゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

暖房器具のメンテナンス

2011-02-28 18:10:18 | うんちく・小ネタ

原因がやっとわかりました

北国にとって欠かすことの出来ない暖房器具、当方も移転とともに灯油スト-ブを設置しました。新規での購入に、設置は専門業者に依頼しホ-ムタンクは前任者の設置していたものをそのまま継続にて使用することにしました。シ-ズインとともに点火し、使用開始。ところが、なんとなく不完全燃焼なのか匂いが気になります。燃焼状態は一見良好そうですが感じ悪い状況ですのでメ-カ-に即刻連絡。最近はガスの不完全燃焼トラブルで社会的問題に発展したこともあり即対応してくれます。現場での原因究明ができずに、引き上げ検査をしてくれました。その結果は、工場での問題点は見つからず、リンクの交換で再設置しました。状況は一向に改善されぬまま、シ-ズンも終わりました。翌シ-ズンの始まりに、異常状態の再演です。仕様書を再度読み返し、設置順序をたどって排気口のつなぎ目に問題がありそうなので、近くの販売店から純正リングを購入し交換、更にアルミテ-プで密封するという念の入れようでそのシ-ズンを過ごしました。販売店にも、排気ガスの問題点を特定するのは難しいとの話に半場あきらめ状態です。他の暖房、エアコンの冬期間使用も考慮にいれましたが、北国の冷涼な真冬には対応ができません。4シ-ズン目に入った今年も、再、再度問題解決を依頼をしました。快く業者を派遣してもらい、排気口関連の一新を行ってもらい、また外気の排気ガスが室内に入らないように、隙間の密閉などを支持され実行。一見、改善されたようなニュアンスでしたが、今度は匂いが収まった感じでしたが、目に痛みが起こり排気ガスの種類が変化したことを認識しました。仕様書を何度も読み返しているうちに、灯油に問題があるとトラブルになることが示唆されていることに気が付きました。早速、ホ-ムタンクのメ-カ-に問い合わせをし水抜きの方法とフィルタ-の交換を実践、なんと何年にもわたったトラブルの解消です。一週間後に多少匂いが再発しましたが、外気温で凍った水分が解けたものと解釈し、もう一度水抜きを敢行、ついに解決です。器具に問題点が見つからなかった時点で、プロとして灯油に問題点を示唆されていれば早急な解決が可能だったのに、自社商品のみに対応していたことに問題意識の知識不足を改めて認識ししました。当然、他者への対応に生かして貰うよう進言したのは言うまでもありません。

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ゴキブリの神経反応解析

2011-02-28 12:53:52 | うんちく・小ネタ

雌同士 恋のライバル認知?

北大研究班 行動把握駆除に応用も

北大電子科学研究所の西野浩史助教(41)らの研究グル-プが、多くの昆虫で雄にしか確認されていなかった雌のフェロモンをかぎ分ける能力が雌にも備わっていることを、ゴキブリの神経反応の解析から突き止めた。この神経反応は雌の繁殖行動に関係が強いとみられ、害虫駆除の新しい方法の確立に役立つ可能性がある。西野助教は「雌には卵を産むため、害虫駆除にはその繁殖行動の解明が特に重要」と話している。英科学誌「ケミカルセンス電子版」に掲載される。同グル-プはにおいに対する昆虫の神経反応を研究しており、ゴキブリが他の昆虫に比べ神経構造が大きく、他の昆虫との共通部分も多いため、研究対象に選んだ。多くの昆虫は雌だけが発するフェロモンに雄が誘導され、交尾する。西野助教らは九州に生息するワモンゴキブリの雌の触角に性フェロモンを近づけ、神経細胞(ニュ-ロン)が電気的に反応するかを調査。雄が反応するなどの目的が考えられる。雌が雌のフェロモンを感じていることが明らかになったことで、他の昆虫を含む雌独自の生殖行動の解明に役立つ可能性がある。西野助教は「ゴキブリだけでなく、近縁のシロアリの駆除などに応用できることも考えられる」と話している。

