゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

生かせバイオマス<鹿追の挑戦>(下)

2008-07-30 11:50:00 | ほっかいどう関連情報

追い風 地域振興へ膨らむ夢

100_0887 農業を基幹産業とする十勝管内鹿追町では、                            乳牛のふん尿を原料とするバイオガスプラントを                           核に、マチづくりへの夢が大きく広がっている。                            吉田弘志町長は「環境、エネルギ-、食糧という                           世界的な課題を前に、バイオガスを取り巻く情勢に追い風が吹いて                きた。ト-タルな形でプラントを地域振興に生かしたい」と力を込める。                          町はすでに、年間2800㌧と試算されるプラントの二酸化炭素(CO                           2)排出削減効果をもとに、CO2排出権の販売に向けて証券化に着                           手。自然に優しい有機肥料として、メタンガスを採取した後の消化液                           の活用で町内農作物のイメ-ジアップも狙う。さらに、順調な稼動状                           況を踏まえ、バイオガス利用の次のステップも見据える。その一つが、                         電力よりエネルギ-効率が高いガスの直接利用だ。町農業振興課の                          大井基寛課長は「北電への売電価格には、欧州などのようにクリ-                           ン電力に対する上積みがないだけに、直接利用のほうがメリットが大                          きい。まずは、ふん尿の運搬車や温室栽培、温水プ-ルなどの燃料                           として実用化を検討していく」と話す。吉田町長は「夢エネルギ-自給                           のマチ。インフラ整備など国のエネルギ-政策に依存する部分も多い                          が、各家庭の電力や熱源までバイオマスガスでまかなうことは技術                           的には可能だ。まずは、現在のプラントの安定稼動に全力をクリアし                           ていきたい」と語る。町内にはプラント処理能力の10倍以上の1万8                           千頭の乳牛が飼育されており、夢を実現するための「資源」には十分                          だ。帯築大大学院の梅津一孝教授は「北欧では圧縮したバイオガス                           を車両だけでなく列車にも利用している。プロパンガスのように移動し                          ても使える。『バイオガスビジネス構想』とも呼ばれる鹿追の取り組み                          は、国などの支援があれば十分実現できる」と期待する。ふん尿処理                          の労力軽減や消化液の効果を目の当たりにし、プラント利用組合員以                          外の農家から新たなプラント設置を求める声が強まっている。プラント                          増設には建設費など初期投資の手当てに課題があるが、町は現在の                          プラントのノウハウを生かす形で、今後は個人農家へのプラント設置の                         道を探っている。

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