゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

次世代人材育成の現場

2009-07-28 17:24:21 | 社会・経済

北大も「雇い止め」不安

北大教職員組合(宮崎隆志委員長)は、北大の非正規職員を対象に「雇い止め」など不安定な労働実態について初めての調査を行い、結果をまとめた。フルタイムで働く職員の6割が担当業務の内容は正規職員以上か同じと感じている一方、低賃金や雇い止めで生活に不安を抱いている現状が明らかになった。

100_7202 非正規職員初調査                                              「生活苦しい」7割 8割が「期限撤廃を」

調査は昨年12月から今年2月にかけ、主に事務系一般職の非正規約8百人に質問を送り、267人から回答を得た。うち週40時間勤務のフルタイムで働く契約職員60人、週30時間以内の短時間勤務職員167人について分析した。北大の労働契約は原則1年、期間は最長3年とされている。担当業務の内容は契約の61%、短時間の39%が「正規以上」「正規と(ある程度)同じ」と回答。「比較できる正規がいない」が契約で29%、短時間で33%あり、同組合は「正規を置かず、実質業務を非正規に一任している表れ」と指摘する。一方、生活面では、税込み年収は契約が平均約350万円、短時間は百数10万円。契約の77%、短時間の65%が「生活が苦しい」と感じ、全体の8割以上が「次年度への不安か゛大きく業務に打ち込めない」「仕事の流れをつかんだころに雇用満了になってしまう」などとして雇用期限の撤廃を望んでいた。宮崎委員長は「非正規職員は大学の中核的業務を担っているが、処遇が見合っていない」として、大学側に待遇改善を求める方針。

待遇改善の動きなし 大学側

「来年どうなるか不安でつらい」「1年契約でいいから期限撤廃を」-。北大教職組合が実施した非正規職員の実態調査では、「雇い止め」の不安を抱えながら大学を支える非正規職員の切実な姿が浮かび上がった。「分かっていて選んだ職場だから仕方ない。専門性か゛評価されないのは残念ですが・・・」。北大総合博物館で資料管理を担当する持田誠さん(36)はあきらめがちに言う。「研究支援推進員」という名の短時間勤務職員で、今年が3年目。来春以降、ここでは働けない。学芸員の資格を生かし、勤務は週5日、1日6時間。諸手当はなく、年収は140万円程度。それでも自費で研修会に参加し、この春には乾燥から貴重書を守るため、展示室に加湿器を置くことを職場で提案。1ヵ月の試行中、休日も加湿器に水を足しに通った。今後、働きながら職を探すが、「正規のポストはほとんどなく、「流しの学芸員」にならざるをえない」。

学部事務室で働く短時間勤務の30代女性は、履修届受理区資格取得にかかわる重要な役割を担い外部の問い合わせにも応対。「責任の重さに条件が見合ってない」と感じる。月収は12、3万円という。国立大の多くは2004年の独立法人化に合わせ、厚生労働省が雇用トラブル防止のために定めた基準を参考に、非正規の雇用期限を3-5年の間で定めた。国からの運営費交付金が減る中、正規職員を減らし、非正規に恒常的な業務を任せる大学は増えている。ただ、非正規の待遇改善の動きも。全国大学高専教職員組合(東京)の調査では「回答した国立43大学のうち、今春から7大学が非正規の雇用延長や雇い止めの実質廃止に踏み切った。同組合は「大学自身が、雇い止めは効率的でなく、教員研究活動にマイナスと気付き始めた」とみる。約30年前から非正規の雇用期限を3年としている北大は「現時点で期限撤廃の考えはない」(人事課)と言う。「期限をなくし、非正規職員の1年契約を繰り返し更新することで正規のように継続的に雇用するのは、必ずしも妥当とは言えない」との判断だ。教授や正規職員からは「優秀な人には長く働いてほしい」と一律雇い止めに疑問の声も出ている。 

北大の非正規職員 約4600人(昨年6月現在)を 大学が直接雇用している。教職員組合によると、研究員や学生アシスタントを除く一般職は2千人弱で、事務職は情報処理や語学を生かした留学生対応、技術職は実験補助や観測など、専門的義務も少なくないという。正規職員は約4200人(同)                                                 

