゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

においと味の不思議⑬

2009-04-30 17:05:30 | うんちく・小ネタ

人工甘味料でダイエット?                                                              胃腸にも「味」の受容体

おいしい、甘い、苦いなどと感じるのは、口に食べ物を入れて味わっているときである。これらの味は、うま味物質や甘味物質、苦味物質が受容体と呼ばれるタンパク質と結合することで認識されている。ところが最近、胃や腸にも甘味、うま味および苦味を感じる受容体が舌と同じように存在していることがわかってきた。胃腸で感じる味はどのように役立てられているのだろうか。苦味は体に毒になる物質が持っている味である。従って、口の中で味わっている時に苦いと感じれば飲み込まないはずだが、時として飲み込んでしまう。そのような場合の防御手段として、嘔吐を引き起こすために胃腸に苦味を感じる仕組みがあると考えられている。胃腸は、甘味やうま味を感じて摂食を調節している。摂取するカロリ-が多すぎるとメタポリック症候群の原因になるということで、カロリ-の元となる砂糖の代わりに人工甘味料が添加されたジュ-スやソ-ダを飲んでいる人も多い。しかしながら、カロリ-を少なくするために、ダイエット飲料を飲んでいても砂糖入り飲料と同様にメタポリック症候群になるという報告がある。なぜ、このような矛盾が生じるのだろう。一つの可能性は、胃腸に存在する甘味受容体が低カロリ-の人工甘味料を感じると、カロリ-を持った甘味を感じたようにホルモンの分泌などの応答をする。しかし、実際はカロリ-が低いので、そのギャップを埋めるためにより多くの摂食を促す可能性が考えられている。このように、思惑通りにならないダイエットだが、将来的には胃腸での甘味受容体を邪魔する薬を開発することによって、摂食を抑制することが可能になるかもしれない。(柏柳 誠=旭川医大医学部教授)

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生きるしくみ「尿酸って何?」

2009-04-30 15:39:42 | 健康・病気

肉やビ-ル 通風の原因=當瀬規嗣解説

よく検診などで「尿酸値が高い」と医師から指摘される人が増えているようです。尿酸といえば通風です。通風は血液中に尿酸か゛多くなりすぎた人の一部に起る病気です。たとえば足の親指の関節が傷みに襲われる病気です。昔から王族や貴族など、豪勢な食事を続ける人に発症することから「ぜいたく病」と呼ばれていました。ところで尿酸って、なんだかご存じでしょうか。尿酸は主に肝臓で作られて、おしっこに出てくる物質です。尿酸の材料は核酸です。核酸とは遺伝子の材料となる欠くことのできない物質です。核酸を代謝してごみとして体の外に出すために、尿酸に形を変えておしっこに出しています。人は核酸をいつも食事から栄養として取っています。とくに肉類、魚、卵などに多く含まれます。それは、これらの中にたくさんの動物の遺伝子が入っているからです。ですから、こうしたものをたくさん食べ過ぎると、尿酸がたくさんできて、おしっこから出るのが追いつかなくなって、血液中にたまってしまうのです。お肉の中でもホルモンやレバ-などの内臓肉は、核酸がより多く含まれますので、要注意です。一方、お酒も尿酸を増やすもので、とくに酵母の遺伝子がたくさん含まれているビ-ルは危険です。ビ-ルにくし焼きというメニュ-は庶民の味方、おじさんたちの定番メニュ-ですが、尿酸を増やす可能性が高く危険です。今や通風は「ぜいたく病」ではなく、「のん兵衛病」になったようです。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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もっと知りたい「中学理科①」

