゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ウンチクがんちく<土と作物のはなし(25)>

2008-07-16 13:00:00 | うんちく・小ネタ

道立道南農業試験場研究部長 赤司 和隆                                         昔の人は米よく食べた

100_0881_2 道南の北斗市に松前藩の陣屋の跡があります。                            外国からの進入に備えて1855年に造られたも                             ので、当時は17棟の建物と6つの砲座があり、                              約120人の藩士がいたそうです。米蔵跡の案内                             板に「米は1人1日白米5合、特に重労働の仲間(上役の雑役係)に                             は玄米7合5勺が与えられた」とあります。5勺は1合(180㍉㍑)の                             半分です。与えられた白米をご飯にすると、普通の茶わんにやや大                             盛りで約10杯、玄米(精白していない米)は約15杯にもなります。                              すべてを食べずに、一部は換金していたかもしれませんが、1日に平                             均約1・1合と少ない私たちから見れば、すごい量です。昭和初期の                             宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」の一節「1日ニ玄米4合と 味噌ト少シ                             ノ野菜ヲタベ」にも、玄米4合の文字が見えます。この量は約2100㌔                            ㌍に相当し、軽作業の成人男性がほぼ1日に必要な熱量です。米が                            主なカロリ-源であった当時、4合あるいはそれ以上の量が必要とさ                            れたのでしょう。今、道産米がおいしくなっています。しかも安いときて                            います。「昔ノ人ニモマケズ」もっとお米を食べてみてはいかがでしょう。

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