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ガ-デンらいふ「アジサイ」

2009-07-28 14:20:05 | ガ-デニング

耐寒性ある品種多く

100_7223 夏の花の定番、アジサイが、見ごろを迎えています。俳句の夏の季語に使われるなど、日本人にとって親しみのある花ですが、日本庭園や古寺に咲く姿が思い浮かび、洋風の自分の庭では使いづらい、という人もいるのではないでしょうか。しかし、ヨ-ロッパの庭でもアジサイは使われています。さらに、耐寒性のある品種が多く、北海道でも比較的栽培は簡単。木の花が少なくなる時季に彩りを添えるアジサイは、北海道の庭にもぜひ取り入れてほしい樹木です。いくつか北海道の庭向きの品種を紹介します。まずアヤチャ(甘茶)やシチダンカ(七段花)、エゾアジサイなどのヤマアジサイの系統。葉が小さくて薄く、樹高もコンパクトなため、ほかの植物の邪魔をしません。また、そのそそとした美しさが庭に野趣ある風情を与えてくれます。アナベルやカシワバアジサイなど北米産の品集や、道内にも自生するノリウツギやツルアジサイも特に寒さに強く、お薦めです。これらはすべて白花なので、どんなシ-ンにもなじみやすく、清らかな雰囲気の庭に溶け込むアジサイで、夏庭を涼やかに彩ってみませんか。(花新聞ほっかいどう)

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メタボ仕組み解明

2009-07-27 17:27:38 | 健康・病気

東大グル-プ Tリンパ球 脂肪内炎症の原因

糖尿病や全身の代謝異常などメタポリック症候群の症状は、内臓脂肪内での炎症が原因になっているが、東京大循環器内科のグル-プは、免疫細胞の一つTリンパ球がこの炎症の引き金になっていることを突き止めた。発見はこの仕組みをタ-ゲットにした治療薬などの開発にもつながるという。26日付けの米医学誌ネイチャ-・メディシン電子版に発表した。東京大の真鍋一郎特任准教授と西村智特任助教らの研究チ-ムは、マウスの脂肪組織を染色し、生きたまま可視化する手法を開発。マウスに高脂肪食を与え、内蔵脂肪とその周囲の細胞で、炎症が起きる経過を調べた。その結果、肥満した脂肪組織では免疫細胞の一つTリンパ球が増加。これが白血球の一種マクロファ-ジを呼び寄せ、慢性的な炎症を起こす引き金になっていた。一方、Tリンパ球を持たないマウスでは、炎症はほとんど起きなかった。また、こうしたマウスにTリンパ球を外から補充すると炎症が起きることもわかった。研究チ-ムによると、肥満だけでなく、動脈硬化も慢性的な炎症が原因になっているほか、がんやアルツハイマ-病などでも関連が指摘されているという。真鍋特任准教授は「生活習慣病を考える上で、慢性炎症は重要。炎症を引き起こす仕組みを標的にした新しい治療法が生まれるのではないか」と話している。

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体内時計いま何時?

2009-07-27 12:54:49 | 健康・病気

理化研、慶応チ-ム 脂質やアミノ酸 分子の量から測定

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あなたの体はいま何時?ほぼ24時間周期でリズムを刻む生き物の体内時計が、何時ごろを指しているのかを外部から知る手法を、理化学研究所や慶応大のチ-ムで開発した。人に応用できれば、睡眠障害やホルモン分泌異常など、体内時計が関係しているとされる病気の診断や治療に役立つ。「さまざまな開花時間の花を文字盤に配置し、花から時間が詠み取れるようにした18世紀の植物学者リンネの『花時計』にならった」と上田泰己・理研チ-ムリ-ダ-。体内時計は、脳や体内の組織にあり、遺伝子の働き具合などによりリズムを刻む。上田さんは当初、遺伝子の働き具合から“体内時間らを知ろうと考えたが、細胞の採取や遺伝子解析に手間がかかる。そこで、体の代謝によって血液中に放出されるアミノ酸や脂質などの分子に着目。ごく微量の分子でも、一度に数千種類を計測できる慶応大の装置を使い、マウスの血液を4時間ごとに測定した。その結果、朝に量が増える分子や夕方に増える分子など、24時間周期で量が変動する分子が数百種類見つかった。うち、物質名などが分かっている40種類について、時間とともに量が増減する様子を一覧表にまとめ、分子量から体内時間を読みとれるようにした。次に、人為的昼夜を厳密に管理した別のマウスの血液中の分子を調べると、1~2時間の幅はあるものの、ほぼ正確に時間が推定できた。昼夜を突然逆転させたマウスは、体内時計がずれて時差ぼけ状態になることも確認した。人のぜんそく発作や心筋梗塞など病気の発症、自然分娩は、起こりやすい時間帯があると考えられている。上田さんは「最も効果が高い時間帯を狙って患者に薬を与える“時間治療”につなげたい」と話している。

