日陰に在るほんのわずかな残雪が、厳しかった冬を思い起こさせる、 そんなわが家の庭も、例年より2週間も早い四月の第一週日曜日 に、冬囲いを取り除きました。縄やムシロ類は、丁寧に取り扱い次 期のために保管していました。経済の活性化のためには、その都度、 新しく買い換えることが良いのでしょう。だが勿体無いことの方を優 先していました。ところが、その様な保温の箇所には、大量の虫の 卵が産み落とされるため、焼却することが望ましいのですとのことを 知り、一つ知識が増えました。その他、初めてのことですが、雪の重 さで傷んだ常緑樹の枝葉を刈り込み全体のバランスを整えました。 なぜこのようなことを記載するかと言いますと、永年にわたって、誤 解と知識不足のまま、何本か在る立ち木を育ててきたからです。 常緑樹の生垣は、毎年保護資材を外すと何日か後に枯れてきます。 厳しい冬を乗り越えてきたのに、枯れ始める現象に戸惑いました。 同じような疑問を持つ人に、専門家と評するアドバイスか゛紙面に載っ たことがあります。それによると保護資材は寒冷時期ギリギリに使用 し、外す時は陽気が上向く、すこし遅めにとのことでした。2、3年試し たのですが、解決しませんでした。伸びすぎるから刈り込む。特に陽 の当たる方は刈り込みを、頻繁にする。また、戸外に伸びるのを阻止 するために、刈り込む。剪定も時期にお構い無しに、密集するから刈 り込む。だが日陰側で、なかなか勢い良く葉が生い茂ってこない箇所 や、もう少し枝葉が欲しい所は、自然と芽ばえてくる物と待機状態でし た。ところがある時、植物は間隔をあけすぎないで葉をスクと、生存の ためのDNAが働いて、新芽が生えてくることを知りました。無意識に 刈り込んでいた箇所は常に勢い良く葉が茂り、好ましい環境を構築し ていたことを認識しました。早速、新芽の息吹く時期に、例年枯れか かった枝葉を、積極的に刈り込んでみました。当然結果は新芽が勢い 良く生えてきて、このことによって初めて間伐の意味が分かったことで す。冬囲いも過保護にすることも必要なく、常緑樹も期間をおいて、落 葉樹のように葉が入れ替わる必要性も理解できたことです。手を加え て刈り込むと、丈夫でたくましく育ち、逆に放置しているとひ弱で背丈 だけが伸びて、抵抗力がない樹木になることを改めて知りました。
最新の画像[もっと見る]
- 2025年さいとうひとりさん一月の詩 4週間前
- さいとうひとりさん12月の詩 2ヶ月前
- さいとうひとりさん十一月の詩 3ヶ月前
- さいとうひとりさん十月の詩 4ヶ月前
- さいとうひとりさん九月の詩 5ヶ月前
- さいとうひとりさん八月の詩 6ヶ月前
- さいとうひとりさん7月の詩 7ヶ月前
- さいとうひとりさん6月の詩 8ヶ月前
- さいとうひとりさん5月の詩 9ヶ月前
- さいとうひとりさん4月の詩 10ヶ月前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます