつかの種類があります。一番よく見ら                           れるは、粥状(じゅくじょう)硬化という種類のものです。これは、動脈                           の壁の一番内側の内膜と、その外側にある平滑筋層の間に脂肪か゛                          蓄積することで起ります。蓄積により反応が起って内幕が厚くなると                           ともに、表面がデコボコしてくるのです。これを粥腫といいます。文字                           通り粥状(かゆじょう)のかたまりで、まるで水道管の内側がさびてデ                           コボコに盛り上がるような感じです。これを放っておくと内膜が厚くなっ                          て動脈のスペ-スか゛狭くなり、血液が流れにくくなってしまいます。                           こうすると高血圧症を招きます。高血圧は内膜を傷めて動脈硬化をさ                           らに進めます。また、血液の流れが悪くなると血液が固まりやすくなり                          ます。さらに進むと血液の固まった塊が動脈を詰まらせたり、塊の一                           部がちぎれて奥の血管を詰まらせたりします。こうしたトラブルか゛心                           臓に起れば心筋梗塞、脳ならば脳卒中になってしまうのです。粥状硬                          化の原因は血液中の脂肪です。肥満、高脂血症、高血圧が含まれる                          メタポリック症候群は動脈硬化の最大の原因と言えます。ただ動脈硬                          化は、一種の老化現象で避けられないと考えられています。つまりメタ                         ボは血管の老化を異常に進めるものなのです。自分の動脈をいたわる                          ことが、大切なわけですね。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

コメント

ガ-デンらいふ「ジャ-マンアイリス」

2008-06-23 16:00:00 | ガ-デニング

花がら摘みこまめに

100_0816 茎が長く伸び、頂上に豪華な花を咲かせるジャ                            -マンアイリス(アヤメ科イリス属)。花色に幅が                           あり「レインボ-フラワ-」の異名を持つ宿根草                            です。学名のイリス(Iris)は、ギリシャ神話に登                           場する虹の女神に由来しています。高温多湿に                           弱く、本州では茎が腐ってしまいますが、夏が涼                            しく梅雨がない道内ではほとんど心配無用。花                            茎は七十㌢以上になるので、庭に植える時は億                           の場所を選び、手前に丈の低い植物を配置する                           とよいでしょう。切り花だと花持ちが悪く、2-3日                          で枯れます。強健な性質で、初心者でも比較的                           手軽に美しい花を咲かせることができます。植えたりがよく、水はけ                のよい場所を選びましょう。肥料はあまり必要としませんが、花後に                窒素分の少ない肥料を少し与えます。病害中は春、茎の根元にヨト                ウムシなどが入ったら、粒状の殺虫剤を散布しましょう。一花の寿命                           は約4日で、次々に花が咲くので、しおれたら花がら摘みはこまめに。                          そのまま残すと種に栄養分を取られて、後に咲く花がきれいに咲かな                          くなる場合があります。連作障害になりやすいので、3-4年に一度                           は株分けして新しい場所に植え替えましょう。(花新聞ほっかいどう)