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エコでロハスな暮らし

2009-07-24 16:28:22 | 健康
LOHAS(ローハス/ロハス)ってな~に?
LOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとっ                     た略語で、健康と環境 持続可能な社会生活を心がける生活スタ                      イル「LOHAS」(ローハス/ロハス)のことです。
日本では、2004年後半からマスメディアに頻繁に登場するようにな                   り、雑誌「ソトコト」や女性ファション誌に最近では環境誌にも登場す                                       るようになり、日本では40%の人がLOHAS(ローハス/ロハス)を知                     っているといわれています。もっと詳細はこちらをクリック
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生きるしくみ「脳のクッション」

2009-07-23 19:32:02 | 健康・病気

水分含む膜で衝撃吸収=當瀬規嗣解説

私たちの脳は硬い頭蓋骨で厳重に保護されています。骨も軟骨もない、とても軟らかい組織である脳を守るためです。ところで、皆さんは大切な品物を宅配便で送るときに段ボ-ル箱などを使うと思いますが、品物を箱の中に入れただけで送る人はいないと思います。もしそうしてしまえば、輸送中に品物が箱の中で踊って壊れたり傷ついたりするからです。そこで、宅配便では衝撃を吸収するクッションや緩衝材などを入れて品物を保護します。脳と頭蓋骨の関係も同じです。脳のためのクッションは水分で、脳脊髄液といいます。脳に到達した血液から作られます。ただ、脳脊髄液はそのまま存在するのではなく、くも膜という綿のような構造の中にふくまれています。ちょうど、水を含んだ脱脂綿のような感じです。このしくみで衝撃を吸収します。別なたとえで言うと、ス-パ-で売っている、水を張ったプラスチック容器入りの豆腐の様子に煮ています。こうして、頭蓋骨の中の脳はプカプカ浮いているような状態なので、頭を激しく振っても、体操や格闘技のようなスポ-ツで頭を上下左右に激しく動かしても、脳が傷つかないのです。とはいうものの、急激な衝撃が頭に加わると、脳は衝撃の加わった反対方向に動き、頭蓋骨に衝突したしまいます。この衝突で一時的に脳の動きが停止し、意識を失った状態を脳震とうといいます。かなり重大なことであり、衝撃で脳が壊れているかもしれません。脳振とうを軽く見ないでください。ご用心。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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十勝ナチュラルチ-ズ物語

2009-07-23 17:50:00 | ほっかいどう関連情報

十勝チ-ズの魅力HPで                                                       12工房+1研究センタ-が共同で運営

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[帯広]十勝管内の12+1チ-ズ工房でつくる「十勝ナチュラルチ-ズ協議会」(会長・赤部紀夫会長)は、管内の工房の商品などを紹介するホ-ムペ-ジ(HP)「十勝ナチュラルチ-ズ物語」を開設した。同協議会によると、チ-ズ工房か゛共同で運営するサイトは国内でも珍しいという。同協議会は2006年8月に設立。十勝産ナチュラルチ-ズのブランド化を目指し、工房めぐりツア-や新作コンク-ルなどを通しPRに務めてきたが、さらに多くの人に魅力を発信したいとHPを開設することにした。HPでは各工房や商品の特徴を説明。おすすめ商品や製造スタッフなども紹介している。十勝の酪農とチ-ズの歴史、白カビや青カビタイプなどナチュラルチ-ズの種類、製法の違いなども分かりやすく説明している。同協議会は「十勝のチ-ズは国際的食品コンク-ルで入賞するなどレベルは高い。おいしさを広く伝えていきたい」と話している。