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回路描く光を微細化

2011-02-26 19:21:33 | ニュース

宇都宮大など 半導体 容量10倍も

100_8108 半導体を使った電子部品の小型化に向け、研究を進めていた宇都宮大(宇都宮市)や長岡技術科学大(新潟県長岡市)などのグル-プが、半導体に回路を描く光の微細化に成功した。波長が従来の30分の1で、より小さな回路を描くことができる。グル-プの東口武史・宇都宮大准教授は「実用化すれば同じサイズの電子部品でも容量が10倍以上になる。スマ-トフォン(多機能携帯電話)でDVDが見られるほど性能が上がり、コストダウンにもつながる」としている。研究論文は米専門誌に掲載され、英専門誌「ネイチャ-フォトニクス」でも取り上げられた。宇都宮大によると、回路はレ-ザ-光を使って半導体の表面に描く。波長が短いほど細い線が描けるが、最先端の装置でも波長は193ナノ㍍(ナノは10億分の1)。線の幅は細くて30ナノ㍍程度だ。グル-プは、金属にレ-ザ-光を当てると金属自体からより波長の短い光が出ることに着目。以前から金属のスズで実験していたが、レアア-ス(希土類)を材料にしたところ6・5~6・7ナノ㍍と、より短い波長の光が得られた。幅10ナノ㍍以下の線も描けるという。昨年、レアア-スを使った研究に着手。レ-ザ-光の波長の調整を重ね、レ-ザ-光に対するレアア-スの光のエネルギ-の割合(発光効率)も、実用の可能性が一気に高まる1%を超えた。東口准教授は「発光効率をさらに上げ、10年後の実用化を目指したい」と話している。

※半導体部品の製造 半導体を使った電子部品の製造過程では「ステッパ-」と呼ばれる装置を使い、光で回路図を“縮小コピ-”して半導体の表面に焼付ける。最先端のステッパ-は光線にレ-ザ-光を使うが、次世代型も開発中。レ-ザ-光を金属に当てると金属がプラズマ状態となり、プラズマが出す光を光源とするタイプで、数年以内の実用化が見込まれている。

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最小の磁気センサ-開発

2011-02-26 17:47:26 | ニュース

千葉大 パソコンの小型化に

パソコンなどに記録された情報を読み取るのに必要な磁気センサ-に有機分子を利用し、世界最小のセンサ-の開発に成功したと、千葉大の山田豊和特任准教授(ナノサイエンス学)らの国際研究チ-ムが20日、英科学誌ネイチャ-・ナノテクノロジ-(電子版)に発表した。山田准教授によると、インクや顔料などの発色効果に有用なフタロシアニン有機分子をセンサ-に利用。分子1個は100万分の1㍉で、金属やレアア-スなどの無機物を使った従来のセンサ-の100分の1程度の大きさとなる。従来の約10倍の感度があり、安価で耐久性にも優れているとしている。山田准教授は「パソコンなどの小型化につながる環境に優しい製品の開発に役立つ」と話している。

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夜明けの光 春告げる

2011-02-26 17:05:26 | 健康・病気

早まるとホルモン分泌 理化学研など解明

100_8107 夜明けの光が照り始める時間が早まることで、生物が春の訪れを知る仕組みを理化学研究所神戸研究所(神戸市) や近畿大(大阪府)、京都大チ-ムが突き止めた。

理研の上田泰己プロジェクトリ-ダ-は「生き物が季節を感じ取り、発情期を迎えたり冬眠したりする生態の一端が分かった。人間でも季節によって気分が浮き沈みする季節性情動障害が知られており、治療に寄与できるかもしれない」としている。チ-ムは、春になると脳内で作られる特有のホルモンを2008年に名古屋大と共に発見していた。今回、マウスに光を当てる時間を調節し、昼間が短い冬の日照条件(昼8時間、夜16時間)で3週間飼育。この状態では、春ホルモンはほとんど分泌されなかった。夜明けを8時間早めると分泌されるようになった。日没を8時間遅らせて昼を長くしても春ホルモンは作られず、夜明けの光で季節変化を認識していることを確かめた。春ホルモンが出るようになるには、夜明けが早まると働き始める遺伝子「Eya3」が必要なことも発見した。成果は米科学誌カレント・バイオロジ-に掲載された。