2009-04-30 14:37:00 | 学問

スプリング・エフェメラル 一瞬の開花に長い下準備

100_1200 教科書では春の植物としてサクラやタンポポが登場します。でも北海道の春は雪の下で過ごした植物が日差しを受けて、やつと活動を始める時期です。早春のほんの短い期間だけ花を咲かせるフクジュソウやエゾエンゴサク、カタクリなどの植物を「スプリング・エフェメラル」と呼ぶことがあります。エフェメラルは「短命な」といった意味です。その一生は文字通り短命でしょうか。林の中などのカタクリを例に見てみましょう。学校で学習したように緑色植物は太陽の光を受けて光合成し、自分で栄養を作ります。カタクリは、林の木々が葉を茂らせる前の早春に他の植物に先駆けて葉を伸ばします。夏には薄暗い林内も、この時期はまだ光が届きます。そしてカタクリはすぐに花を咲かせます。まだ他の花は咲いていませんから昆虫が優先的に訪れ受粉を助けてくれるわけです。周りの植物が葉を茂らせ始めると、カタクリはもう種子を落とし葉を枯らします。栄養分は球根に蓄え、来春の芽生えに備えます。落ちた種子はアリに運ばれて広がります。さて種子はどうなるでしょうか。腐ったり食べられてしまうものもありますが、生き残ったものは翌春に発芽して成長を始めます。しかし1年目は糸のように細い葉が1枚出るだけ。2年目はもう少し大きな葉が、3年目はさらに大きくなりますが、開花は短くても7、8年かかります。その後数年間、花を咲かせますが、日当たりなどが悪くなると花をつけず、条件が整うと、また開花するサイクルを繰り返し、40-50年も生きるのです。花が私たちの目を楽しませるのは短い間ですが、決して短命な植物ではないのです。(青野裕幸・江別市立大麻東中教諭)

◇教科書の単元は東京書籍「植物の世界」、啓林館「植物のくらしとなかま」、教育出版「植物の生活と種類」を参照

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遺伝子活動の最適な環境!?

2009-04-27 17:50:29 | 健康・病気

遺伝子が最も最適に活動する体温は36℃-37℃であるといわれています。表面体温での検査時は内部温度は約0、5℃は高く推移するとのことです。遺伝子の指示によって、タンパク質がアミノ酸に変換したり、各種のホルモンや酵素が現出されたりします。それら体内での活動を推進する原資の熱エネルギ-は、炭水化物・脂肪・勿論糖分である砂糖などがブドウ糖に変換され、脳や体を活性化します。この正常値36・5℃平均値は自然と眠りから覚めた時に、確認できます。但し活動を開始すべく起床すると一時的に体温は下がります。その後午前10時頃には、健康体の人は確保できています。ところが体調に多少なりとも不安を覚える時(東洋医学で未病状態)は36℃を切り、35℃ラインにで推移しています。現代病といわれる、仕事上等でのストレスや食事の栄養バランスの偏りがちな人たちは、健康体温を確保できずに不調感を常日頃抱いています。徐々にアップする活動力で、午後には血圧も、体温も上昇し、活力がみなきりますがそれは、体温がようやく正常値に到達するからです。健康体の人たちは仕事や運動などがピ-ク時は37℃以上を示し、退社時は活動時に機能していた交感神経から副交換神経に移行し、リラックスしなさいとのモ-ドに切り替わり休息状態へとなります。上昇した体温も徐々に下がり午前3-5時に最低体温を記録します。但し最低体温も常時36℃以下だと、どうも不調状態になるようです。