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企業が変える農<下>

2009-07-22 16:05:06 | 社会・経済

潜在力 発想自在に新ビジネス

農業に挑戦する企業の業種は年々多様化し、新しいビジネスの可能性を引き出し始めている。緑鮮やかなアスパラ、大人の二の腕ほどに太いナガイモ-。伊達市の北湯沢温泉町にある野口観光グル-プのホテル「湯元第二名水亭」の売店では、近郊の自社農場でとれた農産物が人気だ。宿泊客に生産履歴の見える食材を提供するため、野口観光は今年3月、農業生産法人を設立。50㌶の農地を買収・賃借した。農産物は第二名水亭、登別石水亭などグル-プのホテルに出荷。「宿の食事で出ておいしかったから」と、宿泊客か゛土産用に買い求める好循環ができた。観光業者の農業参入は珍しいか゛、同社はそのノウハウを生かし、修学旅行生の農業体験や直営レストラン、畑の中の結婚式などの事業構想も練る。野口秀夫社長は「農業と観光が結びつくことで、ビジネスの切り口が広がる」と期待する。

100_7214 研修で人材育成

人材派遣大手のパソナグル-プ(東京)は昨年10月、兵庫県淡路島で農地を借り、野菜を生産・販売しながら新規就農者を育てる「チャレンジファ-ム」を開いた。担い手不足が深刻な農業に意欲的な人材を送り込むビジネスの確率が狙いだ。研修生はパソナの契約社員として3年間、農業生産や販路開拓の経験を積む。農地法改正による農地賃借の規制緩和を機に、2011年にはファ-ムを10ヵ所に増やす。営業マン経験を生かして農業ビジネスを起こそうと、札幌での会社勤めを辞めて研修生になった青木明博さん(41)=網走管内置戸町出身=は「売り込む最終製品をまず企画し、生産から加工、販売まで自ら手がける仕事をしたい」。妻(33)を札幌に残し、研修に励む。

NPOが「食育」

営利にとらわれず、多彩な活動を展開できる点では、NPO法人の参入も注目される。NPO法人さっぽろ農学校倶楽部の修了生が06年に設立。市内で賃借した農地で、会員30人が仕事や家事の合間に無農薬野菜の生産と直売、学校を訪れての「食育」活動などを行う。年間100万円程度の販売収入は肥料代などに消えるが、宮本隆理事長は「さらに活動の輪を広げたい」と意欲を見せる。東大大学院の本間正義教授(農業経済学)は「農業外の企業や団体のノウハウとの資金力を生かすことで、人材育成や新商品の開発、販路拡大の可能性が広がる。それが農業の閉塞感を打ち破る力になる」と強調する。遊休農地の増加、担い手不足にあえぐ農業の再生に、もはや企業の力は不可欠だ。地域と企業の力が゛融合した、新たな農業モデルの構築か゛急がれる。

メモ: 農業への参入業種 農林水産省は統計上、市町村の指定区域で農業に参入している企業・団体を「建設業」「食品会社」「その他」に分類している。昨年9月現在では「その他」が144社で最多。最近2年間の伸び率も2・1倍と建設業や食品会社を上回っており、参入企業の多様化が目立っている。特に最近は、直売所経営で観光振興を図る第三セクタ-、都市と農村の交流に取り組むNPO法人の参入などが増えている。

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企業が変える農<中>

2009-07-21 17:33:46 | 社会・経済

受け皿 畑違いの参入危うさも

ところと゜ころ実が色づくイチゴの苗がビニ-ルハウス内に整然と並ぶ。渡島管内八雲長の農業生産法人、ト-ヨ-ファ-ムの従業員が、余分な花や実を摘む作業に追われていた。「府県産が減る夏場は高値がつくんです」。収穫を間近に控え、茂木貴史社長の言葉に力がこもる。

100_7213 雇用維持が狙い

ト-ヨ-ファ-ムの母体は同町に本社を持つ東陽建設。公共事業の縮減が顕著となった2000年、事業多角化と従業員の雇用維持を目的に設立した。社員2人とアルバイト3人は同社出身で、パ-ト10人は新規採用した。大手洋菓子メ-カ-にも出荷されるイチゴや、スイ-トコ-ンの生産も軌道に乗って黒字化し、昨年の売り上げ高は2千万円。今後はイチゴジャムなどの加工事業にも乗り出す。かつて北海道の“主力産業”とも言われた公共事業だが、本年度の道開発予算は5855億円と10年前に比べて4割も減少した。仕事を失った建設業就業者の受け皿として注目されているのが農業だ。昨年9月現在、道内で農業に参入した企業の45%、64社を建設業関連が占めている。建設業以外にも、障害者の雇用確保を目指す社会福祉法人の参入が増えるなど、不況で雇用環境が悪化する中、農業への期待は強まるばかり。企業参入のハ-ドルを下げた改正農地法にも、地域の雇用を創出する狙いが込められている。