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ヒ素で成長 新細菌

2011-02-26 16:22:54 | ニュース

米の湖で発見 生命の要素異なる

100_8034 [ワシントン共同]通常の生物にとっては有毒なヒ素を、生命活動の根幹となるDNAに取り込んで成長できる細菌を発見したと、米航空宇宙局(NASA)などの研究グル-プが、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

地球上の生物は、主に炭素、酸素、水素、窒素、リン、硫黄の6元素でつくられており、これらは生命活動に不可欠と考えられている。だが、この細菌はリンをヒ素に換えても生きることができるという。現在知られているものとは異なる基本要素で生命が存在する可能性を示し、生命の誕生、進化の謎に迫る発見といえそうだ。専門家らは生命を構成するのが6元素であることを前提に地球外の生命探しを進めているが、研究グル-プは「どのような物質を追跡の対象にするか、より真剣に考えなければならない」と指摘している。研究グル-プは、米カリフォニア州にあるヒ素濃度の高い塩水湖「モノ湖」に生息する「GFAJ1」という細菌に着目。ヒ素が多く、リンが少ない培養液で培養すると、リンが多い培養液よりは成長は遅くなるものの、細胞数が6日間で20倍以上に増え、GFAJ1はヒ素を取り込んで成長することを確認した。細胞内の変化を調べると、DNAやタンパク質、脂質に含まれていたリンが、培養によってヒ素に置き換わっていた。リンとヒ素は化学的性質が似ているため、このような現象が起きたと考えられるが、どのように置き換わるかや、置き換わった分子が細胞の中でどのように働くかは分からないとしている。

進化史上古くない  生命の初期進化を研究する山岸明彦東京薬科大教授の話 

リンの代わりに化学的性質が似ているヒ素を利用する微生物の存在は、理論的には考えられたが、実際に見つけるのは難しかった。大腸菌に近い仲間なので、進化史上、それほど古くないのではないか。今回の発見により、「生き物」というものの考え方がかなり広がった。地球外生命を探す際の視野も広げる必要がある。例えば、土星の衛星タイタンには液体のメタンがたくさんあり、水の代わりにメタンを利用する微生物が存在するかもしれない。

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「伝説のコメ」復活

2011-02-26 15:17:50 | うんちく・小ネタ

山形県産「さわのはな」                                               アイガモ農法応用 農薬への弱さ克服

100_8109 味の良さで知られていたが、農薬に弱く大量生産に適さないとして市場から姿を消した山形県産米の「さわのはな」が近年、有機農法などにより徐々に栽培量を増し“伝説のコメ”の復活と話題を呼んでいる。                    さわのはなは1960年に山形県が開発。おいしく冷害にも強いとして県の奨励品種になったが、精米すると小粒になるほか、化学肥料で味が悪くなる欠点もあり生産されなくなった。山形県長井市で復活に取り組んだのは農業遠藤孝太郎さん(58)と横沢芳一さん(58)。自家用に育てていた農家から種もみを譲り受け、95年に栽培を開始。当初は化学肥料や除草剤も使ってみたが、うまく育たず「田から消えた理由が分かった」という。2人は99年、先進的な有機農法で知られた宮崎県綾町を訪れ、町ぐるみの堆肥作りやカモを放し飼いする「アイガモ農法」を学び、さわのはな作りに応用。収量を追求せず、目の届く範囲で丁寧な栽培を心掛けることで、徐々に安定した栽培を可能にし、昨秋約5・5㌶の田から約20㌧を収穫した。おいしさが口コミで広がり、お得意さまは全国で約300軒に。栽培を希望する農家に種子の配布も始めた。ほかの農家も含めた県全体での作付け面積は昨年までに約45㌶に拡大したという。遠藤さんは「この秋ねおいしく安全なコメをみなさんに届けたい」と意気込んでいる。

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日本人の体質には和食が一番

2011-02-25 19:43:39 | 健康・病気

はなし“抄”子供の頃から食べさせて

食生活の改善を訴える医師 昇 幹夫さん

「食べ物を変えると人生が変わる」という題でお話しょうと思います。食という字は「人」を「良」くすると書きます。食は体をつくる上で非常に大事だと、ずっと考えてきました。

1997年から13年間にわたって計300世帯の1週間の食卓を調査してきた専門家がいます。母親に朝昼夕の食事の写真を撮ってもらう簡単な調査です。しかし写真からは家庭の真実が、食卓によく出ているのが分かります。みんなで食卓を囲む1960年代は、心も豊かな「豊食」といわれました。その後、食べ物があふれて粗末にする「飽食」になり、今は食に関する知識が不足していて呆れた「呆食」だと言う人もいます。                                     最近では、朝食をスナック菓子で済ませたり、夕食はほぼ毎日外食で済ませたりする家もあるようです。これでは栄養が偏ってしまいます。現在、10代の糖尿病や高血圧は珍しくありません。最近では11歳で脳卒中になった子供がいました。6歳で総入れ歯という子供もいます。生活習慣病の低年齢化が進んでいるのです。                                   ついに今年は、子供用の便秘薬が売り出されたそうです。それだけ需要があるんですね。食生活を見直さず薬に頼ろうとする。そのうち薬を飲む回数が増えて、悪循環に陥るでしょう。昔はありませんでしたが、今の若い母親はよく子供に「〇〇ちゃん、今晩、何が食べたい?」と聞くそうです。子供に聞けば、ハンバ-ガ-のようなジャンクフ-ドやカレ-が挙がるのは当たり前です。子供に合わせる必要はないと思うのです。しつけは「おしつけ」なのですから。                              というのも、味覚は10歳までに決まると言われているからです。子供の頃に何を食べるかは非常に大切です。10歳までに伝統的な日本食をたたき込もうと1980年代から、和食の給食を出している大阪府の保育園があります。子供たちは毎日、サバのみそ煮や切干し大根などを食べます。その結果、高校生になってもファストフ-ドに手を出さないそうです。日本人はもともと、何千年もの間、飢餓に耐えてきたことで、少ない栄養や脂肪で生きていける飢餓耐性遺伝子があります。その体に高カロリ-、高脂肪は良くない。やはりヘルシ-な和食が合っています。また、食べるなら生食が良いですね。火を使うと食べやすくなり、食べ過ぎて病気になることもある。生食が一番多いのは和食。だから和食は健康的と言われるのです。旬の物を食べることも大切です。春は芽、夏は葉物、秋は果実、冬は根菜と、四季を通して旬の食べ物は豊富にあります。フキノトウなどは少し苦味がありますが、昔の人はうまい調理法を生み出しています。別の側面からも食の話をしましょう。料理をする人はぼけにくいと言われます。夕食を作る時、まずは「昨日は何を食べたかな」「冷蔵庫に何があるかな」と考えて思い出そうとしますからね。男性も定年後、積極的に料理をするといいでしょう。そばやうどんを打つのは手先を使うので、ほけ防止になります。最近はス-パ-に買い物に行く男性が本当の「ス-パ-マン」かもしれませんね。今は、幼い時からフレンチやイタリアンなど世界の味に親しめる。でも私たちは日本人です。行き過ぎは良くない。国際人から少しだけ食い改めて、「穀采人」を心掛けてみてはいかがでしょう。

※のぼり・みきお 1947年、鹿児島県生まれ。82年より大阪で麻酔科、産婦人科の専門医として勤務。99年に病院を退職してからは、産婦人科診療をしながら「日本笑い学会」副会長などを務め、笑いの医学的効果を研究。大阪市在住。