コメント

脊椎動物の祖先「ナメクジウオ」

2008-06-21 15:30:00 | 学問

日米英のチ-ム発表「ホヤ類」の定説覆す

100_0819 ヒトなど脊椎動物の祖先は、海底の岩に付着し                           ているホヤ類ではなく、魚のように泳ぐことがで                            きる小さなナメクジウオ類であることが分かった。                           日米英などの国際研究チ-ムがナメクジウオの                           全遺伝情報(ゲノム)を解読し、ヒトやホヤなどと比較した成果を19                           日付けの英科学誌ネイチャ-に発表した。ホヤやナメクジウオには、                           脊椎の前段階の脊索動物と呼ばれる。脊索動物の中では、五億二                           千万年以上前に、従来は最初にホヤ類、次いでナメクジウオ類、脊                            椎動物が出現したと考えられていた。いかい、フロリダナメクジウオ                           の約五億二千万塩基対のDNA塩基配列を解読し、タンパク質を作                            る約二万一千六百個の遺伝子を特定したところ、ホヤより原始的で                           あり、染色体上の遺伝子の並び順が脊椎動物と非常によく似ていた。                         一方、ホヤは並び順が大きく変わっており、ナメクジウオ出現後に独                           自の進化を遂げた傍流判明した。脊椎動物が魚類から両生類、哺乳                          類と複雑、高等に進化できた理由については、米国で活躍した故大                           野乾博士が1970年に、ゲノム全体が数回重複する現象が起きたた                         め、との学説を発表。今回の研究で、ホヤ類の分岐から硬骨魚類の                           出現までに重複が二回起きたことも確認された。国際チ-ムには、                           日本からは京都大、国立遺伝学研究所、国立情報学研究所、理化                           学研究所の研究者が参加。佐藤矩行京大教授によると、今後は日                           本単独で脊索動物より原始的なギボシムシのゲンムを解読するとい                          う。

ナメクジウオ  外見は魚ににているが原始的な脊索動物。温帯・                           熱帯に約30種が生息し、日本では愛知県蒲郡市と広島県三原市                            の生育地が国の天然記念物。目がない。泳ぐこともできるが、浅い                           海底の砂に潜って口だけ出し、微生物を餌とする。

コメント

「漢方」人に合わせ薬を選択

2008-06-18 17:47:00 | 健康・病気

西洋医学と二足のわらじ・本間医師に聞く                                           30年の成果出版 

100_0799 呼吸器内科医の傍ら、30余年にわたり漢方を                            研究、臨床にも応用している北海道漢方医学セ                            ンタ-・北大前クリニック(札幌市北区)院長の                            本間行彦さん(71)=北大名誉教授=か゛1月、                            著書「漢方が効く-北大名誉教授30年のカルテ                           から」を、北海道新聞社から刊行した。漢方とは                            どんなものか-。西洋医学と漢方医学の“二足                           のわらじ”を履き続ける本間さんに聞いた。                               -なぜ漢方の世界に足を?                                       「勉強を始めたのは北大医局員時代の1976年、                          漢方薬に保険がきくようになったのが契機で、初                           の患者は私の父。父は老人性便秘から腸閉塞*                           繰り返し、西洋医学ではお手上げだった。わらにもすがる思いで漢方               薬の一つ、八味地黄丸を投与した。2日目から便が出るようになり、腸                          閉塞がなくなった。前立腺肥大による頻尿、低血圧、不整脈も改善し、                         歩き方や肌も若返った。一つの薬でほとんどが治り、私もびっくりした。                         それからも、西洋医学で治らない患者が次々と目の前で良くなり、漢                           方の世界にのめり込んでしまった」                            

患者で異なる病気の根源                                                    -漢方医学とは、どんな医療なのでしょうか。                                       「人をてんびんにたとえると、左右どちらか一方に傾いたのがいわゆる                          病気の状態。体にいろいろなゆがみが生じると傾きが起きる。その傾                           きを直すのが漢方だ。父の腸閉塞もゆがみの結果。だからいったんゆ                          がみを直すと、その人の病気がすべて治るというわけだ。ただ、腸閉                          塞で八味地黄丸を処方すれば、だれでも父同様に治るかというと、違                          う。ゆがみは各自異なるからだ。それを見分けるのが『証(しょう)』と呼                         ぶものさし。漢方は証によって薬が決まる。私たちは患者の状態や体                          質などを総合的に判断し、証をつかまえる。これがぴたりと合えば治る。                        証をきちんとつかむ、これが漢方の真髄、腕の見せ所だ」