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遺伝子使わずiPS細胞

2009-04-27 16:28:26 | ニュース

米独チ-ム 発がんリスク減

さまざまな組織に成長できる新型万能細胞「iPS細胞」を、遺伝子を使わずに作製することにマウスの実験で成功したと米スクリプス研究所など米独チ-ムが24日、米科学誌セル・ステム・セルに発表した。がん化などの懸念が少ない安全な手法として注目される。京都大山中伸弥教授らが開発したiPS細胞は、皮膚などの細胞に四つの遺伝子を組み込んで作る。米独チ-ムの方法では、遺伝子は入れず、遺伝子が作るタンパク質をあらかじめ別に作ってから細胞に入れる。タンパク質をマウスの胎児の皮膚細胞に入れて約1ヵ月培養すると、iPS細胞になった。肝臓や心筋、神経の細胞などに分化することも確認した。また四つの遺伝子のうち、がん遺伝子を除いた3種類で作ったタンパク質を入れても、iPS細胞ができたという。細胞膜を透過させてタンパク質を細胞の中へ入れるのは、タンパク質が大きいため通常は難しい。だが富沢一仁熊本大教授(生理学)が、末端にアルギニンというアミノ酸11個を付けて効率的に入れる方法を開発。米独チ-ムはこの方法を利用し、アルギニンを作る遺伝子とiPS細胞作製に必要な遺伝子を組み合わせ、細胞の中に入りやすいタンパク質をだ大腸菌に作らせた。

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専門医を訪ねて「乳がん手術」

2009-04-27 13:59:00 | 健康・病気

札幌乳腺外科クリニック院長 岡崎 稔さん                                           独自技術で正確に範囲把握“切除際小さく乳房温存”

100_1198 食生活の欧米化や少子化で増えているのが乳がんだ。外科手術が第1選択とされるが、大切な乳房の温存を願う女性は多い。クリニックながら大学病院を超える高度な診断技術で、こうした願いをかなえる。札幌乳房外科クリニック(札幌市中央区)の岡崎稔院長(60)。同クリニックの2007年の乳がんの手術件数は道内最多の396件、昨年も409件と全国的にも10指に入る。岡崎院長はうち150件を手がける。乳房を残す乳房温存率は69%(昨年)の高率だ。当初、消化器外科医として勤務した北海道がんセンタ-(同市白石区)で乳がん診療の基礎を知った。注射針で細胞を取り出してがんを診断する細胞診で学位論文を取ろうと、乳腺の分野に進んだ。「当時、乳がん患者が少なく、札医大でも年に30-40件の手術しか行われていなかった。早期の診断法もなかった。消化器の胃カメラのように早期発見できる方法はないか、との思いだった」と振り返る。78年に札医大に戻り、臨床病理部に所属して細胞診の研究に着手。直径わずか0・8㍉という針を使い、機械で細胞を取り出す「自動穿刺吸引塗抹装置」を開発した。当時は注射針で細胞診が行われていたが、細胞を採取できないことが多く、画期的だった。夏休みを利用し、その機械を使った乳がん健診がスタ-ト。4年間でがんの疑いのある250人分の細胞を収集、顕微鏡とにらめっこした。「大学病院でもおこなわれていない検査だった。細胞の結合性、大きさ、染色体などを調べ、がんとそうでない細胞の区別が分かるようになってきた。今では96%の確立でがんを識別できる」機械は現在も、同クリニックのほか、札医大系の病院や東京医大(東京)などで使用されている。93年、ヘルシンキ大(フィンランド)に国際交流医として派遣され、ヨ-ロッパの乳がん手術を学んだ。当時の日本は、がんを取り残さないようにと、乳房ばかりでなく、その下の筋肉やリンパ節まで切除するのが標準治療だった。ところが、フィンランドて゜はがんの部分だけを細く、小さく切除するという現在の乳房温存手術に近い手法が取られていた。「最近はこんな方法でいいのか、と思ったが、参考になった」乳房温存には何が必要か-。96年、札医大放射線科の技師と磁気共鳴像装置(MRI)の画像を立体的に再現するソフトを開発した。これにより地図のようにがんの広がりが正確に分かるようになり、細胞診と合わせ、がんの診断力が向上。切除範囲を小さくすることが可能になり、高率で乳房を温存することができるようになった。「MRIの画像だけでは判断を誤ることもある。基礎的な病理診断を行うことが大切」と力を込める。乳がん健診の普及や検査機器の進歩で、最近では早期がんの発見が増加。1㌢以下のごく初期のがんには日帰り手術も行っている。「乳がんは10年も乳菅に潜み、しこりがない人もいる。早期発見が大切で、ぜひ定期的に検診を受けて」と訴える。実弟2人も乳腺外科医というユニ-クな家系だ。