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健診で寿命は延びない? ③

2011-02-24 19:12:20 | 健康・病気

-がん検診も批判していますが、実際に早期発見・治療で治った人もいるのでは。

検診で「要精密検査」と言われても多くはがんではない。必要のない精密検査や治療を受け、体調が悪くなることもある。がんとそうでないものの間には無数の段階があり、腫瘍によっては大きくならないものもある。がん検診で命が救われたという人がいたとしても、統計的には検査を受けても受けなくても寿命はかわらない。旧チェコスロバキアの研究者が20年ほど前に年2回、肺がん検診を3年受けるグル-プと、全く受けないグル-プをつくった。3年の研究期間終了後、さらに3年間、経過をみると、肺がんで死亡した人数も総死亡人数も、検診を受けている方が多いという驚くべき結果が出た。専門家の間で激論が起こったが、エックス線(放射線)が影響している可能性もある。日本人のエックス線検査は世界で断トツ。専門家は「病気の早期は早期発見という利益の方が、放射線による不利益を上回る」とデ-タを基に主張するが、そもそも国民全員が受けられる、がん検診を行っているく荷は少ない。

-メタポ健診も疑問だと。基準に問題があるのか。

基準は関係ない。そもそもこうした健診が必要なのか、だ。メタポ健診が始まる前、現場の医師から「なぜ新たな病気をつくるのか?」と疑問の声が出た。メタポリック症候群では肥満によって血中の中性脂肪が増え、血糖値も高くなり、大量のインスリンは枯渇し、糖尿病や高血圧のリスクがさらに高まるとされている。しかし、私が行っている2千人の日本人を対象とした大規模調査では肥満があり、かつインスリンが増えている人は数人。日本であらためてやる必要のある健診ではない。

-では医療には何を求めればいいのか。

現代医療を否定はしない。自分も病気になれば薬を飲む。大切なのは予防で、血液検査は受けるべきだ。バランスのとれた食事と習慣的な運動は何より重要で、そうしない人と比べ20%以上寿命が違うデ-タがある。スウェ-デンのような予防を中心にした地域診療所の制度を確立すべきで、症状を電話でなどでも相談できるようにすれば、必ずしも病院へ行かずに済む。日本人の病院に行く割合は世界トップ。むやみに病院に行けば過剰な医療で健康を害するリスクも高まる。家庭医や周辺スタッフを増やすことで、過剰医療を抑制でき、医療費は大幅に抑えられるだろう。医師不足が言われているが、医師を増やすと無駄な医療行為が増える可能性もある。

天文学者のガリレオ・ガリレイが「地球が回っている」と地動説を唱えた時、当時の人々は異端のレッテルを張った。だが今、この説を疑う人はいない。おうおうにして、人はその時々の常識から独断的な判断を下し、そこから離れられない。

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健診で寿命は延びない?  ②

2011-02-24 17:52:50 | 健康・病気

薬や治療で別の病気に予防中心の制度が必要

100_8028 -健診を受けても寿命は延びないのはなぜか。

30年ほど前から世界各国で数千人単位で10年以上の大規模・長期にわたる臨床試験(調査研究)が始まった。90年代に論文が出始めた。それまでの常識と違う結果が出てきた。例えば高血圧の薬の効果を検証する研究では、一つのグル-プに実薬。もう一方に何の効果もない偽薬を投与し、5~10年後調べた。実薬を飲んだ方は血圧が低下、高血圧の人に多い脳卒中の発症も減少した。ところが、総死亡(あらゆる原因の死亡)は実薬も偽薬もほぼ一緒だつた。                              
具体例を挙げる。英仏日など国際合同チ-ムが2001年に発表した調査は、6105人を実薬群と偽薬群に分け、4年間の死者数を追跡。脳卒中死亡は実薬群が42人、偽薬群が50人だったが総死亡実薬群が306人、偽薬群が319人で統計的には誤差の範囲。服薬で長生きするとは言えなかった。

-どうしてそんな結果になったのか。

薬の服用で血圧が下がりすぎて倒れ、転落・交通事故に遭うこと。降圧剤は血管が破れる脳出血は防ぐが、逆に血液の流れを悪くし、脳梗塞などを起こすこともある。さらに薬の服用でうつ状態となって自殺する人もいて、総死亡は変わらなかった。これは糖尿病など他の病気でも同じだ。