全国の6割赤字

だが、文字通り「畑違い」の企業による農業への挑戦には大きなリスクがつきまとう。道北の建設業者は昨年11月、葉物野菜サンチュのハウス栽培から撤退し、パ-トも解雇した。地元の市場に出荷していたが、安値に悩まされたうえ、「予想外の病気や暖房用の燃料高騰で、採算が合わなくなった」という。条件の悪い農地に苦労する企業も多い。農業に参入した全国の企業の6割強が赤字という調査結果もある。企業の参入が増えても失敗が相次ぐなら、地域の失業や農地荒廃はかえって増えてしまう。規制緩和はそうした負の側面を併せ持つ。03年に農業参入した橋場建設(名寄市)は、20棟以上のハウス栽培でトマトを大量生産し、高付加価値のトマトジュ-ス向けに出荷する事業モデルを確率し、ようやく、採算ラインが見えてきた。だが、参入当初はナガイモやブロッコリ-の生産が頓挫するなど試行錯誤を繰り返した。橋場利夫会長は「安価な輸入品など、食材があふれる時代に、どこでもやっているような方法では成功できない」と言い、地域の農業関係者らの助言に感謝する。改正農地法は企業や地域に「ばら色の未来」を保証するものではない。企業の粘り強い努力と周囲の協力があってこそ、果実がもたらされる。

メモ日本の農業構造 農林水産省によると、2008年の全国の農家戸数は30年前のほぼ半数の252万1千戸、耕地面積(耕作放棄地は含まない)も16%減の462万8千㌶と縮小し続けている。ただ、道内は農家戸数が30年前に比べ、6割減の5万2千戸となったが、高地面積は116万㌶と逆に4%増えており、大規模農家への農地の集約が進む。専業農家が多い道内は、優良農地が起業に回りにくく、参入が失敗する一因となっている。

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企業が変える農<上>

2009-07-21 16:03:33 | 社会・経済

流通競争 農場直営JAに危機感

100_7212 東京都心から東へ60㌔。千葉県富里市のなだらかな広陵に広がる4・5㌶の畑が「野菜は市場や農家から仕入れるもの」というス-パ-の常識を変えるかもしれない。「セブンファ-ム富里」。大手ス-パ-、イト-ヨ-カ堂(東京)が野菜を自ら生産する目的で昨年8月に設立した農業生産法人だ。今年は県内9店鋪にトウモロコシ、ブロッコリ-など320㌧の出荷を見込む。「小売りと農業生産が連動するメリットは大きい」。同ファ-ム開発担当の久留原昌彦さんが手応えを語る。ス-パ-が直接手がける農場なので、仕入れの際の市場手数料は不要。店から出た食品廃棄物を堆肥にして使い、通常なら規格外の野菜も店と連携して格安価格で売りさばくため、無駄がない。コストが安く、環境にも優しい「循環型農業」の理想へ踏み出した。同社は将来、道内などでも農場開設を検討、自社生産の野菜の扱いを増やす考えだ。

法改正が後押し

担い手不足が深刻化し、耕作放棄が埼玉県の面積とほぼ同じ約39万㌶にも達する日本の農業。一方でイト-ヨ-カ堂のように、企業の資本力とノウハウを投入し、農業ビジネスの可能性を切り開く事例も増えてきた。年内にも予定される改正農地法の施行は、このような企業の動きを後押しし、農業を再生に導くことに狙いがある。昨年の中国製ギョ-ザ中毒事件や輸入穀物高騰で、食糧自給の重要性が再確認された時期の法改正だけに、流通・外食企業の参入はさらに加速しそうだ。檜山管内せたな町などに農場を持つ居酒屋チェ-ンのワタミ(東京)は、国内の自社農場を2013年までに現在の1・3倍の600㌶に広げる計画。生協ひろしま(広島県廿日市市)は10年度に農業生産法人を設立、住友商事(東京)も農業参入を検討し始めた。