<プロフィル>

おかざき・みのる 1974年札医大卒。77年北海道がんセンタ-、78年札医大臨床病理部、89年札医大第1外科講師。93年フィンランド・ヘルシンキ大。98年札幌乳腺外科クリニック開設、院長。2008年4月札医大第1外科臨床教授。北見市生まれ。

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現代読書灯(ナビ)<環境>

2009-04-25 16:17:23 | 本と雑誌

人間のあり方問い直し自然との共生の道模索=内山 節 評

書店の環境関係のコ-ナ-に行くと、「グリ-ン・ニュ-ディ-ル」関連の本が増えてきている。だかアメリカのオバマ大統領によって提唱されたこの政策を、環境政策としてとらえるのは無理がある。なぜならそれは、技術革新や自然エネルギ-の活用によって、新しい雇用や経済成長の道をつくろうとするものであって、経済、雇用政策として打ち出された政策だからである。20世紀後半に登場してくる環境に関する意識は、このまま経済成長を続けていったら、私たちの世界は破局を迎えるという気持ちとともに生まれた。そのことを通して、人間のあり方を問うたのである。それは経済成長をめざすのではなく、自然とともに生きる道を捜しだそうとする模索であった。ア-ビッヒの「自然との和解への道」は、自然に包まれ、自然と結び合いながら人間が生きているということを、人間自身がどうやってつかみ直したらよいのかを考察した本である。自然が展開する世界の中に人間も存在しているのであり、人間に特権的地位を与える人間中心主義を克服しない限り、すべてのものは壊れていくとア-ビッヒは述べた。

自然との和解への道〈上〉 (エコロジーの思想) 自然との和解への道〈上〉 (エコロジーの思想)
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2005-06

自然との和解への道〈下〉 (エコロジーの思想) 自然との和解への道〈下〉 (エコロジーの思想)
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2006-01

1973年にノルウェ-のネスが提唱した「ディ-プ・エコロジ-」は、人間がつくりだしてきた思想や文明を、より深いところで問いただそうとする試みであった。今日の人間の生き方を変えずに、科学技術の力や環境政策によって問題を解決しようという発想は「浅いエコロジ-」運動であり、人間のあり方を根本から問い直すものを、ネスは「深い(ディ-プ)エコロジ-」と呼んだ。ここでも課題となっていることの一つは、人間は自然とともに生きているということを、どうやってつかみ直したらよいのかということである。自然とともにあるということを日々感じながら生きるためには、知性で理解するだけでなく、精神や感性、身体といったすべてのものが自然の営みを感じとれる。そんな人間に戻っていかなければならないだろう。ディ-プ・エコロジ-の思想を学ぶには、ドレングソンと井上有一によって編集された「ディ-プ・エコロジ-」がよくまとめられている。

「自然のおしえ 自然の癒し」のなかでスワンは、土地との霊的な結びつきを回復しなければ、人間は自然に帰ることができないと述べる。この本には日本の伝統的な自然信仰の意義なども取り上げられているが、科学万能主義ではうまくいかないことに、環境思想の担い手たちは気付き始めているのである。

自然のおしえ自然の癒し―スピリチュアル・エコロジーの知恵 自然のおしえ自然の癒し―スピリチュアル・エコロジーの知恵
価格:¥ 2,957(税込)
発売日:1995-05

小林通夫の「科学の世界と心の哲学」は、心とは何かは科学では解明できないものだということを説いた本だが、そこに通じるものが今日の環境思想にはある。

科学の世界と心の哲学―心は科学で解明できるか (中公新書) 科学の世界と心の哲学―心は科学で解明できるか (中公新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2009-02

グリ-ン・ニュ-デイ-ルといった新しい経済成長政策が議論されている今日だからこそ、私たちは環境と人間のあり方について、根本的なものを問い直してみるのもよいのかもしれない。(哲学者)

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踏切事故、犯罪が減少

2009-04-23 17:34:43 | ニュース

青色照明“効能”続々や   わらかな光「落ち着き」効果

100_1199

青色の光に気持ちを落ち着かせる効果があるとして、自殺や犯罪抑止を狙って各地で青色照明灯が設置されている。踏切に導入したJRでは、飛び込み自殺が激減。闇を照らすやわらかい灯の“効能”に期待が高まっている。

踏切事故を防ぐ“切り札”として、JR西日本は2006年12月から阪和線や関西線に主に発光ダイオ-ド(LED)の照明の設置を始め、現在計59ヵ所に上る。それまで強引きに通過する車の事故や自殺が後を絶たなかった。警報機や遮断機を大きく見えやすくしたほか、レ-ザ-で踏切上の障害物を検知するシステムを導入。さらに心理的効果を期待し、青色照明を据え付けた。「事故防止のため、取りうるすべての手だてを試してみた」と同社大阪支社の森兼利治電気課長。該当する踏切では、05年4月から照明設置までの間に35件の自殺や事故が発生していたが、06年12月以降は2件だけ。森兼課長は「水銀灯より光がやわらかく、なじみやすい。使用電力も省エネ。好評です」。先鞭をつけたのは英国グラスゴ-。2000年、景観改善のため街灯をオレンジから青にかえると犯罪が減少する副次的効果があったとされる。グラスゴ-の例に目を付けた奈良県警は05年から団地や駅前駐輪場など約100ヵ所に3千基を超える青色防犯灯を取り付け、周辺地域の犯罪が約15%減った。県警は「青色の照明は夜間明るく浮き出て、見通しが良くなる。設置をきっかけにパトロ-ル活動が始まるなど自主防犯意識が高まった」と説明する。このほか東名高速東京インタ-付近の約1・8㌔に、「ドライバ-の疲労を癒やし、安全運転を促す狙い」(中日本高速道路)で青色照明152基が並ぶ。昨年7月から7件の自殺か゛起きた天ヶ瀬ダム(京都府宇治市)では、近畿地方整備局が12月、周囲に68基を取り付けた。奈良県警にもアドバイスした、色彩心理を研究する心理カウンセラ-元水しずかさんは「青は人の副交感神経に作用し、神経過敏となった状態を落ち着かせる鎮静効果がある」と話している。

ススキノに30基

道内では2007年9月、札幌中央署管内(札幌市中央区)のススキノ地区に初めて設置されて以降、現在までに同地区に青色街灯30基が設置されている。同署によると、青色街灯周辺での路上犯罪は、08年の1件にとどまるど、「一定の抑止効果の兆しはみられる」としている。東日本高速道路支社も今年2月、道央道の砂川サ-ビスエリア(SA)で、ごみ箱が設置されているトイレへの通路の屋根に青色蛍光灯を設置した。

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太陽光とLED併用ハウス栽培に安心感

2009-04-23 16:28:26 | 学問

三菱樹脂 11年にも事業化

三菱樹脂(東京)は21日までに、ビニ-ルハウス内で太陽光と発光ダイオ-ド(LED)照明を併用して、野菜、果物を育てる設備の開発・販売事業を始める方針を明らかにした。2011年にも事業化する計画で、大規模農家への販売を目指す。同社によると、太陽光とLEDを併用したハウス栽培設備の事業化は初めて。新設備は、ビニ-ルハウス内で土の代わりに水を張った容器などを使う水耕栽培。曇天など日照が足りない場合、必要に応じLED照明で照射する。従来型の植物工場は太陽の当たらない建物内で、蛍光灯などの照明だけで育成。水耕栽培に適したリ-フレタスを年に6-8回収穫できる長所があるが、「太陽光を当てずに育てることに抵抗感を持つ消費者が多い」(同社)。新設備を使った場合は4-5回と収穫数は減るが安定した品質の野菜か゛育つため、生産の効率性と安心感を両立させたのが特徴だ。新設備の初期費用は、密閉性の高い建屋の建設が必要ないため、従来型の半分以下になる見込み。同社は「太陽光も当たるので消費者も安心して食べられる。費用も抑えられるので普及を進めたい」と期待している。