-薬は効果があるという確かなデ-タを基に国に認可され、投与されているのでは。

医療は専門化し、次々に最先端の治療が登場、現場の医師は深い知識を持っている。しかし、自分の分野のことは知っていても他の分野は知らない。薬を飲めば血圧は下がるし、血糖値も下がる。だが、その薬を10年、20年飲んでどうなるかはだれも検証していなかった。これは薬以外の治療も同じで、医療のマイナス面は意外に大きい。

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健診で寿命は延びない?  ①

2011-02-24 16:05:29 | 健康・病気

過剰な医療は健康へのリスク

100_8026 「健康診断は自身の体の状態を知るための大切な手段」「早期発見、早期治療こそ健康への近道」-だれもが疑わない耳慣れたキャッチフレ-ズだが、新潟大医学部の岡田正彦教授(64)=予防医学=は「検診(健診)を受けても寿命は延びない」と批判する。過剰な検査・治療が行われている、と現代医療に警鐘を鳴らす。

現状は?

保険者に義務付け、費用は全国で年9000億円

労働安全生活では全事業者に、従業員に対する年に1度の定期健康診断を定め、違反すると罰則を科せられることがある。2008年度から特定健診(メタポ健診)制度が導入され、40歳から74歳までを対象に保険者(自治体の国保含む)に健診実施を義務づけた。健診は成人の大半が受け、費用は全国で年間9千億円程度に上るとの資産もある。がん検診について厚労省は「検診で救える命がある」として受診率50%達成のキャンペ-ンを進めている。                                 
国立がん研究センタ-がん予防・検診研究センタ-は科学的根拠に基づく検診推進の立場から、それぞれの検査法について推奨グレ-ドを定め、公表している。例えば胃がんを調べるエックス線検査は「死亡率減少効果を示す相応な証拠がある」とBグレ-ド。
ただ、撮影方法によっては放射線被ばく量が多くなるため、「事前に不利益に関する十分な説明が必要」としている。一方で、がん検診をやめる自治体も出ている。長野県泰阜村は「見落としの多いがん検診はむしろ有害」「不安をあおるだけ」などの理由で1989年にがんの集団検診を廃止(子宮、乳がん除く)。受けたい人だけが医療機関で受診する個人検診に切り替えた。                       
同村によると、検診廃止後もがんの死亡率は変わらないという。長野は全国でも1人当たりの医療費が少ない県として知られるが、泰阜村は県内でも最下位水準の少なさだ。

※おかだ・まさひこ 1972年新潟大医学部卒。同大脳研究助手などをへて90年同大医学部教授。専門は予防医療学。コレステロ-ル、血糖、尿酸、血圧などの高い人、肥満者を対象に予防医学外来を開設。97年には世界に先駆けLDL(悪玉) コレステロ-ルの測定法を開発した。「検診で寿命は延びない」「医療から命をまもる」など著書多数。京都府舞鶴市生まれ。

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初期人類も二足歩行

2011-02-23 16:29:52 | うんちく・小ネタ

猿人足裏に「土踏まず」

100_8116 初期の人類で「ル-シ-」の愛称を持つ化石でも知られるアファ-ル猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)は、足裏にヒトと同じ土踏まずのア-チ(弓)状の形があったとする研究結果を、米ミズリ-大などのチ-ムが米科学誌サイエンスに発表した。アフリカ東部・エチオピアで発掘した約320万年前の足の骨を分析した。アファ-ル猿人は樹上での生活ではなく、地上で直立二足歩行していたとの説を裏付ける内容。チ-ムは、足は木の枝など物をつかむ構造から、ヒトのような二足歩行を可能にする構造に進化したとみている。                         チ-ムはエチオピアのハダ-ルで、左足の薬指と足首の部分にある「第4中足骨」の完全な形の化石を発見。チンパンジ-やゴリラ、ヒトの骨と比較したところ、骨の先端が地面に平らに着くようねじれ、骨が地面に対して傾きを持つなど、ア-チを持つヒトの骨と同じ特徴を持つことが分かった。地面をけり出す強さと衝撃を吸収する柔軟さがあったと考えられるという。諏訪元東京大教授(形態人類学)は「足の他の骨の分析からア-チがあると判断した研究はこれまでにもあるが、今回のように甲の部分の保存状態がいいものはめったにない。完全な素晴らしい骨で、二足歩行に特化していたとの説を支持するものだ」と話している。

