゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

細胞の寿命とテロメア

2010-10-02 16:20:59 | 健康・病気

いろいろな記録を世界中から集めた本、「ギネスブック」によると、これまで最も長生きしたのは、122歳で亡くなったフランスの女性です。日本人の平均寿命は、2009年の調査によると、男性が79・59歳、女性が86・44歳で、年々延びる傾向にあります。ヒトの寿命というのは、どうやって決まっているのでしょう。現在、寿命との関係が深いと考えられているのが、染色体にある「テロメア」という配列です。テロメアは、DNA(遺伝子の本体)の両端にあって、主に6個のヌクレオチドの配列の繰り返しでできています。哺乳類の場合、この繰り返し配列が、1000個以上も並んでいます。細胞が分裂して増えていくとき、遺伝情報を伝えるために、DNAも複製されていきます。しかし、両端にあるテロメアは、細胞の分裂が進むたびに短くなっていき、分裂がある回数を超えて短くなりすぎると、細胞の複製が上手くいかなくなります。このようなしくみにより正常な細胞がつくられなくなってしまい、身体の機能が低下した状態が、老化なのではないかと考えられています。一方、異常に増え続けて正常な細胞を寝食していくがん細胞には、テロメアを修理するテロメラ-ゼという酵素が多いため、無限に増殖していくということも判ってきており、細胞の複製回数とテロメアとの関係を裏付けていねと考えられています。また、世界初の体細胞クロ-ン羊ドリ-の細胞を調べてみると、誕生したときすでにテロメアが短くなっていたことが判りました。これは、ドリ-の元になった細胞が、成長したヒツジの細胞だつたためで、クロ-ン動物の細胞は、生まれたときから老化が進んだ状態だつたのです。つまり、クロ-ンでは寿命を延ばすことができないことを意味しています。

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