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生きるしくみ「1秒間」

2009-04-23 16:05:39 | 健康・病気

心拍に合わせ決めた?=當瀬規嗣解説

心臓は常に収縮、拡張を繰り返して、血液を全身に送り続けています。この1回の収縮と拡張をひとまとまりとして、心拍と呼びます。そして心拍が1分間に何回起ったかを示す数字が心拍数です。ですから心拍数60とは1分間に60回収縮・拡張を繰り返したということです。ご存じのように、心拍数は一定ではありません。運動したり驚いたりすると、心拍数は大きくなります。逆にリラックスすると心拍数は少なくなります。ところで、通常、人が安静にしているときにはどのくらいの心拍数なのでしょうか?医療では60から100の間は正常範囲とみなしますが、大多数の人は60から70程度になります。1分間に60回というと、何か思い出しますね。そう1分間は60秒でしたね。つまり1回の心拍はおよそ1秒間だということです。これは偶然の一致なのでしょうか?人類は太陽の動きあるいは地球の公転と自転などによって1年と1日の長さを決めました。1日を24時間刻みにしたのは、古代バビロニア人が60進法を使った名残りだといわれています。しかし、古代中国でも1日をえとによって12の刻みに分けています。1時間を60分、1分間を60秒にしたのも、60進法のためといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?私は昔の人は、心拍の長さに合わせて1秒を決めようとしたのではないかと思っています。それを60進法にならって微調整したのではないかと。証拠はないのですが、心拍が時間の基本だと考えると、1秒間を大切にしたくなります。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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ガ-デンらいふ「ペチュニア」

2009-04-23 15:16:46 | ガ-デニング

施肥の管理はしっかりと

100_1196 庭や玄関先で、鉢からあふれそうなほどに花を咲かせている植物を目にしたことがあると思います。ガ-デニングでは定番のペチュニアです。ピンク、白、紫、黄と花色が豊富で色合わせが自由にでき、庭造りには重宝します。多くの家庭で見かけますが、風雨に弱かったため、改良が重ねられ、花壇苗としてよく使われるようになったのは、ここ10数年のこちだといいます。上手に管理をすれば、北海道では初夏から晩秋まで約6ヵ月もの長期間楽しむことができます。これはこの地ならではのことで、暑さや蒸れを嫌うペチュニアは本州では夏越しが難しく、2ヵ月程度しか楽しめないことも多いようです。長く楽しむためには、いくつかポイントがあります。まず水はけのよい土を使うこと。それから施肥。そしてピンチ(摘芯)・切り戻しです。特にシ-ズン中、250輪以上の花を咲かせるため、土や施肥は重要です。鉢は大きめのものを使います。サフィにアなど栄養繁殖のものは一株につき直径30㌢以上、種子で育てるものでも直径20㌢以上の鉢を用意しましょう。肥料は元肥のほか、開花後は定期的にリン酸分が多めの肥料を与えるようにしてください。(花新聞ほっかいどう)

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現代読書灯(ナビ)「環境」

2009-04-21 17:10:00 | 本と雑誌

野放図な経済発展戒め人間と自然の関係考察=内山 節評伝

環境問題は、政治や経済のあり方と密接な関係をもっている。たとえば日本の戦後史をみても、戦後復興から高度成長にいたる過程では、自然環境を守ろうという声はほとんど上がることはなかった。確かにその時代でも公害問題は議論されていたが、それは健康被害に対する批判であって、自然と人間かどのような関係をもっべきかといった視点は、その後に生まれてきたものである。それまでは経済発展は無条件で善であった。日本で環境問題への関心が高まっていくのは、高度成長が一区切りをつけ、一億総中流といわれた時代が出現したことと無関係ではない。生きることに必死だった時代には、環境について振り返る余裕が人々のなかになかった。もちろん野放図な経済発展は環境を悪化させる。とすると経済発展に頼らない安定した平等観の高い社会をつくらないと、環境問題を深く考察できる社会は生まれないということになる。