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iPS細胞から骨のもと

2011-02-23 15:53:38 | 健康・病気

近畿大 マウス体内で作製成功

100_8114 さまざまな細胞になることが出来るヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)をマウスに移植し、骨や軟骨、筋肉などのもとになる「間葉系幹細胞」を効率よく作る方法を近畿大医学部(大阪府大阪狭山市)のチ-ムが開発し、21日発表した。  従来、IPS細胞から目的の細胞を得るには、化学物質を含む液中で培養するのが一般的。福田寛二教授は「生体内で作らせると本来の環境に近いため、簡単に、より質の高い細胞を得られ、骨の再生医療や薬効試験に広く利用できる可能性がある」としている。チ-ムは拒絶反応が起きないようにしたマウスにヒトのiPS細胞を移植。1~2ヵ月後、体内でiPS細胞から作られた直径2㌢の細胞の固まりを取り出し、ヒトの間葉系幹細胞だけを分離することに成功した。この間葉系幹細胞が骨などの細胞になることを確認。培養する方法では得にくかった膵臓などの細胞も得られる可能性が高いという。間葉系幹細胞は、ヒトの体内にあり、再生医療に向けた研究が進んでいるが、採取には通常、手術が必要。増殖力が弱く、十分な量が確保できないなどの課題もある。

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プロ棋士の「直観」解明

2011-02-22 17:48:26 | うんちく・小ネタ

理研 脳の特定部位活性化

羽生善治名人らプロとアマチュアの棋士が詰め将棋などの問題を解いている際の脳の活動を分析したところ、プロは特定の部位がアマに比べて活発に働いていたとする研究成果を、理化学研究所が米科学誌サイエンスに発表した。                                   日本将棋連盟が協力し、プロ、アマ延べ約60人が参加。理研の田中啓治チ-ムリ-ダ-は「状況を瞬時に判断し、最善の一手を導くプロの『直観』は、10年以上の経験が必要といわれる。これに関係する脳の領域を明らかにできた」と話している。研究はまず、駒が配置された将棋盤の画像を短時間見てもらい、配置を認識する際の脳活動を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で計測。その結果、プロはアマに比べ頭頂部の後方にある大脳の「楔前部」という部位が約3倍、活発に働いていた。詰め将棋の問題を1秒間だけ見せて次の一手を答える実験では、プロはより深部の大脳基底核にある「尾状核」と呼ばれる部位が活発化。より活発に働く棋士ほど正答率も高かった。アマチュアはこの部位があまり活動していなかった。この二つの部位が連動して働くことで、プロの直観が生まれているとかんがえられるという。

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虫歯酵素構造を解明

2011-02-22 17:11:25 | 健康・病気

京大など 予防物質開発に期待

静岡県立大や京都大なとの研究チ-ムは、虫歯の原因となる酵素の立体構造を分子レベルで解明した。構造情報を基に、酵素の働きを抑える虫歯予防物質の開発が期待できるという。研究成果は、米科学誌の電子版に近く掲載される。                                研究チ-ムによると、虫歯は日本人の約9割がかかる身近な生活習慣病の一つで、長期間放置すると敗血症から死亡する例もある。口腔内の細菌が作る酵素「グルカンスクラ-ゼ」が、口に入った砂糖からグルカンという糖を作り、この糖が他の細菌を巻き込んで虫歯の原因の歯垢(ブラ-ク)を作り出している。この酵素の働きを抑えれば虫歯の発症リスクが減り、緑茶に含まれるカテキンなどに抑制効果があるとされてきたが、より効果的に抑制するには酵素の分子レベルでの解明が不可欠だった。研究チ-ムは、この酵素を結晶化し、規則的に並べた上でエックス線を当てて結晶内部の配列を特定、立体構造を解明した。またグルカンが合成される際に、酵素が分子レベルでとう働くかも分かったという。

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