付加価値を模索

こうした企業側の動きにJA(農協)グル-プの危機感は強い。セブンファ-ム富里のケ-スでは、地元JAも出資し、応分の配当を得る形になってはいる。ただ、企業参入が加速すれば、競争力のない既存農家の作物をJAが集荷して企業へ-という農産物流通の仕組みも形骸化し、JAの存在意義まで失いかねない。全国農業共同組合中央会(JA全中)は組合員間の農地賃借の仲介業務を強化し、企業への農地流出を食い止める一方、「組合員の農産物の付加価値を高める流通体系の確立が必要」としてグル-プの加工、レストラン事業を拡充し、新時代に備えようとしている。JAの危機意識が企業参入の妨げではなく、企業との健全な「流通競争」につながれば、日本の農業の足腰もより強くなるはずだ。

    ◇

改正農地法と同関係法が6月に成立し、企業による農業参入の門戸が大きく広がることになった。農業にビジネスチャンスを求める企業の戦略とともに、農業外からの参入を機に変わりゆく農業の姿をリポ-トする。

メモ企業の参入条件  企業やNPO法人が農業参入する方法は主に①農業生産法人を設立②市町村が区域指定した農地を賃借して直接参入-の2種類あり、道内でしているは①で129社、②で12社が参入している(昨年9月現在)。改正農地法などは①について、企業の農業生産法人への出資制限を現行「10%以下」から「25%以下」に緩和。②についても、条件の悪い農地が割り当てられやすい区域指定を廃し、賃借期間も現行「最長20年」から「同50年」に延長した。

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アレルギ-悪化 仕組みを解明

2009-07-20 17:53:43 | ニュース

兵庫医大などのチ-ム                                                       好塩基球の働きカギ 新薬開発に期待

100_7218 花粉症が年々ひどくなっていると感じる人は多いだろう。アレルギ-反応がいったん発症すると、原因物質(アレルゲン)にさらされる度に症状がどんどん悪化する傾向にあるのは、血液中の「好塩基球」という免疫細胞の働きがカギとなっていることを、兵庫医大などのチ-ムが解明した。

同医大の中西憲司教授は「症状を悪化させる“悪の連鎖”の仕組みが分かった。効果が長持ちするアレルギ-薬の開発につながるかもしれない」と期待している。アレルギ-反応は、本来なら外敵を退治する免疫が、過剰に働いてしまうのが原因。アレルゲンの刺激でリンパ球のT細胞が分化して、免疫の司令塔の役割を担うヘルパ-T2細胞に姿を変え、アレルギ-反応を引き起こす免疫グロブリン(Ig)Eが作られる。この過程で、T細胞が分化するには「インタ-ロイキン(IL)4」というタンパク質にさらされる必要があるが「IL4がどこから分泌されるかがミステリ-だった」(中西教授)という。チ-ムがマウスの骨髄から採取した好塩基球を、アレルゲンやT細胞とともに培養したところ、好塩基球がIL4を分泌し、ヘルパ-T2細胞が増えることも確認された。また、IgEとアレルゲンをマウスに注射するとヘルパ-T2細胞が増加したが、好塩基球を働かないように操作したマウスでは増えなかった。これらから中西教授は①アレルゲンで刺激さた好塩基球がIL4を作り、その結果ヘルパ-T2細胞ができる②アレルゲンに対応するIgEができる③IgEとアレルゲンが好塩基球を刺激、IL4がまた増える④IgEがさらに増産されると、アレルギ-誘発のサイクルが増強して回り続けるとみている。

好塩基球 体内に微量しか存在しない免疫細胞。血液に乗って全身を巡るため、抗体などで働きを阻害できれば、アレルギ-反応の抑制が期待できるという。

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ピロリ菌除菌で完治

2009-07-20 16:42:07 | ニュース

東北大発表 糖尿病の一種「B型インスリン抵抗症」

胃の中のヘリコバクタ-・ピロリ菌を除菌することで、高血糖と低血糖を繰り返す糖尿病の一種「B型インスリン抵抗症」の患者が完治したと、片桐秀樹東北大大学院教授(代謝学)らの診療チ-ムが発表した。成果は18日付け英医学誌ランセットに掲載される。同疾患では、血糖値を下げるインスリンと結合するタンパク質に抗体が発生、血中糖が正常に肝臓や筋肉などの組織に取り込めなくなる。高血糖を下げようとインスリンがさらに分泌されてしまうため、一時的に抗体が外れると反動で低血糖になり、冷えや汗や震えなどの発作が起きる。治療法は確立されていない。しかし、診療チ-ムが治療を続けていた80代男性患者が、突発性「血小板減少症」を併発。昨年3月に同治療に有効なピロリ菌の除菌を実施したところ、血小板数値が改善しただけでなく、インスリン抵抗症の抗体数がゼロになったという。患者には糖尿病の症状が見られなくなり、治療から1年経過しても再発せず完治したと判断された。

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ガ-デンらいふ「イチゴに挑戦」

2009-07-18 17:50:00 | ガ-デニング

植え付け、来月下旬に

100_7217 人気の果物、イチゴ。実際には「果物的野菜」と言われ、野菜に分類されています。家庭菜園でも、挑戦する人が増えてきました。この夏に植えて、来年の収穫を目指してはいかがでしょうか。イチゴには収穫機関が゛1~2ヵ月という「一季成り」のものと半年ほど収穫期が続く「四季成り」のねのがあります。北海道の機構特性や家庭菜園での管理のしやすさから、一季成りが多く栽培されています。植え付けは、道央では8月20日から末日くらいが標準。苗はごく浅く植えます。特に「クラウン」と呼ばれる株元の部分を土に埋めないように注意します。植え付け後は数日間、水をたっぷりとやり、根の伸長を図ります。水はけをよくするためにも、20~30㌢の高畝に植えるとよいでしょう。根元にわらなどを敷いて乾燥を防ぎます。冬はそのまま積雪下で越冬させます。来春、雪が解けたら、敷きわらや枯れ葉、古い葉を取り除き、追肥を行います。そして再びわらなどを敷き、雑草や地温の上昇などを抑制します。5月下旬から白い花が咲き、収穫は6月中旬から。花新聞では栽培の注意点など詳しく解説しています。(花新聞ほっかいどう)

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100万本のヒマワリ迷路

2009-07-18 17:14:08 | ほっかいどう関連情報

20日イベント 飲食コ-ナ-や野菜直売も

100_7216 [江別]美原地区のマチおこし団体「地域おこし美原有志の会」が20日午前10時から、100万本のヒマワリ畑に造った巨大迷路を楽しむイベントを初めて行う。農業を営む同会の宮崎英治会長(59)毎年この時期、美原1086の農地の一部にヒマワリを植え、すき込んで肥料にしている。今年は「ただすき込むだけではもったいない」と、マチおこし仲間などにも呼びかけ、農機で迷路を造成した。ヒマワリは高さ約1・2㍍で、間もなく開花する見込み。地元飲食店が提供する数量限定のジンギスカンや地酒(有料)コ-ナ-を儲けもほか、地元農家の朝取り野菜も直売する。入場無料。雨天中止。午後4時まで。迷路は8月2日まで開放する。問い合わせは市民活動センタ-℡374・1460へ。当日は夕鉄バスの協力で、江別市役所などからシャトルバス(有料)も運行する。

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北海道のドライブ観光がおもしろい!?

2009-07-17 16:48:50 | ほっかいどう関連情報

シ-ニックバイウェイ北海道

シ-ニックバイウェイとは

シーニックバイウェイ(Scenic Byway)とは、景観・シーン(Scene)の形容詞シーニック(Scenic)と、わき道・より道を意味するバイウェイ(Byway)を組み合わせた言葉です。地域と行政が連携し、景観や自然環境に配慮し、地域の魅力を道でつなぎながら個性的な地域、美しい環境づくりを目指す施策です。アメリカで先行的に取り組まれている制度を参考に、北海道にあった仕組みを考えて、平成17年度より全国に先駆けて「シーニックバイウェイ北海道」として本格的にスタートしました。

平成21年5月現在、8つのルートで展開。地元の活動団体が、植栽による花ロードづくりや沿道の清掃活動、地域を紹介する各種ツアーやイベントなどを行い、ますます魅力的な地域になってきています。また、8ルート以外にも指定ルートを目指す「候補ルート」が4つあり、シーニックバイウェイの盛り上がりとともに、今後、北海道のドライブ観光が注目されていくことは間違いありません。

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