「格差はつくられた」は、本年度のノ-ベル経済学賞を受賞したポ-ル・クル-グマンによって書かれた、今日のアメリカを分析した本である。アメリカで進行している現在の格差社会化は、グロ-バリゼ-ションの進展や技術革新によって生まれたものではなく、政治的につくられたものであり、その推進母体となつたアメリカの保守主義とは何かが本書のテ-マになっている。

格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略 格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2008-06

政治、経済の分野では、最近になって、アメリカの政治や経済を批判的に考察した本が相次いで出版されている。ところが環境の分野では、同じような問題意識をもつた本が今のところ見受けられないのはなぜなのだろうか。ブッシュ時代のイラクなどでの戦争政策や、市場原理主義の世界のひろがりなどが、世界化による格差社会のひろがりなどが、環境問題と無関係なはずはないのに、残念ながら環境分野の思想家たちは、まだそれだけの力をもっていないのであろうか。そのなかで、2006年にノ-ベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスの「貧困のない世界を創る」は、第3世界の側から、人々が安定して暮らすことのできる経済をつくることと、持続可能な環境を守ることとを統一的に考察しようとした数少ない本である。

貧困のない世界を創る 貧困のない世界を創る
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2008-10-24

ところで「もの思う鳥たち」は面白い本だ。社会心理学の博士号をもつ著者が、鳥の自分の意志の表現の仕方を長期にわたって観察し、鳥が人間と同じような思考や感情をもち、しかもそれを伝えあっていることを明らかにした本である。

もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性 (いのちと環境ライブラリー) もの思う鳥たち―鳥類の知られざる人間性 (いのちと環境ライブラリー)
価格:¥ 2,000(税込)
発売日:2008-06

そのことを通して、人間だけに特別な知性があると考える傲慢を否定する。その問題意識は、紀伊半島の生態調査に生涯をかけた昆虫学者・後藤伸の講演録「明日なき森」でも語られているが、今日の私たちに必要なことは、このような視点をもちながら、荒廃した政治や経済の現実を分析することなのかもしれない。(哲学者・立教大学大学院教授)

明日なき森―カメムシ先生が熊野で語る 明日なき森―カメムシ先生が熊野で語る
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2008-09

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一卵性双生児の追跡調査を考査 !?

2009-04-21 16:14:00 | 健康・病気

一卵性双生児は、一つの細胞が半分に分割、増殖またはコピ-されて2人の人が誕生するわけです。そのためその後の人生を形成する遺伝子はほとんどが同一と言えるほど、類似した共通点を継承しています。ある一組の男子の双生児が、幼少期にそれぞれ別の養父母に引き取られ、お互いが全く知らない環境で育ちました。何十年も遠く離れて育ったためお互いがどの様な人生を歩んだか知ることは有りませんでした。その後、片方の人は自分に双子の兄弟の存在を知ることとなり、手を尽くして探しましたが逢う事は出来ませんでした。その後、今度はもう1人の方が兄弟の存在を知ることと成り、お互い連絡が取れ再会することが出来ました。その再会で2人は、まるで鏡に映した自分を見ることとなったと言います。お互いの過去を振り返った時、ハイスク-ルで選択したスポ-ツも全く同じものでした。夫々地域の競技レベルだった為、その存在を知ることも無く過ごしたようです。ここで考査すると、お互いの養父母の生活環境レベルが近かったため、継承した遺伝子が非常に類似した人生を歩ませ、より同じような容姿を現出したものと考えられます。一方、もう一組が紹介されていました。彼女達姉妹は全く瓜二つではあったが、継承した遺伝子で決定的な違いは性格でした。そのため選択した職業や運動の好みなどは、戸外で陽光の下でのパフォ-マンスを片方はより多く選択したとのことです。その結果外見は10歳以上の開きの違いを確認することとなりました。また一方は乳がんに疾患したが片方はその様な経験はないとのことです。家族の遺伝子の継承の話の中で、悪い疾病を引き継いでいるようなことも言われますが、あくまでも生活環境が重要で、性格が類似することで食事の好みや量などが似通ってくるために同じような人生を歩むことが多いような気がします。