「四診」で見極め適切に処方                                                  -診断は、具体的にはどのように行うのか。                                        「望診、問診、聞診、切診の『四診』と呼ぶ独特の診察法を行う。望診は、                          顔つきや体格などを、目で診る。問診は、家族や仕事など生活環境もよく                        聞く。聞診は、声の調子や体臭など、耳や鼻で診る。切診は、患者に触                         れる触診で、脈や腹や舌などを診る。医師でないとできない医療行為だ。                       『漢方は効かない』は誤解。証をきたんとつかまえれば8~9割は改善す                       る。『漢方薬は1-2年のみ続けないと効かない』も間違い。効果は通常                         1~2週間で表れる。体質改善は2-3ヵ月が目安。副作用はゼロではな                        いが、軽い例が多い」                                                      -二足のわらじで30余年。これからの目標は。                                      「漢方を求める患者が増えている。漢方は立派な治療法。西洋医学と遜                        色ないことを、広く知ってもらいたいし、漢方を知り、治療できる医師が増                        えてほしい。かつて漢方は大学でゲテモノ扱いされた。隠れて勉強した                         時代に比べれば変わった。精通する医師も少しずつだが増えている。私                        は目の前の患者が、西洋医学でも漢方でも、どうすれば良くなるかを考え                       る。結果的に9割以上が漢方の恩恵を受けられるように、今後も力を尽く                         したい」

漢方が効く―北大名誉教授30年のカルテから 漢方が効く―北大名誉教授30年のカルテから
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-01

コメント

ひと2008 石橋 栄紀さん

2008-06-17 17:00:00 | 人物100選

「放牧推進」の浜中町農協組合長 いしばし・しげのりさん

100_0798_2 低コストで環境に優しいと注目される「放牧酪                           農」。その推進を本年度、浜中町農協(釧路管                            内浜中町、198戸)が全国の農協で初めて事                            業計画に明記した。「環境と経済の調和は今世                           紀最大の課題。放牧は、地球上で酪農家が生きていくための取り                組みだ」ふん尿を自然に土壌還元して高栄養の牧草を育て、放牧                            した牛に存分に食べさせて良質の牛乳を-。約10年前から同農協                           の姿だ。その実現へ、放牧技術の研究と普及、牧道整備などをさら                           に進める。千葉工大で管理工学を専攻した異色の酪農家三代目。                            旺盛な好奇心で配合飼料の大量給餌など新しい飼い方に挑んでき                           たが、オイルショック時の飼料高騰も経験。行き着いた結論は「牧草                           という地域資源の活用こそ経営安定への道だ」。組合長在任18年。                          地域の酪農の未来を語る言葉は明快だ。「浜中の牛乳を求める消                            費者がいる限り、浜中の酪農は生き残れる。酪農家が『浜中の牛乳                           は100%と安心』と言えることが大事」デ-タ分析に基づく乳質向上                           に先駆的に取り組んだ同農協だが、近年は牧草地の森林再生など                           環境保全に力を注ぐ。「生乳も産地間競争の時代が来る。環境は重                           要な『差別化』のポイント」と。5月で任期七期目に。妻、息子一家と                           6人暮らし。搾乳牛110頭は夏場、放牧する。68歳。

コメント

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(21)>

2008-06-16 14:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         土壌に根残すと病気のもと

100_0797 栽培基幹が短くて済むホウレンソウは、1年間                            に同じ畑で複数回栽培されます。農家は収穫時                           に地面に近いところから刈り取るので、根が土                            壌に残ります。中には土壌病害にすすり、病原                            菌に感染している根もあります。これが感染源となって、次に作るホ                     ウレンソウに土壌病害を引き起こすことがあります。そこで、ホウレン                           ソウの根を土壌に混入し、その後にホウレンソウを栽培し、調べてみ                           ました。予想通り、根腐れ症状のある根の混入で、ひどい土壌病害                            が発生しました。ところが、症状のない正常根でも土壌病害が発生し、                         生育が劣りました。一見、正常な根に見えても、病原菌に感染してい                          た根が含まれていたのです。この結果から、収穫時にホウレンソウを                           寝付きで抜き取ることが、土壌病害を抑える上で望ましいことか゛分                           かります。家庭菜園ではホウレンソウをはじめ、作物を寝付きで収穫                           されてみてはいかがでしょう。なお、病気が分かった野菜はすぐに抜                           き取って、畑の外に出すことをお薦めします。

コメント