倉本ドラマで注目
カンパヌラという花の名前にあまり聞き覚えがなくても、ホタルブクロといえばピンと来る人もいるでしょう。ホタルブクロは、世界に約250種もあるというカンパヌラの一つで、日本の山野に自生しています。美しいけれど目立つ雰囲気ではないこの花が、昨年、倉本聡氏脚本で大きな話題を呼んだドラマ「風のガ-デン」に登場し、一躍注目を集めました。カンパヌラは、キキョウ科の宿根草(一年草、二年草も数品あり)。そのかれんな姿とは裏腹に、種類によっては大きく株を広げる強さがあり、シカの食害も受けにくいので、林を背にした公園などで、北海道らしい景観づくりにも使うことができます。多くの種は夏に冷涼で乾燥する気候を好むため、本州では栽培が難しく、「風のガ-デン」で見たような大地に咲き広がる風景を作り出せるのは、私たち北海道に住む者の特権ともいえます。花色は青か紫が主で、ほかの花色になじみやすく、和風洋風どんな庭にも合います。ただし、前述のように種類が多く、草丈や広がり方に大きな違いがあるので、苗は園芸店などできちんと特性を確認した上で購入した方がいいでしょう。あのガ-デンを、カンパヌラを使って自宅で再現してみませんか?(花新聞ほっかいどう)
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