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生きるしくみ「心臓と音楽」

2009-04-18 11:41:13 | 健康・病気

体と感情テンポに反映=當瀬規嗣解説

生ある限り動く心臓ですが、そのテンボは結構変化します。安静にしている時の心臓は1分間に約70回拍動します。緊張したり、運動したりすると心臓の動きは速くなり、1分間あたり100拍ぐらいまでになります。お風呂に入ったり、睡眠中だったりすると通常より遅くなって1分間あたり60拍ぐらいになります。胎児のころ、私たちが聴いている音の大半はお母さんの心臓の鼓動であるといわれています。ですから、この心臓の拍動のテンポが人類の基本テンポであると言っても過言ではないでしょう。それを意識しているのか、音楽で使われるテンポは、1分間あたり40拍から200拍の間です。たとえばアレグロ(快速に陽気に)は120から160拍ぐらいで、運動会のBGMにぴったりです。駆けっこのテ-マソングともいえる、かの有名な「天国と地獄」は速めのアレグロです。音楽のテンポと心臓のテンポが共鳴してスイスイ走れますね。レント(遅く)は50拍以下だそうですが、「葬送行進曲」に使われています。これぐらい心臓が遅くなると、放っておくと心臓が止まる恐れがあるので治療対象です。心臓が止まりそうなくらい悲しいということでしょうか?それとも心停止すなわち死の暗示なのでしょうか。ショパンのすごみを感じます。心臓のテンポはそのときの体の状態の反映といえます。音楽のテンポは感情の反映でしょうか。体と感情は音楽を通じて共鳴しています。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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害虫の免疫物質特定

2009-04-15 16:06:04 | ほっかいどう関連情報

北大などのグル-プ 無害な農薬開発に道

北大大学院先端生命科学研究院の相沢智康准教授、佐賀大学農学部の早川洋一教授(北大博士課程修了)らの研究グル-プは、イネやトウモロコシの害虫でガの一種、アワヨトウの免疫をつかさどる物質を発見、大量生産に成功した。この物質を抑制することで害虫が死ぬことも突き止め、無害な農薬開発などにつながると期待されている。発見された物質はアミノ酸が複数結合してできたペプチドと呼ばれる分子。生物がけがをして自然治癒する際に、体内でケモカインという物質が働いて、血球を傷口に集めることがわかっているが、このペプチドはアワヨトウにとってのケモカインに当たる。昆虫のケモカインはこれまでほとんど見つかっていなかったという。研究グル-プはペプチドの分子構造などを明らかにしたほか、ペプチドを抑制すると、害虫が死に至る効果も確認した。また、ペプチドは分解されやすいため、大量生産は難しいが、微生物などを利用して効率の良い大量生産技術も確立した。アワヨトウの幼虫はイネやトウモロコシ、小麦、牧草などの食害を生む。研究成果は来月、米国の科学雑誌「カレント・バイオロジ-」に掲載される。今後は、ペプチド自身の効能をさらに調べるほか、虫の体内でペプチドが働いている仕組みなどの解明を目指す。相沢准教授は「大量生産は今後の研究を進めるうえでも不可欠。将来は人や他の生物に影響のない農薬開発などにつなげたい」と話している。

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