全国的に妊婦さんが、処方されたくすりを飲まないか、指定された 分量の何割かしか飲まない、との事で投薬療法に危機を感じてか、 厚生労働省では薬に関する相談窓口を開設したとの事です。ある 新聞のコラムに、日本国民は大変なくすり好きで、欧米人は風邪 などには寝て治しているとの記述がありました。所謂自己治癒力 の免疫力を信じての行為 と思われます。そのためか最近イギリス でエイズ感染に陽性だった青年が陰性を示したとの事で話題にな っていました。一方戦後日本の風土は、国を上げての復興機運に、 たかが風邪ぐらいで休んでいられないとの、がんばりム-ドに加え 新薬の開発が、くすりに対する全幅の信頼と神話が構築したよう です。ところが少し考えてみると、通常かかる風邪ウイルスは 2~300種類も存在し、それらを殺傷能力のある薬剤を開発した としたら、農薬汚染どころではないはずです。風邪にかかって起こ る、不快な症状をくすりでおさいている間に、自己免疫力が完治え と導いてくれることを認識するべきと思います。
1930年代後半、流産防止効果があると言われた、新薬が開発 され、多くの人たちが服用したとの事です。ところが、1960年代 にある種の異常が子供に現れるとの警告が、一部の研究者から 発しられるも無視され、1970年に判明し、71年にようやく服用禁 止になったとのことです。この新薬が国内で認可され使用されたの かは定かではありませんが、サリドマイ剤による問題は記憶に残っ ていますし、最近はそれほど緊急な切迫流産の場合いでなくても、 ウテメリンという薬を処方する医者がいるが、胎児に影響して奇形 が生まれる危険があると、安易に投薬することを戒めているお医者 さんもいます。養生の為にお薬を出して起きますね、などと投薬療 法に何の疑問も持たないような、診断をする方たちへ、薬害や副作 用の情報がだんだんと浸透している現状を見たとき当然の帰結と 言えるのでは、それでなくても、少子化の現代、授かった命は本当 に大事にしたいとの現われと思います。